色々あって
プチ同窓会には、いつメンが集まる。
しかし、たいがい誰かが仕事や用事で、ひとりふたりかけている。
でも、今日は七人がバッチリ揃ったのだ。
珍しいと皆ははしゃぎ、もちろんオレもはしゃぎ散らかして、飲み過ぎて腹痛をおこした。
なので今は、しばしトイレ休憩だ。
トイレでうずくまり、暴飲暴食した自分をお説教中。
数時間前のオレ、バカしすぎだろぅ…と。
しかし、お説教したところで後の祭りだ。
腹痛と葛藤中、篤人と稜の声がした。
「しかし、まさか稜と侑実が結婚かー。すげーな。おめでとう」
と、篤人の声がした。
「まぁな、愛の力ってやつよ。」
「そうだなー。オレは由華と結構早い段階で別れちゃったし…ま、でも今は友達としていい関係だからいいけどね」
「そうだな。だからこそ、こうやって今も集まれてるってもんだよな。」
「あぁ。てかさ、大介たちが付き合ってたら、やっぱり稜みたいに結婚してたかもな。あの二人、お似合いだもんな。でも、桜乃さんの意思は、ほんとすげぇって思うよ」
「だよな。ほんとは大介のこと好きだったのに、侑実を気遣って告白断ったんだろ?侑実は、もう病気も落ち着いたし諦めたからって言ったらしいんだけどな。桜乃さんは、にっこりするだけだって、侑実も困ってたわ」
「あー、てか大介どこ行ったんだろな?」
「電話じゃね?」
「あー」
二人は、そんな会話をしながらトイレから立ち去った。
ま、待ってくれ…その話…もっと詳しく…っ…
ギュルギュルぐーっ
腹が…
てか…オレたち学生の頃、両思いだったのかよー‼︎
やっぱりかよ…
オレの自惚れじゃなかったわけか。
はぁ…
もっと早く聞きたかったよ…
あれから何年経ってると思ってんだよ…
てか、いつから両思いだったんだよ?
で、いつ…
桜乃さんは、オレを…
オレを好きになることをやめたのだろう…
いつ…
考えごとをしていたら、いつのまにか腹痛のピークを超えていた。
腹をさすりながら、席に戻った。
「おー、電話でもしてたのか?彼女かぁ?」
茶化してくる篤人にオレは、
「ちげーよ。彼女とかいねーし」
と、チラッと桜乃さんの様子を伺いながら言った。
桜乃さんは、一瞬…えっみたいな表情をしたけど、すぐに違う方を向いてしまった。
もう、いまさらそんなことどうでもいいのだろう。
ですよね…。
そりゃ…ね。
そんなこんなで、久々のプチ同窓会はお開きになった。
はずだったのだが、みんなとサヨナラしてからすぐに、オレの携帯がなった。
侑実からだった。
(今から〇〇公園に来て欲しい。大切な話があるの)
ってきた。
⁉︎
侑実…⁉︎どうしたんだ⁉︎まさかまた病気が⁉︎
(わかったよ)
と、慌てて返事を返した。
急いで公園に向かうと…
少しして、向こうから人影が現れた。
侑実‼︎…かと思えば、桜乃さん?
え?なぜ⁇
侑実は?
「桜乃…さん。どうして、ここに?」
「えと、稜くんが大切な話があるって。大介くんは?どうしてここに?」
…
「もしかしてだけど…稜、来ないかも」
「えっ?」
「待って、今電話してみる」
稜に電話すると、稜の電話に侑実がでた。
「もう察した?そろそろ時効だよって桜乃に言ってもらえる?じゃ」
侑実が明るくそう言って電話を切った。
「稜くん、なんて?」
「それが……侑実がでてさ、時効って言うんだ」
「あ……」
「ねぇ、桜乃さん。オレ、そんな優しい桜乃さんが好きなんです。ずっと…前から」
「ありがとう。実は…わたしも優しい大介くんが…ずっと好き…でした。」
オレたちは、吸い寄せられるようにくっついた。
「結婚しよう」
「はい」
長い片想いが、ずっと両片思いだったなんて…
いつからオレのこと好きだったのか聞いてみたら、やっぱり机を交換した時からだった。
はじめに告白したときは、顔が好きって言われて、へこんだんだって。
ニキビだらけの顔になったりしたら、一撃でわたしって捨てられるのかな?って不安の波にのまれたらしい。
でも、今は違う。
オレは、友達おもいの優しい桜乃さんが好きなんだ。
桜乃さんも、オレの優しいところが好きだと言ってくれた。
すべての過去に感謝なのかな?
それから二人で、稜と侑実に電話で結婚を伝えた。
交際すっ飛ばして結婚⁉︎って驚いていたけど、祝福してくれた。
色々あったけど、七人は今でも仲良しだ。
おしまい♡




