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スライム図鑑

〇スライム種

 色や透明度が異なるものの、全種を通してベレー帽サイズを上限とするゼリー状の魔生生物をスライムと呼ぶ。

 大きさは分裂をして調整している。

 尚、合体する能力も持ち合わせており、大きくなったものはラージスライムと呼ぶ。

 スライム種は総じて水属性に耐性を持ち、また、食べると色々な効果をもたらす。




◇グリーンスライム(緑透明)


世界の至る所で見かけることができ、人を恐れて逃げ出すわけでも、果ては傍で大規模な抗争が繰り広げられようともお構いなしな、スライム種におけるマイペース筆頭。

魔物達からは人で言う薬草扱いで敵味方認識はされていない。

剣撃、打撃などの物理攻撃は一切無効ではあるが、鳥に啄まれる等の抉る攻撃に若干苦手意識はあったりする。

倒す方法は火か魔法による消滅のみ。

でも、個人で倒した数が一定数を越えるとスライムの逆襲とも呼べる報復行動が起きるので調子に乗って狩るべからず。


食効果:速効性はないが確実な解毒効果。


味:無味か、若干の苦味あり。


担当:主に植物の治癒や人のゴミにあたってる。仕事は遅め。




◇アクアスライム(青透明)


またの名をクールスライムという。

スライム種一体温(?)が低く、気温なども関係なく常に冷水のような冷たさからそう呼ばれる。保冷も可能。

生活区域は食効果故に魔動植物達に襲われる率が上がり、危機感を覚えて水中へ逃れ、あまり陸上では見かけることはない。

ちなみに川でも海でも同じアクア種扱いとなる。


進化条件:グリーン種が一定の魔力を取り込んだ状態で水に入ること。魔力経験値が足りないと溶けて消えるリスクもある。


食効果:解毒の他に疲労回復効果もある。


味:どことなく爽快感をもたらす美味しい水味。


担当:水中が得意。陸上はグリーン並みに仕事が遅い。




◇スライムベリー(赤透明)


それまでの味から大きく改善(?)され、更に食効果も格段に上がったこともあってとても見かけることが稀になったスライム種。

様々なものから追われに追われ、果実のように木の先端にぶら下がって擬態したり、絶壁に張り付いていたりと簡単に手が届くような所には居らず、スライム種で一番の警戒心を持つ。

進化や食効果の関係でブラッドスライムとも呼ばれている。

水と地の属性を持つ。


進化条件:アクア種が一定の魔力を得て魔力の高い者、または進化した上位種の血を得ること。経験が不足していた場合は凶暴なスライムへ堕ちるという。


食効果:造血効果と一時的な活力(栄養ドリンクのような?)。


味:ほんのり甘い果実風味。


担当:陸地ならどこへでも。死体処理も請け負う。




◇キュアスライム(黄透明)


数が少ないベリーから更に奇跡のような確率で進化したものなので個体数は少ないはずなのだが、遭遇率はこちらが上。

触れても食しても痺れが残る為、手の届く範囲でも余程の事がない限りは敬遠されるのだ。そんな理由からサンダースライムという別称も付いている。

そして性格はスライム一好奇心旺盛になったとか。属性は水と雷。


進化条件:ベリー種が一定魔力を得た後、自然の雷に打たれること。不足した場合は焼失するという。


食効果:瀕死状態の快復に加え難病すらも治す驚異の効能の反面、暫くの間は痺れに苛まれることに。


味:悶絶するほどに酸味が強い。


担当:これと言った請け負い場所は特になく、どちらかというと散策係。




◇ラージスライム(色は種の数だけあり)


普段は見かけることなく、スライムの逆襲時にのみ姿を現すスライムの集合体。

一戸建て程の巨体で襲いかかってくる。

魔法は巨体故かある程度の物は無意味に等しく、自己再生能力もあるので倒すのはかなり難しい。

スライムの逆襲という名の死の行進は報復相手を滅するまで続けられ、今を逃れられたとしても地の果てまで追いかけてくるので怒りを買った者の生存確率は0%である。

報復完了後は分裂し、それぞれの種・大きさ・生活区域へと戻っていく。


逆襲時の種類出現率:グリーン>ヘドロ>アクア>ブチ(全種混り)>>>ベリー=キュアとなっている。




◇ピュアラージ(無色透明)


最上位のスライムで唯一無二の存在。

逆襲時にそれぞれの種たちが程良い割合で一つのラージスライムになったときに誕生した最希少種。

他のラージ種を凌駕する二階建て家屋サイズ。

報復完了後、分裂することなく以後そのまま存在し続けていた。

無色透明で視認しにくい上、その存在は空気にも溶け込める為、触れることすら難しく遭遇したとしてもわからないという。


食効果:謎。食べられるのかも謎。


味:空気に味があるのかというレベル。


担当:のんびりとぶらり旅して気が向いたら、という感じ。


※ 作者の中で特殊能力がひとつ降臨しました。





◇ヘドロスライム(灰緑とか、灰黒とか、とにかく濁っている者たち)


浄化が追いつかず食中り状態に陥っているスライム達を指す。

穢れた場所か人の集落でしか見かけることはない。

街中ではゴミ場や下水で100%見かけることができる。

稀に色々と濃縮された臭い息(=溜め息)を吐くこともあるので近くを通る場合は注意が必要。


食効果:毒。


味:冷静に分析できる強者はいなかった。





** 以下、完璧な魔物扱い(逆襲不参加組)**



◇マグマスライム(赤黒)


誤って溶岩に落ち、それに順応したが故に浄化能力を失い魔物と化したスライム。唯一火耐性で水弱点になるスライム。

水をかけただけでも敵と見なし襲いかかってくる。リュックサイズ。

倒すと岩の塊になる。





◇ダークスライム(黒紫)


強い魔力に呑まれ凶暴になったスライム。

浄化活動は一切せず、動物を発見するや否や襲いかかる。

分裂といういわゆる蜥蜴の尻尾切りを任意で行うことができ、回避手段にとどまらず相手を撹乱する手段にも用いる程の知恵を持つという。

早めに適度なサイズで消滅させられないと手に負えなくなるので注意。

ちなみに、外傷的攻撃と言うよりかは魔力や生命力の吸収といった精神的なものがメイン。倒すと灰のようになって消える。




追記◇マスタースライム(光加減で虹色の空色透明)


名を持ち自我に目覚めて各地を旅し、他のスライムたちと交信?後、辿り着いた境地的なもの。

サイズはベレー帽より一回り小さくなって固定。

食べればさぞかしすごい恩恵があるのかは、また謎。

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