最終決戦
さて、ラスト近いので長めです(笑)
しかも内容ちょっと濃いw
案外普通の幕開けとなった。
12月12日。
お昼に宇佐美たちが到着した。
ここからはまず1日かけて、魔法陣のはり直しと、凪沙たちの倒した敵を基地まで運んでくる作業をする。
魔法陣は石里が中心となって各地にはりに行った。
子ども6人は着替えなどを取りに1度家へ戻った。
戻りながら、魔法陣をはるポイントがあれば、はってから通過する。
「晴、ココ?」
「うん」
凪沙と晴は同じ団地なので、一緒に家に向かう。
「完全に中枢ビル以外はこっちに戻って来たね。」
「あぁ。でも、中枢がまだ向こうにあるから、有利なのはアイスラーたちだけどなー」
「…中枢ビルさえ取り返せば、私たち朝月に戻れるんだよね?家族に、友達に、先生に会えるんだよね?」
「会えるよ。絶対に…!」
「私、会えたら泣いちゃいそーだなー」
「凪沙すでに何回も泣いてるけどな」
「あれはー」
凪沙が晴の一歩前に出て立ち止まり、振り返る。
「晴のせいだよ?」
「俺かよ(笑)」
「うん!晴のせいだし、でも、こうやって笑ってられるのも晴のおかげ。この2ヶ月で私、晴のことたくさん知ったなー…」
「俺も凪沙のこといろいろ知ったよ(笑)」
「毎日ずっと一緒にいるもんね。一緒にいるのが晴でよかった!」
「…俺も凪沙でよかった!」
再び2人で歩き始める。
「あ、そうだ。この戦い無事終わったら、初詣一緒に行こうよ!」
「エラい明るい話だな(笑)」
「え、だってこーするほーがヤル気でるじゃん!」
「…確かに言えてるな!いーよ。行こっか。」
「うん!2人でね!」
「え、2人で?(笑)」
「え、何か変かな?」
「あ、え、イヤ、変じゃねーけど…」
「じゃあ決まり!」
「…わかったよ!約束!な!」
「うん!」
ここで、凪沙の家に着いた。
「じゃあ後でね。」
ー12月13日ー
準備万端。全員で朝月中枢ビルの前へ。
各地にはった魔法陣には2人づつついている。石里がそれをまとめる役。宇佐美からの合図があったときに発動する。
「さて、みんな、ホンマにここまでよー頑張った。」
宇佐美が前に立ち、最後の激励をとばす。
「めっちゃツラいこともあったし、しんどかったし、いらんかった。でも、みんなここまで来た。もー、後はやりきるだけ。全力でやって、みんな生き残って、朝月取り戻そな!」
おおー!!という声が響いた。
「よし、もう大丈夫!行くで!」
宇佐美が振り返った。ビルの前にある厳重にロックしてある扉に魔法をかける。
扉はあっさりと開いた。
「Set up!」
いつもの掛け声。
「…行動開始!」
わーー!!!という声の元、兵士たちが一斉にビルに突っ込んだ。
「じゃあ理菜ちゃん。ココ任せたで。」
「はい。みんな気をつけて!」
宇佐美、凪沙、晴、瀬賀、浅瀬、戸浦の6人はが別ルートからビルへ入って行った。
「…よし!私も!」
6人は裏口から入り込む。
そのまま監視カメラをかわしながら、階段を上がって行く。
ビルは50階だての高層ビル。普通に階段で上がると、かなり時間がかかる。
緑明がいるのは30階。監視カメラをかわしてなので、上ってくるのに20分もかかってしまった。
「じゃ、私、行って来ます。」
「頼んだで!」
「凪沙、頑張って来いよ!」
「うん!」
凪沙は暗闇に姿を消した。
残り5人は40階を目指す。中枢ビルの中枢。つまり、朝月の脳にあたる場所はこの40階から50階の間全てだ。
その間にどれほど敵がいるかはわからない。
10分弱で、40階に到達。
「…こっからはよー周りみて気いつけてな。」
ソロリソロリと進む。
「…誰か1人、索敵してくれんか?」
「俺がやります。」
晴が索敵を開始した。
「…この階には誰もいないと思います。次の階に行った方がいいかと。」
「わかった。じゃ、次行こ」
同じ頃、正面から入った桜原と兵士たちは圧倒的な力で敵を倒していた。
何事も問題なくあっさり片付いて行く。
「全員、上がってください!」
桜原の指示で階段を登る。
兵士たちは魔法は使えないが、武器の技と桜原の援護で、相手の魔法をかわしては攻撃を繰り返す。
しかし、予想以上に敵が多かった。
もうすでに3階だが、50人は超えている。
(…数が多すぎる…?)
桜原はかなり変に思った。
凪沙は暗い道を進みながら緑明の所へ向かう。
やはり、敵が何人かうろついていて、回避するのが大変だ。しかも、数が増えてきている。
(…なんか、数が多すぎる…?)
凪沙も桜原と同じ考えをしていた。
そちら2人とは打って変わって、40階より上のメンバーは今48階にいるが、まだ1人も敵が出て来ていない。
「…宇佐美さん。どう考えてもおかしいですよね?上に全員塊ってるとは俺、思えないんですけど…」
「僕もそれは考えられんと思う。…晴くんと、亮太くんでちょっと50階覗いて来てくれん?僕らココで待機してるから。」
『了解です』
晴と亮太が2人で50階を目指した。
ー50階ー
まず、晴が索敵を行う。
「…おかしいな…。誰もいない。」
「あからさますぎて逆に行動出来ねーな。」
「ちょっとだけ様子みるか。」
2人はその場に座り込んだ。
48階組は晴たちの連絡を受け、同じくその場待機に。
宇佐美は浅瀬と戸浦と一緒にいろいろ考えみる。
「アイスラーってホントにこのビルにいるんですか?」
戸浦が言う。
「?どーゆーことや?」
「私たちもこのビルにいましたけど、アイスラーを見たことはないんですよ。上層部の人はまだあるんですけど。上層部の人たちがアイスラーがどーのこーの言ってたので、存在はしてるんだと思いますけど、ココにいるかっていわれると、なんか怪しい気がします…。」
戸浦が自分の考えを一通り述べたところで、宇佐美は考えた。
「…もしかして…」
「宇佐美さん!宇佐美さん!」
ここで凪沙から連絡が。
「どーした⁇」
「緑明先生を助けるのはちょっと無理です!」
「え、なんで?」
「なんか人が増えて来たなーって思ってたら、私の階だけで100人以上います!とても1人でそれだけを相手するのは…」
「ひ、100人⁉︎」
「はい…。これは助けるどころかこのままだと、私まで危ないです!」
「…と、とりあえず、凪沙ちゃんは頑張って脱出して!」
「え、でも…。はい。わかりました。」
凪沙はその場で冷静に判断して答えを出した。
そのまま連絡は途切れた。
「…なぁ、智哉くん。50階の2人呼んできてくれん?もしたしたら相当ヤバいことなってるかも…」
宇佐美の顔が少し青ざめている。
「…了解です!」
浅瀬がダッシュで駆け上がる。
「戸浦さんは理菜ちゃんと連絡とってくれん?」
「はい!」
戸浦は例の黒いヤツを使う。
その間、宇佐美は石里に連絡する。
「石里先生?そっちの様子は…」
「助けてくれ!こっち今ヤバいくらいピンチなんだ!」
「え、どーゆー…?」
「目の前敵だらけだ。1000は超えてるぞ…。コレが各地にいると推理すると、朝月の住人ほぼ全員が敵だ…。」
「⁉︎…。僕らも一旦退散して、そちらに向かいます。」
「気をつけてな。」
「大丈夫です!」
宇佐美が連絡を終えると、戸浦が焦っている。
「どーしたん!」
「理菜たちのトコ、やっぱり敵の数多すぎて、耐えるのがやっとみたいです!」
「そーか…。そっちも退散命令出しといて!」
「了解です!」
戸浦が早口で指示する。
ちょうどそのとき、浅瀬が晴と瀬賀を連れて降りてきた。
「よし、来たな。一旦退散するで!」
なんとか防御結界を張った中に逃げ込み、難を逃れたが、予想とは全く違う形となってしまった。
最大の理由は敵の数。
当初は100人程度だと思っていたが、おそらく、朝月全体約15万人が敵となってしまった。
これではいくら力があるとはいっても、圧倒的人数の差で負けてしまう。
オマケに相手が朝月の人となると、友達や親戚や家族もいる。なかなか手だししにくいという、まさに最悪の状況だった。
何日かかけて打開策を練らなければならなくなってしまった。
24日は余裕だと思っていたが、一挙に逆の方向、時間が足りないという現実に、全員頭を抱えた…
コレホンマにあと数話でまとまるんか…⁇(笑)
きっと大丈夫です。
…ホンマに…⁇




