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magic×magic 〜ヒカリへ〜  作者: 奏ソウ
29/36

6人

少し休憩的な話を含みます。


キャラが増えると会話のシーンが大変です(笑)

瀬賀の前にひとりの女の子がいる。

50mほど先にだ。

間違いなく幼馴染の影だった。

2人は無言のまま近づく。


「やっぱり誰か侵入してた。」

戸浦があっさりと言った。

「なんで俺たちが侵入してる読めたんだ?」

「それ、答える必要あるの?」

「あぁ。強制だ。」

「あなたに指図されるのは気に障るけどまぁ、いーや。何人かがこの辺りの調査に来たとき、何がってワケじゃないんだけど、様子がなんとなく変だって言っててね。それで私ふと思い出したの。ここらへんに地図上には存在しない家があるってね。」

どうやら基地のことを知っているのは瀬賀だけではなかったようだ。

「…やっぱお前なんだかんだ言っても俺の幼馴染ってか…。」

「なんか言った?」

「いや?なんとなく嬉しかっただけだよ。」

瀬賀は清々しい顔つきをしていた。

「?よくわかんかいけど、いつまでもそんなヨユーな顔してられるかな?」

「俺はのぞみに負けるわけねーよ。」

ニッと笑って瀬賀が一歩踏み出した。


朝月へ行く前、晴と模擬戦をしたとき、瀬賀は完敗だった。

お互い1番強い魔法を使って真っ向勝負という条件で、瀬賀は純粋に力負けした。

おそらく瀬賀はかなり強い。晴が強すぎるだけ。とまとめるのが1番いい表現だろう。

とにかく晴には手も足も出なかった。

決着がついたあと、瀬賀は晴にアドバイスをもらった。


瀬賀の弱点というか悪いところというかそういったものはない。

なかなかに魔法の発動速度も速く、威力も大きく、バリエーションも広い。

マルチタイプであり、マイナス要素がないと言えば聞こえはいいが、裏を返せば何か秀でているものがないとも言える。

大勢を相手するとき、マルチタイプは有利だが、サシでやるとなると不利になる。晴は、瀬賀の魔法で何か一つ秀でるものがあったほうがいい、きっと瀬賀ならそれをモノにしてみせるだろう。

と思いそういったアドバイスをした。

以前から少し思っていたことでもあり、率直に口に出されるとイタい所もあったが、真摯に受け止め数日間、自分が何を中心に戦うのか考えた。

結論が出てると練習もはかどり、たった2日程度ですごく成長したように感じた。


波動魔法は大まかに分けると5種類、細かく分ければ30種類の波動を掛け合わせて発動させる。同じ波動でも強弱だけで威力も効果も変わってくるので、パターンにかぎりがあるとはいっても、まず尽きることはない。ようするに、無限に近いパターンがある。

ただ、やはり使う人のSTEPが高ければ高いほど使えるパターンが多いが、低ければ低いほど少ない。

瀬賀はSTEP6。波動魔法でSTEP6だとかなり強力だ。

元から素質があるのに加えて、晴のアドバイスによってさらなる武器を手に入れようとしていた。


(5と3!)

波動は他の魔法と違い、念じれば発動する。

大まかな種類だけを念じ、細かい種類や強弱は自分の魔力で調節する。

今瀬賀が唱えたのは対抗波動魔法。相手の魔法をかき消すものだ。

欠点としては、かき消してから次の動作が遅れること。つまり、消してすぐ攻撃ができない。一時的なものだということ。

「のぞみ。魔法使うの下手になったんじゃねーの?」

「何も知らないアンタがなに知ってるって言うの?」

「だから、何も知らねーわけじゃないんだけどな…」

ボソッと言ってる間に戸浦がこちらへ突っ込んでくる。

戸浦の魔法は元素魔法。化学反応をおこして相手を攻撃する。

主に爆発系の魔法が大半を占めるが、応用すればいろいろな使い方が可能だ。

しかし、先ほどから戸浦の攻撃は単調な爆発魔法。しかも威力も大きくないものばかり。

戸浦はさほどSTEPは高くないと見えるが、かといって低くも見えない。

今の戸浦だけをみればSTEP2相当だ。

それはどう考えてもおかしい。

(3と1!)

瀬賀が戸浦に向かって放ったのは幻惑系の魔法。

それにかかった戸浦は瀬賀のいない場所へと突撃する。

その隙を狙った瀬賀が次に出したのは攻撃系の波動魔法。

魔力をエネルギーに代えて相手に直接ダメージを与える。

思いっきり背中にヒットし、戸浦はその場に倒れた。

瀬賀は次なる魔法を用意していたが、戸浦はいつまでたっても動き気配を見せない。

(あれ⁇いつもならこの後連続して攻撃すんのに…。なんで?)

一応用心しながら戸浦に近づく。

よく見ると、気絶している。息はしているので、命の問題もなさそうだ。

「あ、晴に連絡しねーと」

「亮太。」

タイミングを見計らったかのように晴が瀬賀の前に現れた。

「…晴。俺の後つけてたのか?」

「いや、来たのは亮太がその子を倒したとき。」

「なんで来たんだ?俺の連絡が来るまで待ってるんじゃ?」

「…亮太。亮太はこの数日の間急激に成長した。俺はそれを考えたときに、戦いは一瞬で終わるんじゃないかって思ったんだ。」

「…一瞬で…?」

「あぁ。現に今、亮太は圧勝している。確かにその子の魔法が単調だったのも理由の一つだけど、最大の理由は亮太。お前本人にある。」

「要は、俺は晴のアドバイスを受け入れて訓練したから、のぞみを圧倒できたってことか?」

「そ。亮太はあれから自分の魔法の威力をあげることに専念したよな?」

コクリと頷く。

「何かを伸ばしたほうがいいってアドバイスだけで、亮太はすぐに威力をあげることを考えた。俺の1番求めてた結論にすぐ至ったってワケだ。」

晴の話を聞くと全てに合点がいく。

「大方納得した?」

「一応な」

「それじゃあ、一旦その子連れて基地戻ろ?」


いつも通りに記憶操作の解除を終え、戸浦が目を覚ましたのは夜8時ごろだった。

ちょうど少し遅れていた今日の作戦も終わり、遅めの晩ご飯のときだったので、一緒に食べながらいろいろ話をした。

もちろん、戸浦も記憶操作をされていたときのことを覚えていて、瀬賀たちの知らなかった他の情報まで握っていたため、こちら側にとってはすごく有利な状況になりつつあった。


翌日は調整日となっていた。作戦が遅れていたり、大幅な変更がない限りは休息日となる。

朝から戸浦を入れた6人と、通信越しに宇佐美を入れた7人で作戦の見直しをする。

戸浦のおかげで、かなり作戦が効率的になる。

午前で会議は終わり、午後からは自由時間となった。

まだ空気に完璧に馴染めてない戸浦に馴染んでもらうため、6人揃って喋ったり、魔法で小ネタをしたり、トランプなどで遊んだりした。

「そういえばみんな部活って何してたの?」

戸浦が聞いた。よく考えれば全員何が得意とか何をしていたとかあまり話していない。

「亮太は?」

「俺バスケ。」

あー っと全員が納得した。

「凪沙は?」

「吹奏楽。晴も一緒だよー。」

「え、晴くんも吹奏楽なの⁉︎意外!」

「そーか?」

「うん!運動してそうだもん!」

「のぞみ。晴はこう見えて、スゲーピアノ上手いぞ。」

「ピアノ⁉︎なんで晴くんみたいなイイ男に限ってそんな好条件ついてんの⁉︎」

「え、いや、俺に言われても…」

「ズルい!」

戸浦が叫ぶ。

「のぞみ、落ち着いて(笑)理菜は何してたの?」

凪沙が話の方向を元に戻す。

「陸上。」

「あー、理菜昔から足速いもんねー。」

「あれ、凪沙も速いだろ?」

晴が聞いた。

「私もそれなりには速いけど理菜にはかなわないよ。」

「それ、スゲー速いってことだよな?」

「うん。一度全国にも行ったよね?」

「小6のときね。懐かしいなー」

「智哉は何してたんだ?」

「僕はバドミントン。」

「バドミントン⁉︎それこそ1番意外なヤツ来たな(笑)」

「よく言われるよ(笑)幼少の頃からバドはよくしてたから、その流れでね。」

「俺、バレーとかかと思ってた。」

「バレーも楽しそうだなとは思ったんだけどね。やっぱバドだなーって。」

ここで戸浦が、

「えー、バレー楽しいのに!」

「…もしかして、のぞみちゃんはバレー?」

「うん。それこそ幼少の頃からバレーしてたの!」

「…あ!」

ここで凪沙が立ち上がる。

「ねぇ、外に出るなっていっても、裏庭ならいーよね?」

と、晴のほうを向いた。

「?別にいーけど、なんで?」

「今からみんなでしようよ、バレー!」

「ボールは?」

「私さっき見つけたんだー!」

凪沙は家の2階からバレーボールを持ってきた。

「ね!しよ?」

凪沙がみんなを誘って、裏庭へ行った。

こうやって仲良くなるのには時間はほとんどかからなかった。

今回は少し多めでしたね…


次回からはまた戦いです。


みなさん、夏暑いので熱中症とか気をつけてくださいね!

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