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あなたは凄い!日々を生きているだけでもとっても凄いこと!

作者: 作者

 ビッグバンによって宇宙が誕生し、無機物しかない空間に徐々に星々生まれた。


 天の川銀河、太陽系を含めて約2兆個も存在する。


 そんな無数の星々の中で、太陽系3番目の星として地球が46億年前に誕生した。


 初めは生物などいなかった……けど、そのうち生物が誕生し、地球は賑わいはじめる。


 ついには、バクテリアが誕生して太陽光から光合成をして酸素を放出するようになり、星全体に空気が満ちる。


 やがて陸地ができ、水の中で生息していた一部の生物たちが陸へと生活の場を移していく。


 最初は苦労したことだろう。太陽の暑さ、肺呼吸、生物としての進化を求められたから。


 それでも、生物は進化し続けた。ただ、進化し続けたが故か、神が存在していて見飽きてしまったのか生物は絶滅と誕生を繰り返す。


 そして、現在より20万年前に人類が誕生した。


 偶然なのか、必然なのか私たちの祖先のホモ・サピエンスだけが生き残った。


 そこから一つだった大陸は地殻変動によって5つの大陸と大小の島へと別れていく。


 各地で独自の進化を遂げて、狩猟中心の生活から稲作も生活の一部として行われるようになり、生活が一気に裕福になった。


 幸か不幸かこれによって貧富の差が現れてしまう。


 この時に、人は他人と自身との違いによって苦しむ生物へとさらに進化してしまったのかもしれない。


 そして、人間最大の開発と言って良いのか分からないが貨幣が生まれてしまう。これによってさらに貧富の差は広がる。


 それに伴い村から国へと発展した文化の中で、祖先はみんなで必要な分だけを採集してきた生活から自分の欲のままに命を取るようになる。その命は、自然、動物の他に同種族の人間も含まれる。


 徐々に力を持つものが現れ、他人を言葉巧みに操り、争いは個人から何百何千何万へと増えていく。


 権力者以外の命が軽い時代の到来。


 そこかしこで日々命が奪われていくのが当たり前。中央政府のある都が安全でも他は違う。農村など特に野党の餌食だ。


 強いものだけが生きる世。


 「死んでいく人々は弱かったからしょうがない」がまかり通る世の中。


 だからこそ、祖先は次の世代が平和な世で争いのない、血が流れない世界で生きてくれることを祈って、命が繋がれてきたんだと思う。


 今の現代日本は、歴史を振り返れば一体何人の人達の命の上に成り立っているんだろう。


 一体どれ程の想いや願いが詰まってできたんだろう。


 一体どれだけの間違いを繰り返してできたんだろう。


 起きて、おはよう、冷蔵庫を開けるとご飯がある、最低限の生活を保障してくれる制度……


 確かに穴だらけの制度かもしれないけど、それでもそんな制度に助けられることもある。


 祖先の人たちは、本当の意味で死が隣にある日常をそれでも笑顔で元気よく生き抜いて、今の人達へとバトンを渡してくれた。


 自分の将来について悩める。やりたいことがないことで悩める。

このままで自分の将来は本当に大丈夫なのだろうか?という漠然とした不安で悩める。


 自分は本当に運が良い。何かあればすぐに壊れる平和かもしれないけど、それでもこんな平和な世に生まれ、いろんな紆余曲折があって、いっぱい酷いことをされた家族だけど、我慢して我慢してやっと仲の良い家族になることができた。


 親に、兄弟に、病気になって心配される日が来るなんて、手首を切って死ねなかったあの日には考えられない。


 暴力を振るわれるだけの人生、いるだけで馬鹿にされるだけの人生、親は何のために自分を生んだ?生きている理由がわからなかった。生きているようで死んでいるような日々。


 でも、20年以上かかったけど、なんだかんだ要所要所で運が良くて何かに守られてきたようなありがたい人生。


 祖先の人達に感謝しかない。ありがとう!本当にありがとう!こんな日本という国を作ってくれて!


 今を一生懸命死ぬ気で生きていきます!


 人と違うからと下を向く必要はない。死ぬ必要もない。


 生きているだけで本当に凄いこと!それだけで胸を張っていいと思う。


 どれだけ仕事ができなくても、どれだけ人に理解されなくても大丈夫!絶対に大丈夫!


 あなたは凄いから!

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