集結
凪沙と晴はもはやチートです(笑)
さて、他の場所ではイレギュラーが起こっていた。
まずは戸浦、浅瀬組の場所だ。
待機しているが、全く敵が来ない。
気配すらなく、かなり怪しかった。
そんなとき、瀬賀から連絡が。
連絡は宇佐美の魔法を組み込んだ例の黒いヤツを使用する。
「そっち来た?」
戸浦が答える。
「いや、全然来てない…。亮太は?」
「20人くらいってトコかな。」
「今フツーに喋ってるってことは勝ったの?」
「ヨユーでな。でもそうか…。のぞみんトコに敵はいねーってことは…」
「…凪沙たちのトコに…?」
「って可能性はあるな」
「…どうする…?」
「ちょっと待って。理菜ちゃん。周り誰かいる?」
「いや、いなさそう。」
「オッケ。俺たちは一応こっちに残る。1番中枢に近いから何があるかわかんねーしな。のぞみ達もそこで待機してたほうがいいと思うよ?」
「…でも」
「大丈夫。だって晴と凪沙ちゃんだよ?負けるわけねーじゃん。」
「…そっか…。わかった、待機する。」
「うん。…もし、今日の終わりになって連絡なかったら、そっち向かってくれる?」
「リョーカイ」
予想通り、かなりの人数は凪沙と晴の場所に集結していた。
ザッと数えると50は超えている。
「晴。こっち。」
「おー、悪い悪い、待たせた。」
2人も建物や地形を活かして戦っている。
ほどよく休憩がとれるので、激しい消耗もなく戦えるため、長期戦が可能だった。
「あとどれくらいいそう?」
「30ってトコかな?」
半分近くを倒したようだ。
「あと30か…ケッコー大変だね」
「だな。」
とりあえず水分を補給する。
「…凪沙。いくら長期戦が可能っていっても、俺はあんまやりたくない。」
「え、うん?それは私もだけど」
「だからさ、アレ、やってみよーよ。」
「昨日言ってたヤツだよね?」
「あぁ。」
「…いーよ。」
まず、2人は敵を1箇所に固める誘導をする。
上手いこと死角となる場所を使って敵を集める。
「晴。こっちはいけるよ!」
黒いので連絡をとりあう。
「俺も大丈夫だよ。」
「じゃあ、いくよ!」
「せーのっ!」
一気に建物から飛び降り、着地すると目の前には晴、周りには敵だらけだ。
敵はみな1箇所に固められていることに驚いていた。
もちろん、凪沙と晴の作戦であることはわかっているが、こうなってしまうと仕方がない。一斉に飛びかかろうとした。
「凪沙!」
「いつでもいけるよ!」
「オッケー!ダブルコール!」
晴が叫んだ。
『UNISON!』
UNISON。2人で一つの魔法を繰り出す技。威力は絶大。
ただ、簡単にできるものではなく、お互いの性格的な相性、魔法的な相性、力の相性、信頼感、タイミング、魔法力の多さ
など、いろいろな要因がピッタリと揃わなければ成功しない。
晴の考えていた作戦はこれだった。
もちろん、練習はしていないので、一発勝負。
『流星群!』
UNISONは魔法と魔法の掛け合わせで発動する。難易度も存在し、流星群は上から2番目のランクにある超高難度魔法。
おそらく、朝月全部でも成功させられる組はいない。
失敗すれば、もれなく相手の攻撃全てを喰らうことになる。
それも承知の上。いや、絶対的な自信があるからこそ、流星群を使った。そして…
一瞬強く光り輝いた。
それを桜原も瀬賀も戸浦と浅瀬も確かに見た。
凪沙と晴のいる方向に。
そのあとは無音。何も聞こえない。
「…亮太。聞こえるか?」
黒いヤツから晴の声が。
「のぞみ、聞こえる?」
同じく凪沙の声が。
基地に全員が戻った。誰も怪我はしておらず、無事だ。
すぐさま強い光の話になり、凪沙と晴が説明をすると、全員固まってしまった。
しかし、何はともあれ、100人近い敵の大半を倒した。
残っているのは20人プラスアイスラーの幹部と本人のみ。
幹部は5人。
次の標的はこの幹部たちだ。
だが、おそらくこのまま地上戦は行われず、次に戦うのは中枢のビルで、となりそうだ。
「とりあえず、宇佐美さんに連絡しないとね!」
凪沙が宇佐美と連絡をとる。
宇佐美が全員に話したいことがあるということで、みんなで集まった。
「まずはお疲れ。いろいろ話聞いたけど、まぁ、ビックリすることばっかりやな。あ、戸浦さん、はじめましてー。これからよろしくなー。」
なんていう調子のいい挨拶から始まった。
「ビックリするくらいみんなやること早かったから、作戦変更しようと思うんやけど、いい?」
電話越しに頷いても仕方ないので、返事をすると、よし、と宇佐美が次なる作戦を指示した。
「とりあえず、明日1日は様子見しといて。明後日僕らは朝月入る。ほんで一斉に攻め込むんやけど、役割分担しよか。誰かメモとって。」
ここは桜原がメモの準備をした。
「いける?まず、残り20人くらいはこっちの隊員と、そーやな…理菜ちゃんがリーダーやってくれん?僕は残りのみんなと先行かなアカンから、お願いしたいんやけど?」
「わかりました!」
「おっけー。終わったら僕ら追って来てな。ほんで次。緑明先輩助けるんやけど、それは凪沙ちゃん。」
「私ですか⁇」
「うん。単独行動になるし、力とか見てもいけそーやから、行ってほしいんやけど?」
「了解です。」
「凪沙ちゃんも助けたら来てな。で、晴くん。晴くんは、アイスラーと直接対決してもらう。」
「俺がですか?宇佐美さんのほーがいーんじゃ…?」
「いや、こん中で1番力あるんは晴くんや。お願いするで?」
「拒否権なんてないでしょ?頑張りますよ。」
「うん。ほんで残りの僕と亮太くん、智哉くん、戸浦さんがアイスラーの下にいる5人と戦う。これでいい?」
みんなが返事する。
「じゃあちょっと作戦速めて、決行は12月12日。つまり、明後日。明日はゆっくり休んで。」
『はい!』
「じゃあ、またね。」
宇佐美と連絡が終わった。
予定ではあと2、3話で戦いは終わります。
エピローグが1、2話あるのであと5話くらいですかね?
最後まで頑張ります!




