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magic×magic 〜ヒカリへ〜  作者: 奏ソウ
32/36

最終決戦

さて、ラスト近いので長めです(笑)


しかも内容ちょっと濃いw

案外普通の幕開けとなった。


12月12日。

お昼に宇佐美たちが到着した。

ここからはまず1日かけて、魔法陣のはり直しと、凪沙たちの倒した敵を基地まで運んでくる作業をする。

魔法陣は石里が中心となって各地にはりに行った。

子ども6人は着替えなどを取りに1度家へ戻った。

戻りながら、魔法陣をはるポイントがあれば、はってから通過する。

「晴、ココ?」

「うん」

凪沙と晴は同じ団地なので、一緒に家に向かう。


「完全に中枢ビル以外はこっちに戻って来たね。」

「あぁ。でも、中枢がまだ向こうにあるから、有利なのはアイスラーたちだけどなー」

「…中枢ビルさえ取り返せば、私たち朝月に戻れるんだよね?家族に、友達に、先生に会えるんだよね?」

「会えるよ。絶対に…!」

「私、会えたら泣いちゃいそーだなー」

「凪沙すでに何回も泣いてるけどな」

「あれはー」

凪沙が晴の一歩前に出て立ち止まり、振り返る。

「晴のせいだよ?」

「俺かよ(笑)」

「うん!晴のせいだし、でも、こうやって笑ってられるのも晴のおかげ。この2ヶ月で私、晴のことたくさん知ったなー…」

「俺も凪沙のこといろいろ知ったよ(笑)」

「毎日ずっと一緒にいるもんね。一緒にいるのが晴でよかった!」

「…俺も凪沙でよかった!」

再び2人で歩き始める。

「あ、そうだ。この戦い無事終わったら、初詣一緒に行こうよ!」

「エラい明るい話だな(笑)」

「え、だってこーするほーがヤル気でるじゃん!」

「…確かに言えてるな!いーよ。行こっか。」

「うん!2人でね!」

「え、2人で?(笑)」

「え、何か変かな?」

「あ、え、イヤ、変じゃねーけど…」

「じゃあ決まり!」

「…わかったよ!約束!な!」

「うん!」

ここで、凪沙の家に着いた。

「じゃあ後でね。」


ー12月13日ー

準備万端。全員で朝月中枢ビルの前へ。

各地にはった魔法陣には2人づつついている。石里がそれをまとめる役。宇佐美からの合図があったときに発動する。

「さて、みんな、ホンマにここまでよー頑張った。」

宇佐美が前に立ち、最後の激励をとばす。

「めっちゃツラいこともあったし、しんどかったし、いらんかった。でも、みんなここまで来た。もー、後はやりきるだけ。全力でやって、みんな生き残って、朝月取り戻そな!」

おおー!!という声が響いた。

「よし、もう大丈夫!行くで!」

宇佐美が振り返った。ビルの前にある厳重にロックしてある扉に魔法をかける。

扉はあっさりと開いた。

「Set up!」

いつもの掛け声。

「…行動開始!」

わーー!!!という声の元、兵士たちが一斉にビルに突っ込んだ。

「じゃあ理菜ちゃん。ココ任せたで。」

「はい。みんな気をつけて!」

宇佐美、凪沙、晴、瀬賀、浅瀬、戸浦の6人はが別ルートからビルへ入って行った。

「…よし!私も!」


6人は裏口から入り込む。

そのまま監視カメラをかわしながら、階段を上がって行く。

ビルは50階だての高層ビル。普通に階段で上がると、かなり時間がかかる。

緑明がいるのは30階。監視カメラをかわしてなので、上ってくるのに20分もかかってしまった。

「じゃ、私、行って来ます。」

「頼んだで!」

「凪沙、頑張って来いよ!」

「うん!」

凪沙は暗闇に姿を消した。


残り5人は40階を目指す。中枢ビルの中枢。つまり、朝月の脳にあたる場所はこの40階から50階の間全てだ。

その間にどれほど敵がいるかはわからない。

10分弱で、40階に到達。

「…こっからはよー周りみて気いつけてな。」

ソロリソロリと進む。

「…誰か1人、索敵してくれんか?」

「俺がやります。」

晴が索敵を開始した。

「…この階には誰もいないと思います。次の階に行った方がいいかと。」

「わかった。じゃ、次行こ」


同じ頃、正面から入った桜原と兵士たちは圧倒的な力で敵を倒していた。

何事も問題なくあっさり片付いて行く。

「全員、上がってください!」

桜原の指示で階段を登る。

兵士たちは魔法は使えないが、武器の技と桜原の援護で、相手の魔法をかわしては攻撃を繰り返す。

しかし、予想以上に敵が多かった。

もうすでに3階だが、50人は超えている。

(…数が多すぎる…?)

桜原はかなり変に思った。


凪沙は暗い道を進みながら緑明の所へ向かう。

やはり、敵が何人かうろついていて、回避するのが大変だ。しかも、数が増えてきている。

(…なんか、数が多すぎる…?)

凪沙も桜原と同じ考えをしていた。


そちら2人とは打って変わって、40階より上のメンバーは今48階にいるが、まだ1人も敵が出て来ていない。

「…宇佐美さん。どう考えてもおかしいですよね?上に全員塊ってるとは俺、思えないんですけど…」

「僕もそれは考えられんと思う。…晴くんと、亮太くんでちょっと50階覗いて来てくれん?僕らココで待機してるから。」

『了解です』

晴と亮太が2人で50階を目指した。


ー50階ー

まず、晴が索敵を行う。

「…おかしいな…。誰もいない。」

「あからさますぎて逆に行動出来ねーな。」

「ちょっとだけ様子みるか。」

2人はその場に座り込んだ。


48階組は晴たちの連絡を受け、同じくその場待機に。

宇佐美は浅瀬と戸浦と一緒にいろいろ考えみる。

「アイスラーってホントにこのビルにいるんですか?」

戸浦が言う。

「?どーゆーことや?」

「私たちもこのビルにいましたけど、アイスラーを見たことはないんですよ。上層部の人はまだあるんですけど。上層部の人たちがアイスラーがどーのこーの言ってたので、存在はしてるんだと思いますけど、ココにいるかっていわれると、なんか怪しい気がします…。」

戸浦が自分の考えを一通り述べたところで、宇佐美は考えた。

「…もしかして…」

「宇佐美さん!宇佐美さん!」

ここで凪沙から連絡が。

「どーした⁇」

「緑明先生を助けるのはちょっと無理です!」

「え、なんで?」

「なんか人が増えて来たなーって思ってたら、私の階だけで100人以上います!とても1人でそれだけを相手するのは…」

「ひ、100人⁉︎」

「はい…。これは助けるどころかこのままだと、私まで危ないです!」

「…と、とりあえず、凪沙ちゃんは頑張って脱出して!」

「え、でも…。はい。わかりました。」

凪沙はその場で冷静に判断して答えを出した。

そのまま連絡は途切れた。

「…なぁ、智哉くん。50階の2人呼んできてくれん?もしたしたら相当ヤバいことなってるかも…」

宇佐美の顔が少し青ざめている。

「…了解です!」

浅瀬がダッシュで駆け上がる。

「戸浦さんは理菜ちゃんと連絡とってくれん?」

「はい!」

戸浦は例の黒いヤツを使う。

その間、宇佐美は石里に連絡する。

「石里先生?そっちの様子は…」

「助けてくれ!こっち今ヤバいくらいピンチなんだ!」

「え、どーゆー…?」

「目の前敵だらけだ。1000は超えてるぞ…。コレが各地にいると推理すると、朝月の住人ほぼ全員が敵だ…。」

「⁉︎…。僕らも一旦退散して、そちらに向かいます。」

「気をつけてな。」

「大丈夫です!」

宇佐美が連絡を終えると、戸浦が焦っている。

「どーしたん!」

「理菜たちのトコ、やっぱり敵の数多すぎて、耐えるのがやっとみたいです!」

「そーか…。そっちも退散命令出しといて!」

「了解です!」

戸浦が早口で指示する。

ちょうどそのとき、浅瀬が晴と瀬賀を連れて降りてきた。

「よし、来たな。一旦退散するで!」


なんとか防御結界を張った中に逃げ込み、難を逃れたが、予想とは全く違う形となってしまった。

最大の理由は敵の数。

当初は100人程度だと思っていたが、おそらく、朝月全体約15万人が敵となってしまった。

これではいくら力があるとはいっても、圧倒的人数の差で負けてしまう。

オマケに相手が朝月の人となると、友達や親戚や家族もいる。なかなか手だししにくいという、まさに最悪の状況だった。

何日かかけて打開策を練らなければならなくなってしまった。

24日は余裕だと思っていたが、一挙に逆の方向、時間が足りないという現実に、全員頭を抱えた…

コレホンマにあと数話でまとまるんか…⁇(笑)


きっと大丈夫です。


…ホンマに…⁇

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