模擬戦
ようやく戦闘シーンです(笑)
でもなんかダサいですww
「さて、今日でひとまず修業は終わりだ。」
緑明が晩御飯のときにお疲れと、祝い酒…ならぬ、祝いジュースを。
「相当ハードだったと思うがよく頑張った!」
緑明はホンモノのお酒をググッと飲み干す。
「…先生。いよいよガチでおっさんみたいですよ…⁇(笑)」
中結が思わず言ってしまった。
「悪かったなーおっさんでー。」
「…⁇先生、もしかして酔ってますか…⁇」
涼村は緑明の様子が少しおかしいことに気付いた。
「んー⁇酔ってねーよべつにー!」
「…」
「もー、京介は…。」
裕子がそう言って、緑明が手にしていたグラスを無理矢理取り上げた。
「京介お酒に弱いわけじゃないんだけど、飲むとその気分にすぐなっちゃってねー。今まで、どれだけ問題を起こしてきたか…。」
その時の裕子の顔を見て相当ヤバかったのだろうと2人は悟った。
緑明はというと、取られたグラスを取り返しまた飲み始めた。完全に酔っぱらった緑明はご飯を食べてすぐ寝てしまった。
「全く…子どもじゃないんだから…」
裕子が京介をソファで寝かせた。
「今日先生の意外な一面知りました…(笑)」
涼村が食器を洗いながら笑った。
「俺もちょっとビックリした!(笑)」
中結はなにやら手にもってる書物を眺めながらニヤニヤしている。
「一体普段家でどうしてるんだか…」
「緑明先生ってご家族いらっしゃるんですか⁇」
「ええ。お嫁さんと、娘と。朝月に住んでるんだけど、今回の事件に巻き込まれててね…」
「じゃあ、余計に私たち頑張らなきゃならないですね!」
「そうね(笑)無理はしちゃダメと言いたいところだけど、そうも言ってられないしね。」
「…なぁ、涼村。」
中結が読んでいた書物を閉じた。
「これから俺と一回だけ模擬戦しねーか?」
「え、急に⁇(笑)」
涼村が、ちょうど食器を洗い終え、水を止める。
「そーだねー…。うん!やろっか!一回だけ!きっと先生起きてたら止められるだろーけど、幸いにも今は寝てるしね。」
「よし。じゃ、外行こ。」
ー裏山の麓ー
「私が一応審判するね。」
裕子が眠っている緑明を放って家から出てきた。
「先生には黙っといてくださいよ⁇」
「もちろん、約束するわ。」
「じゃ、よろしくお願いします。」
涼村と中結が向かいあう。
「Set up!」
裕子の掛け声でそれぞれ構える。
「ー。はじめ!」
初めての模擬戦が始まった。
まず魔法を発動したのはー。
「よし、来い!Fairy!」
中結だ。いきなり魔人を呼び出した。魔人なので、見た目はほぼ人間と変わらなかった。が、1箇所違うところが。
「Fairy!スタート!」
の掛け声でFairyは空中に浮いた。
やがて、人間にはないもの。羽を使い、空を飛び回る。
「アイス!」
今度は涼村が両手を上に掲げ叫んだ。
言葉発した直後、空中に氷のつぶてが幾つも出現。Fairyめがけて飛んでくる。
「Fairy!バースト!」
中結が叫ぶと、Fairyが体から電気を発射し、氷を打ち砕く。
「涼村に一発!」
「基礎魔法ロック!」
涼村の周りを岩が囲み、電気をはじき返した。
「エッジ!」
涼村の声と同時に囲んでいた岩が砕けて鋭い刃のように変形。それが中結とFairy目掛けて一直線。
「じゃあこっちも!ロック!」
今度は中結とFairyの前に岩の壁が。刃はそれにぶち当たり、地面に落ちる。
「Fairy!3式魔法陣!」
Fairyが目の前に魔法陣を描き始めた。
「フレイム、オーバー!」
涼村がついに応用魔法を繰り出した。
中結が作り出した岩の壁が噴火する。それがそのままFairyに命中。さらに溶岩が流れ出す。涼村からは岩のせいで中結の状態がよく見えないが、おそらく勝利は間違いないと確信した。
「…発射。」
この小さくつぶやかれた一言を聞くまでは。
間も無く涼村の体に痺れる感覚が生じ、その場に倒れこんだ。
ー翌日朝、リビングにてー
思ったより早く目が覚めた涼村はやることもなく、リビングのソファでぼーっとしていた。
昨日の試合。何が起こったのか全くわからなかった。
今でこそ理解はしたが納得はしていない。
もう1度中結の説明を思い出す。
「3式魔法陣はいわゆる時間差攻撃。魔法陣が現れたその瞬間から魔法は発動してる。
だから、涼村がFairyを倒したときすでに1発目の電撃が涼村に向かっていて、残り2発も続けざまに放たれていた。
俺は溶岩を再度ロックを発動することによってしのげた。
で、涼村に電撃がヒット。修業のおかけで、魔法がスムーズに発動出来るようになって、格段に純粋な力もバリエーションも増えた。
俺は実戦練習もしてたしな。涼村も実戦をもっと重ねれば、もっと強くなれると思うよ。」
中結の若干上からな感じの物言いに悔しかったのはあるが、自分の経験不足は正にその通りだ。涼村は気持ちを落ち着かせるべく、深呼吸をする。
そのままふとまた眠ってしまった。
「…むら。…ずむら。すずむら。涼村。」
またしても眠っている涼村を中結が起こした。
「昨日ので疲れたか⁇もうすぐ朝ごはんだよ⁇」
「…うん。…ねえ、中結。」
「何⁇」
「…。今は私より中結のほーが強いんだから、これから先私がピンチのときは助けてよね。」
涼村は少し笑いながら言った。
「わかったよ。言われなくたってそのつもりだし。」
中結も笑って答える。
「2人とも朝ごはん出来たよー!」
裕子が声をかけた。
いかがでしたか⁇
次はいよいよ二つ目の国へ行きます。
戦闘シーンもう少しうまく出来ないか考えたいです!