第一段階
21話目です!
久しぶりに戦闘シーンだったので、表現が上手くいかず、ずっと悩みました…
書き終えた今でも納得はあまりしてないのですが…
とりあえず、先を進めます!
凪沙と晴が目的地に着いた頃、石里は術式を張り終え、宇佐美と連絡をとっていた。
「だいたい今の説明でわかりましたか?」
「大丈夫。じゃあ、凪沙ちゃんたちのトコへ急いでください。」
石里も急ぎ足で旧の入り口へ向かった。
旧の入り口は海の中。とは言っても、実は見えない通路が魔法で作られていて、泳ぐ必要は一切ない。
入り口には、これから地獄にでも行くのかというような雰囲気を醸し出している大きな扉がある。
その手前に木がたくさん生えていて、凪沙と晴はそこに隠れている。
「…晴。誰もいないよ?」
ヒソヒソっと話しかけた。
「…もしかしたら…。凪沙、もう少しだけ待ってみよ?今下手に動けば向こうの思うツボかもしんねーから。」
「…⁇うん…わかった。」
晴の言っている意味はあまりよくわからなかったが、とりあえず待機する。
凪沙は晴の背中にピッタリとくっついている。ちらちらと横顔を見ながら (ホンット、キレーな顔してるな…)
などと思っているのもつかの間、急に晴が凪沙のほうを向いた。
「え…?」
「シッ。」
晴が人差し指を鼻の前に立てる。目線は扉のほうを向いているが、体勢は凪沙を抱きかかえるような体勢だ。
困惑したが、少し落ち着いて晴の目線の先を見る。
「…!」
ついに人が出てきた。というか、凪沙が元本部で会った男だ。
さらにその後ろから女の姿も。
(…理菜…)
晴が凪沙のほうを向き、ウインクしてみせた。
(俺の行動あってただろ?ってか⁇その顔でウインクとか詐欺ー!)
などと、心の中ではかなり焦る凪沙。
そんなこととは露知らず、敵を凝視している晴。
さらに晴は耳を指した。凪沙は一瞬どういうことかわからなかったが、晴が手を少し丸くして口の横にあてたので、耳を貸してくれという意味だと気づき、耳を近づけた。
「作戦、しっかりやれる⁇緊張してない⁇」
凪沙は別の意味で緊張していたが、大丈夫!と頷き、笑顔で答えた。
「じゃ、いくよ。」
作戦通り、晴が1人で堂々と大きな扉へと、正確には、その前にいる2人の元へと向かう。
「エラく堂々とした登場ね!」
桜原が晴に話しかけた。
「そーか?」
「よっぽど自信、あるみたいね。ココに1人で来るなんて。いや、そんな無能じゃないかな⁇大方もう一人どこかに隠れてるってのが相場では決まってるんだけど…」
「へー、相場で決まってるとか、そーゆー知識あるんだ。」
晴が少し挑発するように言った。
「どういう意味?」
「ん?いや、何か言った?俺。」
「…あの」
「待て桜原。」
何か言いかけた桜原を隣の男が止めた。
「お前は俺たちの何を知ってる⁇」
「大して何も⁇だって初対面だし。」
「だよな。つまり、お前の挑発にのる必要も、質問に答える必要もない。やらなければならねーことは、この場所を知っているお前を俺たちが排除すること。」
「へー。かっこいいね。やれるんならやってみれば⁇」
「じゃあ」
「もう、遅いけどね」
晴が何かを唱えようとした瞬間、桜原が晴の後ろに回り込んでいて、完璧にとらえた。
手刀を一発、晴めがけて繰り出した。
「オープン!」
晴が叫ぶと同時に手刀が晴の肩に直撃。
「⁉︎」
桜原が手刀をあててすぐ、驚いた様子で後ろへ2,3歩引いた。
「武術を活かして、強化魔法などの補助をかけるタイプの魔法か。」
晴が男のほうを見ながら、桜原の攻撃を分析した。
晴はまったくダメージを受けておらず、攻撃した本人だけでなく、前の男も、陰で見ている凪沙も驚いた。
桜原は少しの間、戸惑ったままだったが、我に返り、もう一発くらわそうと、再び晴に襲いかかる。
「無理だって。」
ドッという音が、晴に攻撃が当たると同時に鳴り、桜原は攻撃の反動と、晴のナゾの魔法によりかなり強く突き飛ばされ、地面で頭を強く打ってしまった。
「あー…。凪沙。ちょっとその子、助けてやってくれる⁇」
男の方を向きながら、陰で隠れている凪沙に声をかけた。
「…わかった。とりあえず、持って行けばいいの?」
「あぁ。気をつけろよ。すぐ近くのハズだから、凪沙なら大丈夫だと思うけどな。」
「まかせて。」
凪沙は木の陰から出て来て、桜原を抱えて、その場を離れた。
「さ、コレで1対1だ。」
「…。お前は完璧に俺たちの敵だな。」
ボソッとつぶやいて、ゆっくりと晴に向かって歩いてきた。
「死ね」
男がパチンと指をならした。
すると、晴の頭上に巨大な岩石が出現。
さらにもう一度パチンとならすと、岩石がものすごいスピードで晴めがけて落ちてくる。
「ボルケーノ!フレア!」
晴が地面に手をついて唱えた。
すると、晴の周りで噴火がおこり、その勢いで岩石を砕く。
「チ!」
男はさらにもう一度指をパチンとならした。
すると砕かれた岩が元の大きな一枚岩へと戻りつつあった。
「合成か。」
晴が男の魔法に気づいた。
合成。魔法の基礎分野の一つで、今回の岩のように、元は小さいものを合わせて大きくしていき、一つのものにする魔法。
大抵の魔法使用者は簡単な合成、例えば小さな石二つを合わせるぐらいのものなら使えるが、この男のように、大量のものを一度でこんなにも合わせるのは、相当な訓練と魔法力がいる。
この男の前では、岩をいくら砕いても、合成を使われ、結局元に戻ってしまう。
「じゃ、俺も合成のプロにまかせるよ。」
晴が両手を合わせた。
「fairy!」
晴が久々に魔人を呼び出した。
「fairy!5式魔法陣!」
fairyの前に魔法陣が展開された。
ちょうどその時、男の発動していた合成が完了した。
再びパチン!という音ともに、岩が落ちる。
「ボルケーノ!フレア!」
先ほどと同じ方法で岩を砕いた。
しかし、やはりやっていることは同じ。男はまた指をならして、岩の合成を始めた。
「キミ、そんなんじゃ一生勝てねーよ。いくら俺が高度な合成使ってるからっつっても、キミの召喚魔法よりは断然消費魔力は少ない。つまり、このまま続けても、俺のほーが有利ってワケだ。」
また、合成が終わる。
「どうせ、また、同じ手で凌ぐんだろーが、結果は一緒だ。ムダだ。」
パチン!と指をならし、岩を落とす。
「ボルケーノ!フレア!」
またまた同じ方法で岩を砕いた。
「しつこいな」
「fairy!発動!」
そこで晴が魔法陣を書かせていたfairyに命じた。
ほんの一瞬、男は止まったが、また合成を始めた。
ハズだった。
「…え?」
岩が、砕けたまま合成されない。それどころか、晴の方へゆっくりと向かっている。
正確には晴の前にいる魔人の元へだ。
「言っただろ?合成のプロにまかせるって。」
みるみるうちに、今度はfairyの前に大きな岩ができた。
「fairy。発射!」
合図とともに、岩が音速で打ち出された。
ドオォォン!
そのまま扉に思いっきりぶつかり、壊れてしまった。
男はあまりもの驚きにタダ呆然としていた。
「…fairy。軽く痺れさせてくれ。」
晴の命令通り、男を軽く気絶する程度に痺れさせた。
そのまま男を連れ、その場を去って行った。
「さて、僕の出番か。」
石里が軽く腕をまわし、準備を始めた。
いかがでしたか⁇
やはり戦闘シーンはムズくて…
ここからは戦闘シーンが多くなってくるので
頑張って書きます!




