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magic×magic 〜ヒカリへ〜  作者: 奏ソウ
18/36

再会

中盤ラストです!


説明ばっかの回になってしまいましたが(笑)



ー王宮ー

「宇佐美さん。」

カツエが宇佐美の部屋を訪れた。

「はい」

「涼村さん、かれこれ3日も帰ってきてないですけど、大丈夫なんですか⁇連絡も全くないし…」

「僕もかなり心配で…。こっちからの連絡もつながらへんから、昨日ウチの使用人何人か向こうへ行かせたんですけど…」

「…何も、なければいいのですが…」

「…。なんとなく、胸騒ぎがします…」

ちょうどそのとき、電話がかかってきた。


ー元本部近くの街ー

使用人たちは街で目撃情報などを聞いて回ったが、なんと2日前に見たっきり誰も見ていなかった。

コレは絶対に何かあったと、元本部へ向かった。

辺り一体を操作した。が、涼村は見つからなかった。

どうしようか迷っていると、宇佐美から連絡が来た。



…。あれ…私、何してるんだろ…。えっと確か…。あ、そうだ、元本部に記憶操作の本探しに行ったんだ…。

探してもなくて、帰ろうとしたらふと思いついて、秘密の部屋みたいなの見つけて…。

かなり長い階段下りたら広い部屋があって…。

確かそこで、記憶操作の本と、あと…あ!人格形成の本を見つけて…。

それを持って帰ろうと、元本部を出たんだよ…ね…⁇

そのあと…。…ダメ、思い出せない…。何か熱くて冷たかったような…。


そこで、涼村の思考は止まった。


(…。天井…?)

意識がボーッとする中、涼村の目が捉えたのは、何の変哲もないタダの天井。

しばらくボーッとしていたが、少しすると、意識がだんだんはっきりしてきた。

(…。ココ…⁇てゆーか、私、なんで…)

物事がはっきりしない中、とりあえず起き上がった。

周りを見回すと、どこかの部屋のベッドに寝かされていた。部屋のドアは開いている。

(…⁇)

全く状況がわからないまま、キョロキョロ辺りを見回した。

「お、起きた⁇」

急に涼村は声をかけられた。男の声だ。その声のほうを向く。開いているドアのほうからだ。

「元気⁇よく眠れた⁇意識はどお⁇」

一気に質問されたが、はっきりしない意識の中では右から左だ。

「…え…あの…」

「うん、まだはっきりしてなそうだな。いいよ、涼村の意識がはっきりするまで、俺ココで一緒にいるから。」

と、男は涼村に近づく。整った顔をしていて、イケメンというか美形男子というか、なんてゆうか、カッコいい。

髪も少しクセ毛だが、短めで、黒。わりとオシャレな髪型だ。涼村と同じぐらいの歳だろうか。なかなか言い表すのは難しいが、少女マンガに出てくる清楚なイケメンキャラに近い。

「…あれ、なんで私の名前…⁇」

「え(笑)逆に俺のことわかんないの⁇」

ちょうどベッドの横に来た男の子が涼村の顔をバッチリ見る。

「え…」

こんなキレーな男子に見覚えはない。

「ひどいなー(笑)」

と、男の子は笑いながら返す。

「その子に今のお前を当てるのは無理だよ。」

また、ドアのほうから別の男性の声がした。こちらは緑明と同じくらいだろうか。

「えー、俺そんな変わりました⁇」

「変わりすぎだよ。整形したのかってくらい、違うし。」

「うーん…確かに変わったとは思いますけどそこまでとは…(笑)」

と、ここで涼村がようやく言葉をしっかり話せるようになってきた。

「…あの、いろいろすべて、教えてください…」

「お、涼村ようやく意識がはっきりしてきたか。」

「だからどうして、私の名前を⁇同じくらいの歳の男子で今の段階で私のこと知ってる人は、奇跡がおきて中結…。え」

自分で言って確認するようにジッと男の子の顔を見つめた。

「ん⁇中結⁇そーだよ。俺、中結晴。わかるよな⁇」

「…うそ…」

涼村がポツリとつぶやいた。

「わかってくれてよかったー!まさか涼村、記憶喪失かと一瞬思っちゃったよ(笑)」

などと、笑いながら話している中結。

「…ホントに、中結…⁇」

「うん。涼村。ただいま。」

「…おかえり…!」

涼村は泣き出してしまった。

「おいおい(笑)せっかくの再会なんだから、泣くなよー」

「だって…」

「…心配かけたよな…」

「もちろん…!どれだけ悲しんだと思ってるの〜(泣)」

涼村は泣きながら中結をにらみ、そして、笑った。

「ごめん。俺、涼村と再会できて嬉しいよ!」

「私も…!」

泣きながら裕子との会話を思い出した。

ある日イケメンになって突然現れるかもしれない。

それが本当のことになったのは今さっき。全く実感は湧かないが、現実なのは間違いないと涼村は感じた。


とりあえず涼村が落ち着くのを待ち、そのあと食事を取るため、部屋を出た。

涼村のいた部屋は2階で、下に降りると普通の家庭にあるようなリビングが。

「さ、涼村はここに座って。」

と、中結がイスを引いて、涼村を座らせた。

「石里先生!何か手伝うことありますか⁇」

中結が先ほどの男の人に声をかけた。

「いや、中結はその子と一緒にいてやれ。」

「いーんですか⁇!じゃあそうします!」

と、言いニコニコと涼村のほうを向いた。

「じゃ、改めて。久しぶり!」

「…久しぶり。」

「テンション低っ!(笑)」

「…ねえ、いくつか聞いていい?」

「いーよ。」

「いくつかってゆーか、爆発の後、どうなったの⁇」

「それ聞いてくれるの待ってた。」

中結かそう言って説明を始めた。

爆発に巻き込まれたとき、必死に最後の力で自分に防御魔法をかけた。が、爆発の威力にはまったく敵わず、重体に。

帝国の王は爆発をもろに受け、死んでしまった。

爆発があった次の日の明け方、もう一歩も動けず瀕死の状態だった中結を見つけて助けたのがさきほどの男、石里。

帝国の王の遺体を遠くの国の地面に埋め、中結を今いる家に運んで来た。

5日間ほどいろいろな治療を繰り返し、なんとか一命をとりとめ、回復に至った。

その後は中結も朝月のために、あちらへ行ったりこちらへ行ったりし、ちょうど元本部の存在を知り、そこへ向かう途中、涼村が倒れているのを発見。

焦りと同時に奇跡を感じた。

急いでこの家まで運び、二晩明かした今日の朝、涼村が目を覚ました。

「これが、今までのおおまかな流れ。」

ここで朝ごはんが出来た。とは言っても午前10時を過ぎていたので、ブランチに近いか。

3人がイスに座った。

「どお、涼村⁇だいたいわかった⁇」

「うん。なんとなくわかったよ。で、中結のその外見の変わりようの話も聞きたいんだけど…」

「え、聞きたいの⁇」

「もちろん!」

「うーん…。じゃあまず、この男の人の紹介からしないと。先生お願いします。」

中結が男の人のほうを向く。

「あ、えーっと、涼村さんだっけ?僕は石里富夫いしざととみお。今は海外出張でこの家に住んでるが、元は朝月にある高校の教師だ。」

「え、また先生⁇(笑)」

思わず涼村が少し大きな声で言った。

「そーなんだよ!(笑)しかも石里先生、緑明先生知ってるんだって!」

「それ、すごい偶然だね!(笑)」

「僕も中結から聞いて驚いたよ。緑明は大学の友達でね。アイツ元気⁇」

「あ…。それが…」

涼村は緑明が朝月に連れて行かれてしまったことを話した。

「そっか…。緑明先生、そんなことに…」

「うん…。でも、そのおかげで朝月の入り方もわかったんだー」

「お、ついにわかったのか!」

「うん。そこまでの道のりはいろいろあったんだけどね」

と、今度は涼村が今までのことを話した。

「で、今涼村の鞄の中に、その本が入ってると。」

「うん。」

「さすが宇佐美さん。いいとこに目をつけたな」

中結の言い方からすると、アイスラーの能力については調査したようだ。

「一応俺たちは記憶操作の解き方まで解読出来たよ。」

「え、マジ⁇」

「あぁ。てゆーか、俺がココに来てからほぼそれしかしてねーし。」

「ってことは、石里先生が記憶操作のこと突き止めてたの⁇」

涼村が石里のほうを見た。

「たまたまだよ。中結を助けた後、記憶操作を受けた子とバッタリ出くわしてね。その子朝月の僕の家の近所の子だったから、話しかけたんだけど、何もわかってなくて、それどころか攻撃してきてから、変だと思っていろいろ調べたんだ。」

「そしたらアイスラーの記憶操作にたどり着いたってことですか?」

「うん。緑明からアイスラーの話は聞いてたからね。よくまー、思い出したもんだ。」

「そっからは、俺と2人でいろんなトコ回ったりして、解除方法見つけたってわけだ。」

「へー…」

涼村はあまりのすごさに言葉が出てこなかった。が、ふと思った。

「…あれ⁇じゃあ朝月で行われてる儀式のことはどうやって知ったの?」

儀式とは自我を奪う儀式のこと。

「俺が、朝月はあと2ヶ月で崩壊するって話したら、先生がその話聞いたことあるって、古代魔法の本開いて探し始めたんだ。」

「え、たったそれだけで⁉︎なんで古式魔法だってわかったんですか?!」

涼村が目を見開いて石里見た。

「それは、僕の大学の専攻が古代魔法で、学校でも教えてるからだよ。」

そんな偶然、アリなのか。奇跡に等しいのではないか

と、涼村は感じたが、中結が無事戻って来たことが一番の奇跡なので、こんなもの奇跡でもないかと思い直した。


「…ん⁇で、中結の外見の話はどこ行ったの⁇」

「あ、それ、覚えてたんだ…(笑)」

「忘れてたけど今思い出した。別に話して困るもんでもないでしょ?」

「まーな。」

「じゃ、教えてよ。メガネはどうしたの?」

「ずっと回復魔法にお世話になってたら、視力まで元に戻ったみたいで(笑)」

「…え⁇そんなこと可能なの…⁇」

「それは、先生に聞いてくれ。」

涼村がバッと石里を見つめた。

「可能だよ。わざと視力回復の魔法も組み込んだんだから。なんなら涼村さんもしてあげようか?」

涼村は今メガネをかけていた。

「いいんですか⁇」

「うん、してあげるよ」

「じゃあ、お願いします!」

「あとでね。まだ中結に聞きたいことあるんでしょ⁇」

「よくわかってますねー!」

「だって、もし僕が涼村さんなら聞きたいことだらけだし。」

「ですよねー!で、中結。いつもぺったんこだった髪はどうしてそんなにオシャレになったのかな⁇」

涼村はかなり中結に詰め寄った。

「涼村、近い(笑)」

「あ、ごめん」

「で、何⁇俺の髪⁇どーだっていーじゃん。ちょっとした気の変化だよ!」

「へー。好きな子でもできた⁇」

「は⁉︎んなわけないだろ!」

「へー(笑)」

ニヤニヤと笑いながら中結を見る。

「なんだよ!もー(笑)ニヤニヤしやがって!」

中結が涼村の頭をポンっと叩いた。

思わず赤くなる涼村。

「っもー!はずかしいな!晴!」

「…ん⁇お前今俺のこと、晴って…」

「え⁇あ…。いや、ほら!無事帰ってきたら緑明先生が私たちのこと名前で呼ぶって言ってたから、じゃあ私もそうしよっかなって…」

語尾がうにょうにょとなってしまった。

「…!そーだったな、凪沙!」

「あ…え…。…う、うん!」

中結はニコニコと涼村を見ているが、当の本人は顔を真っ赤にしている。

「あのー、アツアツのとこ申し訳ないけど、ご飯早く食べようか。」

石里が冷やかした。

『アツアツなんかじゃないです!』

いかがでしたか⁇


久々に中結、いや晴を登場させると、以前どんなキャラだったのか忘れてしまって(笑)


こんなキャラだっけ⁇と思いながら書いてましたw


さて、次からはいよいよ終盤です。


一気に話進めたいと思います!

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