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人生ゲーム②


 説明しよう人生ゲームとは某おもちゃ会社が生み出した大ベストセラーのテーブルゲームである。

 人の一生をゲームで体験していき、その中でプラスマスとマイナスマスがある。人生のように山あり谷ありな出来事が書いてあり、プラスだとお金が増え、マイナスだとお金を取られる。就職したり、家を買ったり家族ができたりして、最終的に所持金が多い人の勝ちとなるのだ。

 ルーレットで進めていくので大人から子供まで気軽に遊ぶことができるのである。

「さて、基本ルールは以上ですが、私が過去話をしながらお試しで遊ぶので簡易的な感じでいきましょう。えー、私なんて人生これからな年齢ですが、ダルクさんやロイさんはおいくつですか?」

「ワレは500を超える時を重ねてきたな。何せダークエルフだからな。」

 「俺は45だな。一般的若者の年だ。」

 この世界の寿命感がわかりません。しかし、いかんせん、くじけません。

「ふぇーっと?!それでは、これからはこのゲームのハウスルールといきましょう。自分の人生のイベントことを書く紙を30枚配ります。それぞれ、各自の歳を3分割して、若い方から幼少期、青年期、成人期としましょう。各期に10枚ずつ印象に残っているイベントを書いてください。なるべく、いい事、悪い事ばらけた方がいいですね。で時系列的に並べてスゴロクにしていきましょう。で、青年期とかの区切りで一旦止まるイベントを起こします。」

 「生まれた時からの節目のことを書けばいいんだな。」

「そうですね。まぁ、ゲームなんでくだらない笑い話とかでもいいですよ。書き終えたらとりあえずやっていきましょう。面白いのかどうかわからないですからね。」

「ワレは30枚では足りぬな。」

「ゲームなんだし適当に書きたまえよ。俺はちょうどいいんじゃないかな。」

私は余る気がする・・・。



「さて、全員描き終えて、マスを完成させたので、やっていきますよ。ちゃんとゲームになるかは分かりませんが。ちなみに、私の独断でその時のマスでお金がいくらもらえるか、払うかどうかを判断しますね。」

「公平に判断するのだぞ。」

「では、まずルーレットで順番を決めますよ。私から・・・6!」

 「ワレは・・・3だ。

 「俺は・・・7だな。では俺から行かせてもらうぞ!」

 ロイさんから始まりましたお手製人生ゲーム。まず最初にそれぞれの誕生日マスには止まってもらいます。1.4.7なら私。2.5.8ならダルクさん。3.6.9ならロイさんです。10ならやり直しです。

 「ルーレットは4か。トウカのマスか。」

 日本のG県に生まれる。3000gの健康体である。G県は首都にもちょっと近くて便利な田舎である。


「日本の一般的な家庭に生まれた私です。健康体に生まれたので、色つけて3500ドル、ロイさんに渡しますね。」

「平凡なスタートだな。」


次は私の番です。

えーと、出目のマスは・・・


 ダークエルフでは雄の個体として生まれ、非常に珍しく生き残る。この時点で部族の長候補としての宿命を背負う。


 「えーと、これはダルクさんですかね。あからさまになんか特別感が出てますね。」

「実際、ダークエルフの雄は珍しいからな」

「トウカよ。ワレの価値に気づいたか。そうワレは幾多の困難を乗り越えた男であるのだ。そもそも、エルフの祝福が半分しかないわれわれの種族が・・・」

「部族の長って、市長みたいなものですか?じゃあ、日本人なら全員が有している資格ですね。それでは私に3000ドル配りますね。」

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