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天秤に掛けられた結論

白井と雅人と咲希のトライアングルが始まりました。咲希の出した結論は?

〈咲希です。今頃何で?とりあえず会って話をしましょう〉私は元彼の雅人にメールを返した。私を振った悔しさ、怒りは消えないが、精神的にも肉体的にも参っていた私は誰かにすがりたかった。返事はすぐに返ってきた。〈本当に?じゃ、今日の夜八時頃に行くよ〉私は駄目な女だ…あれだけ傷付いて、裏切られたのに今はドキドキしている。また雅人に堂々と会える。高鳴る胸を抑え、メールは素っ気なく返した。〈分かった。それじゃ、後で〉

約束の時間まで一時間。職を失った私はパソコンで求人情報を検索していた。そんな時、タイミング悪く白井さんからメールが届いた。〈今日、会えないかな?〉私は白井さんに初めて嘘を付いた。〈ごめんなさい。体調が優れないので、また今度〉雅人と白井さんを天秤に掛ける訳じゃないけど、今は雅人に会いたい。それが正直な気持ちだった。〈分かった。お大事に〉返事をみてホッとすると、玄関のチャイムが鳴った。

ドアを開けると雅人が居た。「や、やぁ。久しぶり」久々に会う雅人は少し、よそよそしい。〈やはり、似ているなぁ。白井さんと〉


「そこに座って」「あぁ。うん」何を話していいか分からず、コーヒーを入れる為にキッチンに逃げた。〈落ち着け…雅人は私を振った男。それに妊娠…いや、雅人には言わない方がいい…〉言葉が纏まらず、頭の中でぐるぐる回る。「咲希…どうした?」姿を現さない私にしびれを切らし、雅人がキッチンにやって来た。「何でもないよ…はい、コーヒー」「サンキュー」茶の間に戻りコーヒーを啜る途中、雅人が真面目な口調で話始めた。「咲希…本当にゴメン。別れて初めて気付いたよ。浮気はもう二度としない。だから、もう一度付き合って下さい」雅人の真面目な一面を見て心が揺れた。〈白井さんと雅人。どっちを選んだらいいんだろう?二人に傷付けられたのには間違いない。なのに私は…〉長い沈黙を越え、私は答えを出した。「今すぐは答えを出せないよ…だから、少し待って欲しいの…」「……分かった。それで咲希が納得いくなら。じゃ、今日はこれで帰るよ」玄関まで雅人を見送ると、すぐベッドに踞った。〈このままじゃ、白井さんにも悪いし、雅人にも悪い…結論を出さなきゃ〉あれこれ考えるが打開策が思い浮かばない。

〈白井さんは離婚するって言ってたけど、まだ正式に決まった訳じゃない〉私は白井さんの離婚の意志を確認する為、明日会えないかメールすることにした。

〈咲希です。明日会えないですか?〉私はシンプルに会いたいという言葉を並べた。明日は日曜日。白井さんは休みだ。早い時間に会えることを望んだ。携帯の待受画面と睨めっこして数分、メールが届いた。〈明日は仕事が少し残ってて、一度会社に行かないといけないんだ。午後の二時くらいなら大丈夫だけど、どう?〉〈分かりました。いつもの喫茶店で〉〈了解〉出来れば午前中に会いたかったが、仕事があるなら仕方がない。会えると安心した私は眠りについた。

咲希は白井を選ぶのか、雅人を選ぶのか、あなたならどうする?

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