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てんてこ舞いが止まらない  作者: 金子ふみよ
第六章
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補習授業参加を強制させられる

 三善によるペナルティがいつ執行されるのかとヒヤヒヤしていると、それとは別のペナルティは、担任様によって告げられた。

 テストが終わった週の土曜日から希望制の補習授業が始まる。とはいっても行事予定なんかで微調整されるようだが、それが行われるようなきっかけは、やはり俺だそうだ。理事長曰く、

「生徒会役員がなんつう成績だ。全校的にもピリッと刺激を入れるのを目的に補習を行う」

 一年生のうちから通常授業とは別の授業を行うことで、進学を意識している学校だというのを学外にPRするという目的もあったそうだがな。どっちにしろ俺は良い出しに使われたってことだ。で、希望制にもかかわらず

「巨勢は出席必修」

 小野教諭の言は、面倒なことを増やしてくれた担当生徒への八つ当たりなのか、いつも通りの理事長命令なのか、単なる機嫌が悪かっただけなのか、見当はつかないまま決定となった。

「なんだ、巨勢。よくできるじゃないか」

 黒板に出て英作文を描き終えた後、先生からありがたいお言葉を頂戴したのだが、「だからあの時は×××だけだったんだ」とは言えるはずもなく、ほとほとあの日が憎まれる。

 数学の時間も

「巨勢は本領発揮すれば、こんなにいい点とれるのにな」

 と俺がそうするのを

「さあな。どうにかしろ」

 と拒絶かました人から言われる始末だった。


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