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てんてこ舞いが止まらない  作者: 金子ふみよ
第四章
43/108

思えばここまで来たもんだ

 規約承認会議の後の生徒会室。

「疲れた~」

 椅子に背中、いや全身をもたげて天井を見上げた。会議で理事長からどんな茶茶があるかと、ヤキモキしていたからな、精神的疲労だ。

 橘が飲める茶を淹れてくれて、少々煮出し過ぎたのか、苦みを感じたが、それがこういう時にはむしろ良かった。

「貢、ほっとしている暇なんてないわよ」

 気合を入れ直していただけだ。そうでなければ、ここには来てないだろ。

「次は、体育祭よ」

 その通りだ、三善会長。

「今日はどうする。何決めておくんだ?」

「今日は会議メインだったから、時間的にできることはほとんどないわね。これからのタイムスケジュールだけでも決めておきますか。梢さん、ホワイトボードに書いておいてくださる?」

「はい」

 生徒会室の壁に付けられていたカレンダー型のホワイトボードに五月の予定として、三善が言うまま、茅上が記載をしていく。その間、橘は今日の会議の議事録をまとめており、俺は時折、三善にスケジュールをきつくするなと注意を入れつつ、ぼんやりと思っていた。

 ――四月ももう終わりか


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