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magic×magic 〜ヒカリへ〜  作者: 奏ソウ
27/36

五人仲間

今回はちょっと長いです(笑)


ついに5人がそろいます!

瀬賀は今、ビルの最上階の一つ下の階にいる。

(この階には誰もいねーな。)

人の存在を確認し最上階にいる敵に、魔法を唱える準備にはいる。

2、3個の波動を組み合わせて、

(はっ!)

魔力を放った。


それを感じ取った晴が外に出て、魔法を発動する。

後は瀬賀が無事降りて来るのを待つだけだ。


1分くらいで瀬賀がロビーから出て来た。

「成功?」

「多分!」

「とりあえず逃げよーぜ。」

2人は基地へ戻った。


「晴すげー頭いーな!俺じゃ思いつかなかった。」

「いや、昔読んだ本でこのやり方使ってたからさ。」

「それを覚えてて、あの場で使えるってのはすげーよ!」

晴はあの時、瀬賀に種類を指定した波動魔法を発動するように言った。

普段は絶対に組み合わせない魔法というか、組み合わせても何もおこらないのだが、少しズラして発動させると、対象の時間感覚を狂わせることができる。

つまり、時が止まっているような感じになり、動く物体などを捉えられない。

そこに晴が魔法で蜃気楼のような現象を作り出して、敵の目を欺き、逃走してきた。こういうカラクリだ。

「でも予想以上に敵の行動がいいな。」

晴は少し危機感を覚えた。

「そう簡単にはやらせねーって感じだな。」

「とりあえず、王宮に報告しないと…」

「あぁ。」

瀬賀がボックスの中に入る。

魔力を注いで少しすると、宇佐美の声がした。

「ご苦労様!で、どーなん?」

今の状況を説明した。

「うーん…ちょっと予想より上やな。とりあえず明日もうちょっとだけいろいろ見てみて、その後はゆっくり休んで、戦いに備えて。」

「了解です。」

「こっちも明日もーちょい頑張って作戦詰めてみるわ。」


連絡が終わった頃にはもう夕方だった。

偵察に案外時間がかかっていたようだ。

「晴。晩めしにしよ。」

「今から用意するよ。」

晴は意外と料理ができる。ちなみに5人の中で一番料理スキルが高いのは凪沙。その次は浅瀬で、晴、桜原、瀬賀という順番。というか、瀬賀はほぼ料理ができない。

王宮から持ってきた食材を魔法を使いながら調理していく。

1時間ほどで立派な食事が出来上がった。

『いただきまーす。』

お茶碗片手に食事を始める。

今日はザ•日本料理で、肉じゃがとお味噌汁とほうれん草のおひたし、卵焼きが並んでいる。

「晴ってさ、なんか苦手なこととかあんの?」

「なんだよ急に(笑)」

「いや、ここ何日か一緒に過ごしてるけど、なんでもそつなくこなすからさ。」

晴はこの通り、料理もそれなりにできるし、運動もできる。王宮にピアノがあり、それを弾いていたがめちゃくちゃ上手い。顔もいいし、完璧に見える。

「俺絵あんま得意じゃないかな…」

「うわー…なんかフツー(笑)ちょっと書いてよ。」

晴がえーっとイヤな顔をしているのをよそに、瀬賀が紙とボールペンを机に置く。

「勝負な!最初のお題は馬!」

「馬?(笑)またビミョーな…」

とりあえず、ご飯を食べ終えて、カリカリとお絵かき大会が始まった。

「俺出来たよ。」

瀬賀はかなりはやくに完成したようだ。

「…俺も一応…」

「じゃ、せーので出すぞ。せーのっ!」

ー。

「晴そんなめちゃくちゃ下手なワケじゃねーじゃん!」

「そーか⁇俺は今、亮太の絵みて若干絶望してんだけど。」

瀬賀の絵は見事だった。うますぎる。何かコンクールに出したら賞がもらえそうなほど上手い。

「亮太の意外な才能見つけた(笑)」

「俺、自分で言うのもなんだけど、ケッコー賞とかもらってんだー。」

「そりゃ、上手いわな(笑)」

その後瀬賀の意外な才能をもっと見るべく、いろいろな絵を描いた。

「亮太、顔に似合わず絵上手いから、スゲーギャップだよ(笑)」

「顔に似合わんゆーなw」

瀬賀は晴とは違う感じのカッコいい。見た目はすこしチャラ男(笑)

見た目とは違い案外中身はまとも。コミュ力がかなり高い。彼女が朝月崩壊の前日までいたらしい。なんとも可哀想な話だ。

ここでもうひとつつまらない話をしておくと、凪沙は中学3年間の間で付き合った人は3人。多い方かな?

晴は1人。それぐらいが妥当かな?

浅瀬は見た目カッコいいが、あまりコミュ力が高くないこともあり、0人。しかし告白された数は多い。

桜原は男子と仲良すぎで、もはや恋愛対象として見られていない。背が小さめで可愛いが。

瀬賀は中2までで、両手で足りるか足りないかくらい彼女が変わっている。恋愛においてはダントツだ。

「晴はなんか顔通りって感じだよな。」

「それって褒めてる?」

「褒めてる、褒めてる!」

また今日もアホみたいな話をして夜が更けて行った。


ー王宮ー

翌日、王宮では最後の作戦会議が行われ、昼過ぎには終わり、あとは自由時間となった。

凪沙と桜原は浅瀬を誘って買い物に出ることにした。

「凪沙って前から思ってたけど可愛いよねー!」

「え、そんなことないよー!理菜のほーが可愛いってー!」

と、こんなやりとりに取り残される浅瀬。

「ねえ、智哉はどー思う?」

「え?」

凪沙に急にふられて戸惑う浅瀬。

「私と凪沙、どっちのが可愛い⁇」

「え、あ…。それって答えなきゃダメ?」

『うん!』

「えー…。うーん、女の子っぽいのは凪沙ちゃんだなー。」

「ちょっと智哉!それひどくない?私が女子力ゼロみたいじゃん!」

「だって理菜は妙に男気があるというか…。」

「…なんか、ショック…」

桜原が落ち込んだ様子をあらわした。

「あ、いや、でも、もし2人の中でどーしてもどっちかを選ばなきゃならない状態になったとしたら、僕は理菜を選ぶよ。」

「え⁇」

桜原は思わず浅瀬の顔を凝視し、そのあと顔を赤らめた。

「あ、これはそのー、好きとかじゃなくて、ほら!凪沙ちゃんには晴がいるし!」

「あー!!」

桜原が納得の叫び。

「ちょっと!何言い出すの⁉︎智哉まで!」

今度は凪沙の顔が真っ赤だ。

「僕の予想だと、凪沙ちゃんは晴のこと好きなんじゃないかって予想してんだけど。」

「違う!断じて違う!」

ニヤニヤと2人が凪沙を見る。

「…そりゃ、友達としては好きだよ?親友っていえるんじゃないかな?感謝もしてるし。でも、恋愛じゃない…と思う…」

話してるウチにだんだんと自信がなくなってしまった。

「まー、凪沙!私は別に2人が付き合っても、全然大丈夫だから!むしろ応援しちゃう❤️」

「僕も是非、応援させてもらうよ❤️」

浅瀬がなぜかすごくテンションが高かった。

「え?え?何?ちょっと、やめてよー!」

逃げることができなくなったのは凪沙だった。


その後は至ってフツーで、服をみたり、カフェでお茶したりと楽しい時間を過ごした。

「智哉ってオシャレだよね!」

凪沙が浅瀬の服を見て言った。

「さっきの服屋さんもすごくセンスよかったし!」

「いや、別にそんなことないよ。」

「いやいや。晴も亮太くんもわりとオシャレだけど、智哉くんが1番オシャレだと思う!ねえ、理菜?」

「うん。しかも地味に見えるやつでも上手いことコーデして、キレーにみせるよね!」

2人して浅瀬を褒めると、意外にも浅瀬からいろいろ話はじめた。

「僕、背が低いのがコンプレックスなんだよ。」

浅瀬は身長が170を余裕できっている。しかも成長はほぼ止まってしまった。

「晴も亮太も背高いから余計にね。そのコンプレックスを補うために、いろいろファッションのこと勉強したんだ。」

そこで、オシャレに行き着くワケだ。

「ねえ、今から私の服見てくれない?」

凪沙が目を輝かせた。

「…いいよ。晴のためにも(笑)」

「え!まだそんなこと言ってるの?やめてよー!(笑)」

「別に照れなくてもいーよ(笑)」

「照れてない!」

「凪沙。私も一緒に行くよ?私も智哉に服見てもらいたいし、凪沙のためにもね!」

「またこの流れ⁉︎」

またもや、やんややんや言いながら、3人で服を探しに出た。


ー翌日、12月7日ー

昨日、服を買いに行って、帰ったのは夕食ギリギリ前だった。あまりにもオシャレな服を着て3人帰ってきたから、宇佐美はかなり驚いた。

そんな夜も明け、いよいよ3人も朝月へ。

「じゃ、気いつけてな。向こう着いたら連絡してや。」

宇佐美が3人を送り出す。

「宇佐美さんも、体とか気をつけてくださいね。ちょっとの間ですけど、放っておいたら宇佐美さん、ご飯食べなくなっちゃいますから。」

凪沙が忠告をした。

「わかってる。わかってるよ(笑)それで凪沙ちゃんには何回怒られたか…」

その場にいた全員が笑った。

「僕らもすぐ行くから。頑張って来てな!」

『はい!』


ー朝月ー

朝月の入り口に着いた。前には2人の人影が。

「待ってたよ。」

「行けるな?」

晴と瀬賀が到着した3人に声をかける。

3人が頷くと同時に、入り口を開放し、なかへ入った…

さあ、本格的な最後の戦闘が始まっていきます。


あと少し、お付き合いください!

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