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花霞の夜に  作者: 暁 つぐみ
2/2

第2話 誠愛神社

第2話です!

あと1ヶ月で1年が終わってしまうとは…

この話も同時期に沿っているのでそこも楽しんでいただけると嬉しいです!


街から少し離れたところにここら辺だとかなり有名な神社がある。

街のメインストリートはクリスマス一色に対して、ここは昔ながらの街並みを保ってるせいか落ち着いている雰囲気がある。

「夢叶…いい名前ですね」

「そ、そうかな」

寒さなど感じていないような顔で横を歩く彼女は私と同じ女子高生なのかと思うほどおしとやかで。

「雅って言うのも日本の名前でいいと思うけどなぁ」

「そう言っていただけると嬉しいです!まぁ家が家ですからね」

見慣れた朱色の大きな鳥居を通り境内に入る。

カツカツと石段を登る度にローファーが当たってなる音がリズミカルに響く。

〈誠愛神社〉

この地域、いや、この地方で最も大きい縁結びの神社。

「まことめ…神社…」

「はい。誠の愛を誓い、導く神社です。」

圧倒的なオーラを放つこの神社はやはり、いつ来ても見るものを魅了する。

「雅かの?おかえりなさい」

「あ、おじいさま!」

白袴を着た優しそうな人が近づいてくる。

どうやら雅さんのお爺さん。

そして、この神社の神主さんのようだ。

「この方が連絡した夢叶さんです」

「や、山崎夢叶です、よろしくお願いします」

勢いよく礼をすれば優しい笑い声が聞こえる。

「そんなに緊張しなくてもいいのにのぉ」

「では夢叶さん、こちらへどうぞ」

ここから私の波乱万丈の冬がスタートする。



神務所と呼ばれる所の部屋に入って数分。

畳の匂いが香るこの部屋はいったいどこなのか…。

「夢叶さん!おまたせしてしまい申し訳ございません」

障子を開けて入ってきたのは、いつもの長い髪を結い、巫女姿になった雅さんだった。

「き、綺麗…」

「そんなことありませんよ?さ、夢叶さんも立って!」

家にあるのよりも大きな姿見に真っ白な小袖と正反対に真っ赤な緋袴を着た自分がいる。

「苦しくありませんか?」

「は、はい」

「それでは問題ありませんね!」

袴のサイズをチェックしたあと、境内を回って色々なことを教えて貰った。

ついに明日から冬休み。

私の人生初の巫女のお仕事が待っている!







ご覧いただきありがとうございました!

次話も読んでいただけると嬉しいです!

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