三人
久々の投稿です(笑)
少し、考えてまして、簡単に事件内容は解決できる
という方向で持っていくことにしました!
晴が浅瀬に近づく。
浅瀬も晴が近づいているのはわかっているがたいして何の動きも見せない。
「…浅瀬智哉くん、だね⁇」
晴が浅瀬の3メートルほど前に立ち、話しかけた。
「…なんで僕の名前知ってんの?」
「はは(笑)ちょっとな。」
「…ま、いーけど。僕も君の名前知ってるし。中結晴でしょ?」
「…俺、そっちの中では有名な感じ⁇(笑)」
「有名だよ。かなり目障りな存在としてね。」
「ふーん…。つっても俺、たいして何もしてないと思うんだけど?」
「…緑明。この言葉だけでいろいろ察してくれるとありがたいんだけどなー」
緑明 。それだけならいろいろな考えが出てきてしまう。
ただ一つ、絶対に考えたくないのは、緑明が完璧に記憶操作を受けてしまっている。ということだ。
「ま、こうやって長話もなんだしさ」
と、浅瀬が少しづつ晴に近づく。
「…あいにく、俺、キミと戦うつもりはないんだよな。」
晴も少しづつ後ろへ下がる。
一歩、二歩とゆっくりと、下がる。2人の間は全く縮まらない。
「…僕は君を殺すよう指示されてるんだ。だから、死んでもらわないと」
声を大きくすると同時に浅瀬は地面を思いっきり強く蹴って、晴めがけて突っ込んできた。
晴も相手に背を向けず、浅瀬を視界に捉えながら逃げる。
なんとか地上まで逃げてきたが、そこでついに浅瀬が晴を捉えた。
「ブレード!」
浅瀬が両手を合わせて叫んだ。次の瞬間、両手を話すと、赤い剣が浅瀬の手に握られていた。
それをしっかりと構え、晴に切りかかる。
晴も魔法を駆使しながらかわしたり、守ったりしていたが、木陰に隠れたときだ。
浅瀬が木ごと晴を切りにかかった。
晴は普通に物理防御魔法を唱えた。が、そこで浅瀬の本当の魔法がわかった。
「チェンジ!」
浅瀬の声とともに、今までしっかりと剣の形をしていた浅瀬の手に握られているものが、急にぐにゃりと変形し、そのまま木を切り裂いた。
いや、切り裂いたというより、燃やした。
浅瀬の本当の魔法は火炎系変形魔法。
火を物理的に形のあるものに変え、ときには物理攻撃、ときには特殊攻撃という風に、その場に応じてうまく対応できる厄介な魔法。
晴は浅瀬が木を切ろうとしたその瞬間、それに気づいたため、慌ててもう一つ、別の魔法を発動させた。
「ウォーター!コンデンス!」
水系基本魔法に少し手を加えたものを発動。
相性が対抗の関係だったため、両者の目の前で魔法がぶつかり合い、消えた。
その間に晴は浅瀬とかなり距離をとる。
相変わらず、すごい勢いで追ってくる浅瀬。
晴もなんとか逃げる。
(あと、もう少し)
晴がポケットに入っていた、例の黒いのを用意した。
「先生!お願いします!」
黒いのにそう叫ぶと、一言了解の声が聞こえた。
急に立ち止まった晴に、容赦無く浅瀬は切りかかった。しかし
ガン!!
浅瀬の剣は晴の頭上30cmほどのところで止まった。
「先生、ナイスです。」
ニヤっと晴は笑って、隠れていた石里にむかってピースしてみせた。
「まったく。ギリギリの戦いして…」
ボソッと石里はつぶやいたあと、次々と用意していた結界魔法を発動させ、浅瀬をとらえた。
案外あっけなく浅瀬を捕まえ、今は浅瀬の洗脳をといていた。
その間に、目を覚ました瀬賀と桜原からいろいろ話を聞く。
どうやら、2人には洗脳される前、洗脳されている間、両方の記憶がきっちり残っているようだった。
これは、石里が解除魔法の中に組み込んだもので、どうやら成功したらしい。
2人の話によると、だいたいこちらの調査したものと同じような話だった。
自我を1日1人づつ奪っていく儀式、その後に洗脳と人格形成の魔法をかけられ、アイスラーの部下として仕事をすることになった。
緑明はどうやら洗脳されておらず、牢屋に閉じ込められているだけらしい。
その話は凪沙や晴に大きな安心を与えた。
アイスラーの狙いは、朝月を支配し、世界そのものを動かす力を手に入れること。
そして、これも緑明の予想通りだったが、朝月上層部にアイスラー側の人間が2人、潜り込んでいたことがわかった。
朝月のコンピューターをいじったのはこの2人。
地盤沈下については、アイスラーの発動させたものだった。
もう少し詳しく言うと、朝月崩壊の儀式に必要なもの、それは命だ。
つまり、アイスラーは自分の命を削る代わりに、朝月の崩壊を望み魔法を発動させた。という経緯。
結果的に言うと、晴が見つけた神話通りに事が進んでいる、ということになる。
現在、凪沙や晴の存在に気づいたアイスラーは儀式を急いでいるという。
12月31日に発動するはずの魔法は一週間早まった24日ということだ。
「とにかく、時間はありません。早めに朝月に侵入しないと…」
桜原が説明を終え、いよいよ本題に入った。
「私たちの記憶も元に戻ったので、私たちの知ってることすべてを使って、みなさんに朝月の攻め方を伝えたいと思います。」
浅瀬がそのとき、目を覚まし、新たなスタート、そして朝月奪還への最後の戦いが始まろうとしていた。
今回久々に書いたので、イマイチいろいろ忘れていて…(笑)
次回、気持ちを新たにして、一気に最後まで突っ走りたいと思います!




