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magic×magic 〜ヒカリへ〜  作者: 奏ソウ
19/36

再出発

久々の更新です!


半分はわりと真面目な話をしていたのですが、


後半、疲れてしまいネタになってしまいました(笑)

ブランチを終えた後、凪沙と石里は外に出た。

視力回復の魔法を使うためだ。

石里は古代魔法を得意とし、能力としてはそこまで高くないが、幾つかの分野の魔法が使える。

これは古代魔法の特徴で、現代魔法は1人の人間に対し一つの分野の魔法しか使えないが、古代魔法は数種類の魔法を使用できる。

しかし、発動にはすべて魔法陣が必要となるため、接近戦や速攻とはかなり相性が悪いのが弱点。


外に出ると、石里は魔法陣を描き始めた。

「凪沙!宇佐美さんと連絡とれたよ!」

晴が少し遅れて外に出てきた。

「ありがとー!どーだった⁇みんなビックリしてたでしょ⁇」

「そりゃもー…電話の後ろで歓声上がってたからな(笑)」

「1番ビックリしたのは電話を受けた宇佐美さんだろうけどね(笑)」

「さ、出来たよ。」

と、ここで魔法陣が完成。

「涼村さんはこの中に立って。」

言われた通りに魔法陣の真ん中に立った。

「じゃ、目を閉じててね。」

目を閉じる少しすると、わずかだが、魔力を感じた。石里が凪沙に魔力を注ぎ始めたらしい。


「凪沙ー。ヒマだろ⁇」

「え、ヒマだけど…⁇それがどうかした⁇」

「今日何日だか知ってる⁇」

「ん⁇あれ、そー言われたらわかんない…」

「だろうな。今日は11月28日だよ。」

「…ほぼ一ヶ月経ったんだね…」

「逆に言えば、タイムリミットまでもあと一ヶ月しかない。」

「そうだよね…。」

「それでだ。明日、俺は王宮に戻ろうと思う。」

「宇佐美さんのトコへ行くってことだよね⁇」

「うん。記憶操作の解除方法も伝えないとだし。」

「そっか。じゃあ、私も明日一緒に帰る。」

「なら、明日お昼にはココ出るから準備しといてね。」

「わかった。」

「あ、ついでに言うと、石里先生も一緒だから。」

「え、先生も王宮来るんですか⁉︎」

目を閉じながら石里がいるであろう方を向く。

「うん。朝月を取り戻すには、今はそれが1番かなって思って。」

「こんなすごい古代魔法使える人が来るなんて、すごい頼りがいあって嬉しいですー!」

「いや、僕STEP3だよ⁇そんな戦力にならないから…」

凪沙は頭の中で、石里の言ったことを整理した。

「…3⁇…え、その凄さで3ですか…⁇」

凪沙の目から見ても、石里が3とは思えない。

「3だよ。実際には古代魔法ってSTEP評価に出にくい魔法だから、もうちょっとあるかもだけど。」

「なーんだ。じゃあ私より、晴より全然頼りになりますよ!」

「おい、凪沙。なんかヒドくねー⁇俺めっちゃ弱いみたいじゃん!」

「え⁇だって晴、私よりSTEP下だし。」

ここで石里がそれを否定した。

「多分今の中結は、この中で一番、下手したら朝月でも10本の指には入ると思うよ⁇」

「…え⁇」

凪沙は言葉を失った。

「中結がココへ来てから、いろんな修行したり勉強したりしたら、急激に伸びてね。以前も修行してたんだろ⁇その成果もこの時期にグッと力として表れてきたみたいで、僕なんかじゃ到底叶わないよ。」

「…ホントに⁇」

目を閉じたまま今度は晴のほうを向く。

「ホントホント。前よりもかなり強力な魔人呼び出せるよ。」

「…ウソ…」

凪沙は肩を落とした。落ち込んでいるようだ。

「涼村さん。落ち込まなくても大丈夫。3日で僕が涼村さんの実力、大幅アップさせてみせるよ。」

「…え⁇そんなことできるんですか⁇」

「できるよ。緑明の修行がしっかりしてたこともあるしね。さて、涼村さん。目、開けてみて⁇」

ゆっくりと開けてみる。

「…すごい視界がクリアなんですけど(笑)」

「なら成功だ。」

「ありがとうございます!」

「いやいや。明日からの修行もよろしくね」

「え、それはこっちのセリフです!よろしくお願いします!」


ー翌日ー

年頃の男女が一つ屋根の下で暮らしているとそりゃ、ラブコメ事件は一つぐらい起こる。

「…ねえ、晴…。ちょっとどいてほしいんだけど…」

「お、俺だってそうしたいんだけど…」

事は遡ること5分前。

朝ご飯を終えて、凪沙が2階へ上がり出発の用意をすませた時だ。

トイレに行って、自分の部屋へ戻ろうとした時、半開きになっているドアがあった。

興味本位で入った。

「へー、いろいろ置いてあるなー」

どこかの国のお土産や、いろんなジャンルの本や、ギターなど様々なものが置いてあった。

「コレとかかわいい❤️」

と、あちこち触りながら見ていた。

「おーい、凪沙ー」

晴の呼ぶ声。

「なにー⁇」

「お前今どこいんの⁇」

「ここー!」

「…まさかお前、ギターとか置いてある部屋じゃねーよなー⁇」

「え、そうだけどなんでー⁇」

「…凪沙。一歩も動くなよ」

「…え⁇なんなの…⁇」

「いいか、そこは底抜けの部屋だ。今は大丈夫かもしれねーけど、ちょっとでも激しく動いたら底抜けるからな。」

そんなことを言われると、硬直するしかない。

「…たすけて…」

「今行くからちょっと待ってろ。」

晴がドアを開けた。

「動くなよ」

「わかってるから…」

若干涙目になっている。晴がゆっくりと近づく。

もうすぐ晴の手が届く。あと少し。

が、運が悪かった。部屋の窓になんと鳥が激突。

それに驚いた凪沙が思わず飛び上がった。

「ワァァア!」

バキ!

「凪沙!」

ついに底が抜けた。凪沙が落ちる。それを晴が助けようと凪沙の手を引こうと思ったが、同時に晴の立っている場所の床も壊れてしまった。

こうして2人は底が抜け、せまい窪みのようなところに凪沙が仰向けに、その上からかぶさるようにして晴がいる状態。

これではまるで晴が凪沙を襲…

いえ、なんでもありません。


で、さきほどの状態に。

「…どうやって出よう…」

「…とりあえず、石里先生呼ばないと…」

と、晴がポケットに手をやろうとして止まった。

「…なあ、凪沙。俺、この状態だからちょっとケータイ取れねえんだけどさ…」

「…え、ああ!そうだね…」

「と、取り出して欲しいんだけど…」

「…え、どこに入ってる…⁇」

「幸いにも、前ポッケだよ…」

「あ、わかった…」

凪沙が晴のポッケの中からケータイを取り出した。

「暗証番号は××××だから、それいれて電話帳から先生にかけて…」

「あ、うん…」

電話帳の中から石里を探し、電話をかけた。

「…。…。ー。出ない…」

「やっぱ出ないか…。先生基本ケータイ見ないからな…」

よく見ると晴はかなり辛い体勢でいることもあり、かなり汗をかいていた。

「…晴、汗びっしょりだよ…⁇」

「…え⁇ああ…大丈夫だよ。」

「そう…⁇ならいーけど…」

こうしてしばらくその状態でいたが、晴がそろそろ限界をむかえようとしていた。

「…晴、腕かなり震えてるけど、大丈夫…⁇」

「…なんとかな…」

答えと声は噛み合っていなかった。

「…晴。のっかっていーよ。」

「…え⁇」

「だから、腕楽にしていーよ。」

「…え、それって…つまり…いや、悪いよ。俺男だし重いよ⁇それに、いくらこの状況だからっていっても、そんなことしたら、凪沙のこと襲っちゃうかもよ⁇」

「晴は、そんなヤツじゃないでしょ⁇私もそんなことないって思ってるから、楽にしていーって言ったの。」

「…お前にはかなわないよ(笑)」

「一応これでもちゃんと羞恥心はあるからね⁉︎」

「はいはい、わかってるよ(笑)」

「あー!バカにして!」

と、ギャンギャン言い合っているときだ。

晴の手が汗で滑ってしまった。

もちろん、凪沙に抱きつく形になってしまった。

「あ、ご、ごめん!」

「え、だ、大丈夫だよ!」

2人ともかなり赤面していた。

そこへ、運悪く声が。

「…、お前ら今からなにする気だ?(笑)」

上から石里の声が。

「別に、僕は2人がそーゆーことしたとしても別にいーけど、まだ中学生だしねー」

『しませんよ!』

石里のせいで余計恥ずかしくなってしまい、助けられた後もしばらくはお互い、顔を見合わせることは出来なかった。

いかがでしたか⁇


作者的には1番やらかしてしまった回かと(笑)


次は真剣に書きますよ!w

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