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星の娘と異端者王子〜異界の少女は希望の光〜  作者: 春咲 友花
第一章 記憶喪失の少女と一人の少年
1/19

第0話

 新作です。


 まだまだ未熟ですので、暖かい目でお読みになってください。誤字脱字報告も大歓迎です(?)


 自由気ままに投稿していきます。とくに投稿日程は決めませんが、最低でも一週間に一回は投稿すると思います。


 一話一話は短いですが、どうぞよろしくお願いします。


 

 

 少女は、手を伸ばした。誰かに助けを求めるかのように。または、唯一の希望に縋るかのように。


「だ……か…………け……て………」


 少女の助けを求める声も、水によってかき消されてしまう。少女はその瞳に絶望を宿した。


「な………で……」


 言葉を発するたびに、体から空気はなくなる。少女は息を吸おうと口を開き――


「………っ?!」


 ――ここが水の中だという事を思い出した。少女はすぐに口を閉じようとする。だが、体は言うことを聞かない。目の前にある、透明な、空気によく似たものを体に取り入れようとする。


 ――熱い 痛い 苦しい


 少女は苦しそうに藻掻いた。意識がだんだんとボンヤリしていく。途切れゆく意識の中、少女はなおも助けを求めるかのように手を伸ばした。だがその手は誰にも掴まれることはなかった。少女は絶望をその瞳に宿しながら、薄暗い水の中に沈んでいった。




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