負債
ああ、やっとイザヴェルに帰ってきたか。
一歩踏み出すごとに石柱が近づいてくる。
そしてその周りにいる臙脂色の連中もはっきりと見えてきた。
さきに帰ったやつらかな?
「全員止まれ!」
レイズの号令で俺たちは石柱からそれなりに離れたところで止まった。
「ちょっと確認してくるから待ってろ」
そんなことを言ってレイズは臙脂色の連中に向かって走って行った。
だんだんと距離が詰まる。
相手側も気づいたようで、レイズのほうを向く。
そして、いきなり撃ってきた。
「なんで!?」
「理由は分からないが、災難だな」
災難で済ますことか!?
あれじゃレイズが蜂の巣に……なってなかった。
なんかしれーっとした表情でアスリート走りで戻ってきた。
「ふぅ……」
額の冷や汗のようなものを拭う。
銃弾の嵐の中から生還しやがったよ。
ベインがフツーに話しかける。
「どうだった?」
「中は視た。どんぱちやっててゲートが閉鎖状態になってる」
「こじ開けるか?」
「いや、オレが転移して中から設定を変えてくる」
「そうか」
瞬間、レイズの体が光って消えた。
後に残っているのは銀色の残滓だけだ。
「なにが起きてんの?」
「中で戦争やってんだ。まあ、こんなことは滅多にないからな……」
ベインが手を石柱に向ける。
すると俺たちの目の前にズームされた映像が映った。
魔法ってホント便利だな。
臙脂色の軍服たちがものすごい警戒している。
心なしか慌てているようにも見える。
その中にウィリスとリナさんの姿もあった。
でもウィリスは傷だらけで倒れてるし、リナさんも怪我をしてる。
仲間に魔法で治癒してもらってるようだけど魔法が弱いのか中々傷が消えない。
「恐らく、レイズが撃たれたのはいきなり近づいたから敵と思われたんだな」
「敵って……でもレイズってリーダーなんだろ?」
「セインツのな」
「どゆこと?」
「あいつらは同盟関係の別勢力だ」
はぁ、上の繋がりがないのか。
さらに様子を見る。
ウィリスの代わりに指揮してるようなやつはいない。
皆、バラバラに警戒している。
そんな中に一人、なんかおかしいのがいた。
銃の先に丸い何かをつけてこっちに向けようとしている。
肩まで伸びたくすんだ金髪が特徴の男だ。
突然、プシュッと何か小さな音が聞こえた。
「あ? ……くそ、サイレンサー付きの……狙撃か」
ベインが倒れた。
見れば胸元から赤い染みが広がっている。
「おい! ベイン!?」
「大丈夫だ……」
ベインが小さな声で何か言うとたちまち出血が止まって、傷も消えた。
「皆伏せろ! 狙撃だ!」
ベインの一声で一人を除いて皆が伏せる。
「クロード! 伏せろ!」
俺の警告を無視してクロードが走り始めた。
それも軍服たちのいるほうへ。
「おい待てよ!」
「ほっとけ、あれなら大丈夫だ」
「なんで!?」
クロードを目で追っていくと、銃撃にさらされていた。
でも銃弾はクロードに近づくと不自然に曲がって、明後日の方向へ飛んでいった。
多分、重力を弄っているんだろう。
そのまま真っ直ぐに、さっき撃ってきたやつに向かっていく。
途中、邪魔するように動こうとした軍服に強烈な重力を浴びせ、動いたやつは容赦なく空のかなたに蹴り飛ばしていた。
「聞くか?」
「なにを?」
「あの状況をだ」
するといきなり声が聞こえた。
クロードの声と誰かの声だ。
『こんの、屑がぁぁぁ!!』
『ガキがいい加減しつけぇぞ!』
『仲間を殺しやがって!ざけんなぁ!!』
『お前にとってありゃ異物だろ?』
バキッと何かが割れる音がした。
瞬間、視界が黒一色になる。
音は聞こえる。
ってことは光が消えたのか?
「あのバカ、これだけの範囲に使う気か……」
「ベイン、クロードは何しようとしてんだ?」
「俺に使ったのと同じだったら、世界を直接削り取るものだぞ」
「これって――ぐっ……」
体を押しつぶされるような感覚だ。
「ああくそ、止めてくる」
何も見えないけど草の上を走る音が聞こえる。
ベインが止めに行ったんだろう。
ギリギリ締め付けるような、万力で徐々に潰されるような気分だ。
いままで俺がプレスしてしまった山賊とか山賊とか山賊はみんななこれを一瞬で感じたんだろうか?
……つか、まずい。
意識が持っていかれる。
耐えろ、耐えるんだ俺。
ベインが何とかしてくれる。
体が徐々に潰される。
そんな感覚をたっぷり二十秒ほど味わったとき、世界が元に戻った。
臙脂色の軍服は全員突っ伏しているし、クロードはタップしていた。
ベインに後ろから絞め技くらってとても苦しそうだ。
まあ、これはどうでもいい。知らん。俺は見ていないことにする。
「ボス、どうなってますか?」
後ろからギルバートが匍匐前進で近寄ってきた。
「ベインがクロードを絞めてる」
「どこに……ああ、あれですか」
あ、ちょうどレイズが出てきた。
なんか言い合いをしている。
そして容赦なく二人に踵落としを食らわせ、一発K.O.
「すごいですね……」
「なんかこう、見てると言いようのない恐怖が溢れてくるんだが。仲間でも平気で踏みつけるような……」
「実際にあそこで踏んでますし」
とりあえず安全になったのでぞろぞろと移動を始める。
レイズさんよ、仲間を踏むのはやめなさい。
……いや、いっそボンテージ衣装で鞭持たせ――。
「いだだだだ、す、すんませんしたぁぁ!!」
「変なことを考えるとすぐに分かるぞ」
考えた瞬間に俺の前にレイズが出現して、頭が締め付けられた。
片手だぞ!?
片手で万力みたいに締め付けるんだぞ!?
「ちょ、ギブ、ギブ! 割れる!!」
しかもハーピーは俺が掴まれる瞬間にするりと頭から降りて首裏に引っ付いてるし。
「そう言やぁ、前に『次何かやったら時空の狭間に落とすから』と、お前に言った覚えがあるんだがな」
「いやぁぁぁぁーーー!! もういやぁぁぁぁ!!」
「やっちゃえ、やっちゃえ!」
フェネもそこで煽ぐな!!
「や、やらないよな?」
「やるわけねえだろ。あそこに落とすと何処に流れ着くか分からないからな」
ほっ。
よかったよ。
でも誰も助けてくれないのな。
いや、助けられるほど強い人がいないからいいんですがね。
つーかいい加減放して? 痛いのよ。これはこれで超痛いのよ。
「あ、あの、レイズさん。そろそろボスを……」
「そうだな。いつまでもここで油売ってるわけにもいかんからな」
やっと解放された。
ナイスだギルバート。
君の内申点に+1。
「おし、それじゃアキト以外はここで待機だ。理由は分かるな?」
「はい。俺たちゃ、所属の更新してないんでまだヴィランズのまま。それですね」
「そうだ、なにかあったときは大人しく捕まっとけ。後でなんとかするから」
と、言う会話を聞きつつ俺は自分に治癒魔法を連発していた。
どうも感覚からして頭蓋骨にヒビが……。
いったいレイズの握力はいくらあるんだよ。
確か砕くのに二百五十キロくらいだったか?
このゴリ……同じ過ちは繰り返すまい。
「ほら行くぞ」
「ちょ、待って!?」
そのまんま引きずらないで!?
靴の踵が悲鳴を上げるのよ。
キニアスのときみたく裸足じゃないだけいいけどさ。
---
結局俺は解放されることなく引きずられてミズガルドに入った。
転移したのは前とは違った場所で、城壁の外側にも陸地が続いている。
森や川、草の生えた新緑の大地がどこまでも続いている。
ところどころにバカデカイ亀がのっそのっそと歩いたり、ドラゴンみたいなのが飛び回ったりしていてとても危なそうだ。
「アキト、外側に落ちるなよ」
「落ちねえよ」
あれ……? なんかこのパターンは……。
いやいや、今度は落ちないぞ。
押すな押すなで押せって振りじゃないからな。
「押してやろうか?」
「いや、押すな!それになんで俺の思考が読める!?」
「魔法だな。さて、行くか」
そう言ってレイズは歩き出した。
進む先は城壁の下、現在ドンパチやってる最中の戦場だ。
「これからどうする」
「ちょっと待てよ……」
レイズの目が変な光を纏っている。
これも魔法なんだろうな。
「よし。敵は葛原、味方はラグナロクと紅龍、それにセインツのやつらだ」
「それも魔法か?」
「そうだ、お前も空間魔法が使えるならできるぞ」
「え? どうやって?」
これはぜひとも知っておきたい。
そうすれば不意の悪魔との遭遇を回避できる。
「そこの壁が透けて見える、って感じでイメージしてみろ」
ふむ。
壁が透ける……透ける…透ける………。
見えました!
裸のクレナイさんがいます!!
瞬間、二つのことが起こった。
レイズが俺の体をがっしりホールドして、壁をぶち破って出てきたクレナイさんに腹をグーで殴られた。
「ごふ……」
「誰が服まで透視しろと言った?」
「なにこの変態。燃やしていい?」
燃やさないで。そして服の下が見えたのは事故だ!!
俺は壁が透けて見えるとしか……いや、後半は透けるとしかイメージしてなかったか。
「まあ、今のは事故ということで許しましょうか」
「そうしてくれ。それと状況は?」
「二十日ほど前にキニアスがブチ切れ、ラグナロクを雇い葛原に攻撃を開始。それにあたしらが便乗して、セインツが鎮圧のために葛原をさっさと潰してしまおうと動いています」
「キニアスのくせしてすごいことやるな……」
「まあ、もうすぐ終わりますよ。初日で敵の隊長格は軒並みキニアスが撃ちましたから」
「あ? ってことはもう掃討戦か?」
「ええ、こっちに追い込むらしいんで、あたしは待ち伏せを」
そこでレイズが俺のほうを向いた。
なんだね?なんかいやな予感がするのだが。
「さて、アキト」
「ナ、ナンデセウカ?」
「お前は撃ち漏らしを殺れ」
「は?」
レイズが俺に触れる。
銀色の燐光が舞い散った瞬間、大きな通りのど真ん中にいた。
転移させられたんだ。
それも俺一人で。
「…………ちょっと待とう」
くるっと辺りを見回すとレイズたちがいた。
二階建ての頑丈そうな建物の屋上に。
そこ安全だよね?
なんで俺は下にいるの?
「来るぞ!」
前を向くと土煙が上がっていた。
結構な数いるんじゃねえの?
と、思って逃げるために振り返った。
「どこに行く?」
俺の前にドスンと壁が落ちた。
灰色の石の壁だ。
落としたのはレイズだ。
「いや、俺は死にたくない」
「大丈夫だ。殆どオレがやるから」
ほんとにやってくれんのかね?
かなり心配だな。
つーかレイズが突撃したほうが早いよね!?
俺が頑張る必要ないよね!?
「構えろ」
ああ、畜生。
こうなりゃやってやる。
落ち着いて対処すればなんとかなる。
何事もだ。
「…ふー」
落ち着け、俺。
「すー…はぁ…」
よし。
まずは確認だ。
敵は銃はもっていない。
今までの少ない経験からすると、あの距離からは魔法を撃ってこないし届かないだろう。
だが俺の魔法は届く。
例の杖を使えば恐らく……。
あれ?なんか俺一人でもやれそうな気がしてきた。
「アキト! 水を撃て!」
「はぇ?」
いきなりレイズが叫んだ。
ごぉぉぉ……という音が聞こえ、その方向を見ると火炎弾が雨のように降ってきていた。
「早くしろ!」
レイズも水弾を撃って迎撃しているがいかんせん数が多い。
俺もやるぞ。
リュックから杖を出して構える。
あれだけの数。それも雨のように向かってくる。
だったらレーザーはダメだな。
壁だな。水を壁のように出して全部消火してしまおう。
イメージ……五メートル×十メートルの水の壁を連射。
瞬間、ズバッシャァァンとすごい音とともに”壁”が飛び出した。
反動がきつすぎる。
腕がしびれる。
ついに四枚目で杖を落とした。
だがちょうど火炎弾も消火しきれていたようだ。
よかった。もし残っていたら俺は消し炭だぞ。
それにしても、あれだけの間にだいぶ近づかれたな。
「やるなぁ、あれは……氷で撃ち出して爆破するってのもありだな」
すぐ隣にレイズが飛び降りた。
降りるなら最初っから下にいろよ。
「ちょっと貸してみろ」
レイズが杖を構える。
なんだろう?
しっくりくる姿だな。
まるで杖に認められた本来の持ち主みたいな……。
「盟約に従い汝の力をここに放とう……波の乙女よ、楔は砕かれた、征け!」
レイズが詠唱のようなことを終えた途端に杖の先端から水が飛び出た。
その水は触手のようにうねりながら高速で敵へ向かっていく。
一方的だった。
敵は魔法を使おうとした瞬間に貫かれて、空に打ち上げられる。
そして落ちる。下で針山のように棘を上に向けた水が赤く彩られていく。
それでも何人かは弾いたりして躱して、逃げて行った。
恐ろしいな……そしてなんだろうか?
落ちる、下にある鋭いもの、この二つが何か引っ掛かる。
「やっぱ魔力がないと規模が小さいな……」
「魔力がない?」
「ちょっと使いすぎてな、回復してないんだ」
はぁ、使いすぎた。
確かレイズの魔力総量は???だったはずだ。
俺よりも遥かに多いはずなのに使いすぎた?
いったい何をしたんだろうか。
「さて、………終わったな」
「レイズってどこまで見えるの?」
「そうさな、攻撃魔法が届く範囲だから…………コスト無視でやればどこでも見れるな」
「どこでも!?」
「あくまでコスト無視の場合だ。普通は五、六キロくらいだ」
わぉ! 覗きやりほ――
「あがががががが!」
「なんだってぇ?」
「い、いや、なんでもない、なんでもないすぅぅぅ!!」
「これは真面目に落とすことも……」
「や、やめてぇぇぇぇぇ!!」
足元の地面が歪んで真黒な亀裂が……。
こうなりゃ自棄だ。
絶対に落とされてなるものか。
---
「えー、というわけで……今日は飲むぞ!」
「「おーーーー!!」」
あのあと俺が何をしたのかは覚えていない。
ただ街の一角を更地にしたという事実と街中に湖を作った事実だけはくっきりと残っていた。
突きつけられた請求書を見て、気分がどん底に落ちたほどだ。
「よーお、アキト。久しぶりだな!」
なんでこんなテンション高いんだよ。
街が壊れるほどの戦闘をやった後でなんでこんな呑気なんだよ。
「なあ、キニアス。これって何の祝い?」
「何って? 決まってるだろ、葛原殲滅祝いだ。お前も飲め飲め」
「いや、未成年ですけど」
「ここじゃ酒は十五からOKだ」
「でも飲まねーよ」
ちょいと酔ってるアホを押しのけて酒場のバルコニーに逃げた。
夜風が気持ちいい。
ここからじゃ見えないが、少し先まで歩けば更地があるはずだ。
殆どはよく知らないけど激化した戦闘で壊れたらしい。
残りのちょびっとはどうも俺がやってしまったらしいのだ。
「よう、飲むか?」
屋根の上から声をかけられた。
見ればベインとクロードがいた。
「酒ならいらねーよ」
「冷えた麦茶だ」
「ああ、ならもらおうか」
イスを踏み台にして、俺も登る。
「ほら」
「サンキュ」
もらったお茶をぐいっと飲む。
冷えたお茶が身に染みる。
コップを置いて、屋根に寝そべる。
こんな綺麗な夜空を見たのは初めてのような気がする。
まあ、記憶がないからどうかは分からないけどさ。
「しかし、お前の”アレ”はすごかったな」
「……更地を作ったやつ?」
「そうだよ。瞬間的に大規模呪氷結界を展開するとはな」
「どんなやつなんだ?」
「お前一回使ってるだろ。確か……ヴィーグリーズのときに」
ヴィーグリーズ?
そんなとこいったっけ?
…………。
ああ、レイズと初めて会ったときの。
「思い出した。でもあの魔法ってそんなにすごいものか?」
「発動速度はかなり速い。そしてあのレベルの魔法を使えるやつは全体で見ればそんなにいない」
「えっ?」
「普通のやつはどんなに頑張ってもレベル40前後までしかいけないんだよ」
”普通”のやつは。
てことは、やっぱりレイズとかは普通のやつじゃないってことか。
「見た目だけなら殆どのやつが同じものをだせるだろうさ。でもな、強度が桁違いだ。ありゃレイズの障壁魔法と大差ない硬さだ」
「それってどれくらいの硬さ?」
「艦砲射撃を受け止められるほどには……」
わぉ。俺ってばそんなもの使えたの。
ん? でも待てよ。覚えてないけど俺はあの杖を持っていたはずだ。
だったらその効果ってこともあるか?
ま、どうでもいいか。
「さてと、アキト、クロード、お前たちはこの負債をどうする?」
げげ、嫌なものを……。
例の請求書をなぜこいつが持っているのかは、今は置いておく。
問題は額だ。
俺のほうには金貨500枚と書かれているが、お隣クロード君のものには……。
白金貨50枚と書かれていた。
どれくらいの価値なのだろうか?
「アキトに関しては壊した建物はもとから壊す予定だったからこれは最後の瓦礫の撤去料と湖の周辺整備だな」
「周辺整備? 埋め立てじゃないのか?」
「レイズがな、どうせなら、ここには湖なんかないからこの際有効活用しようってな」
「なーる。でクロードのほうは?」
「ラグナロクの兵に対しての攻撃と石柱の修理費だな。ちなみに白金貨一枚で金貨二十枚だ。金貨一枚で場所によるが一日分の食料が買える」
それを聞いたクロードの顔が青くなったように見えた。
一枚で一日分の食料。
それが何かはわからないが二年と少しは食い物に困らない額だな。
「改めて聞く。どうする?」
「なんかいい仕事はない?」
「ある……が、今のお前らじゃすぐには無理だな」
「例えばどんな仕事?」
「まあ、ドラゴンの討伐だったり、暗殺だったり……とか」
「……確かに無理だな」
覚えている限り初めての借金。
闇金に手を出したらお仕舞だ。
何としてでも返済の方法を考えなければ。
「いっそどこかの勢力からぶんどるか?」
とは、クロードの言い分。
やっちゃいかんよそんなことは。
「やってもいいが、それすると他の連中がなにかしら手え出してくるぞ」
「面倒だな、やめるか」
やってもええんか……。
ほんとにどうっすかな……。
「なんだあれ?」
クロードが夜空の一点を指さす。
なにか落ちてきている。
「人……?」
あの高さから落ちたら即死だな。
それになんで空から降ってくるんだ?
「ちょっと行ってくる」
ベインが立ち上がって、魔法で空に飛んでいった。
少し身に染みる夜風が静かに流れる。
残されたのは俺とクロード。
「なあ、アキト。お前はこの負債を――――」
皆様こんにちは。伏桜アルトです。
これにて第二章冒険・終。
第三章のタイトルは未定です。
次回更新は来週くらいの予定です。




