告白の告白
次は、桜乃さんとのアトラクション…
告白の予定が、ナシになりました。
ご苦労様でした。オレのテンションさん…
もうテンションは、さがりましたので今日は、告白いたしません。
桜乃さんにはね。
には?ってことは、じゃあ誰にするんだよ⁈ってなりますよね。
まさか、あっという間に侑実にのりかえるプラン変更いたしますか?
こちらなら、今からでもすぐに彼女ゲットのお手続きが簡単です。
…じゃないのよ。
失礼にも程があるってんだよ。
勇気を出して気持ち伝えてくれたんだもんな…。
オレは、今までずっとモテまくりの人生で、軽くごめんなさいしたりしていた。
でも、いざ桜乃さんにもう一度本気で気持ちを伝えようとしたとき、やっぱり緊張するし、もしまたごめんなさいだったらって考えると、心がダークダークに陥る気持ちだった。
だから…いまさらだけど、こんなオレに勇気を出して告白してくれた人たちには、申し訳ないと思っている。
なんなら、相手の気持ちをおもったら泣いてしまうかもしれない。
更年期の母ちゃんくらい、情緒不安定なオレ。
母ちゃん…更年期の真っ只中で、なんでもすぐ泣くんですよ。
大丈夫か?
…
いや、今は母ちゃんのことは少し左脳にでもおいておこう。
いや、今あんまり働いていないのは…右脳だったり?
とりあえず…
…どっちでもいいから、働きの鈍い方の脳に、更年期母ちゃんを放置した。
で、誰に告白するのかってことですよ。
それは…
稜です。
これは、もしかしたら勘違いされている方々もいらっしゃるかもしれないので、先にお伝えすると、男同士のラブではございません。
じゃあ、告白とは?ってなりますよね。
それは…
あれです。
侑実から告白されたことを告白するのです。
ヨオヨオ コクハクヲコクハーク ヨオヨオ
…
よくありませんね。
真面目に稜には、伝えます。
おふざけなしで。
稜は、たぶん侑実が好きなはず。
なので、次のアトラクションでオレは稜とペアになるので、その時に伝えます。
乗り物に乗りながらの告白って、流行ってるのか?
侑実といい、オレも桜乃さんに告白しようとしてたし、なんならこれから乗り物乗りながら、稜に告白って…
どうせなら、観覧車とかの方が雰囲気でる?
てか、今思うと侑実の告白って斬新だったような?
ジェットコースターのてっぺんで告白とか…
ある意味、すげーな。
まぁ、オレは…今からかわいいイルカさんぷかぷかで稜に告白するけどね。
チャプチャプしながら、伝えても大丈夫かな?
チャプチャプぽちゃんって、ボートから落とされない?
侑実の気持ち考えろよ?なんでフッたんだよ?謝れよ!とか言われて…落とされたり…しないかな?しないよね?
うん、稜はそんなことしないな。
ポカポカ陽気の中、オレは稜にやっぱりさっき、なんかあったんだ。って伝えた。
そして、侑実からの告白のことを言った。
稜は…たぶん侑実が好きだから…落ち込むか…それとも…どうなるんだ?
と、ボートでぷかぷか揺られながら、ジッと稜の表情を伺った。
すると、一瞬顔色が曇った。
あ…やっぱりか。
なんて言えばいいかな…って、困ってたらすぐに稜は、
「おめでとう。よかったじゃん」
って、笑顔をオレに向けてきたんだ。
おめでとう⁇
な、なぜ…
「えっ、おめでとう?」
慌てて稜に聞いたよね。
そしたら、稜が
「えっ、だって二人って両思いでしょ?おめでとうじゃん」
って、オレにいうんだ。
…
「え、いや…オレ侑実とは付き合わないよ。てか、オレたち両思いじゃない。なんならオレ…実は、桜乃さんが好きで…そもそもフラれてる。すでに」
「えっ⁉︎マジかよ⁇」
「うん。マジガチ」
「ほぇー…」
稜が、変な声を出した。
「なに?新種の生き物?」
「あ、ついびっくりして変な声でたわ」
「ホヒョー」
オレも真似してみた。
…
一瞬オレたちは、顔を見合わせて笑った。
「「あはは」」
よかった。
ボートから突き落とされなくて。
まぁ、そんなことしないやつってわかってたけどね。
稜は、オレたちが両思いじゃないってわかったから、まだのぞみはあるなって前向きな考えを持った。
なので、オレも一度フラれてるけど頑張ろうって思えたんだ。
あの頃のオレは、若干無敵みたいなところがあったんだよな。
まぁ、今日は無敵でも告白はしないって決めたんだけどね。
その日、稜は侑実の気持ちを悟って一生懸命頑張っていた。
弱っている時、だれかがそばにいるだけでも、全然違うもんな。
稜、頑張れ‼︎
今までは、人の恋とかどうだってよくね?って派だったけど、今は違う。
みかたがかわると、考えかたもかわるんだな。
そうやって、少しずつ大人になるんかな?って、少しおもう。
ほんとうに、ひとつまみ少々だけどね。
続く。




