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magic×magic 〜ヒカリへ〜  作者: 奏ソウ
14/36

捜索

涼村がついにいろいろ動いてます(笑)


新キャラも出て来てあらまー大変ですw

ーアイスラー元本部ー

「着いた…」

今涼村は建物の前にいた。

近くの街まで王宮の使用人に送ってもらい、15分ほど歩いてたどり着いた。

見た感じずっとずっと放っておかれているのがよくわかり、窓ガラスは所々割れていて、建物の色も褪せており、これが夜ならお化けが出そうな雰囲気だ。

(…。よし、とりあえず行こう!)

涼村は建物の扉を開けた。


中は窓ガラスから入る微妙な太陽の光のおかげで、前は普通に見えた。

構造は会社のビルと同じようなかんじで、1階は広々としたロビーで、階段を上がると幾つか部屋が分かれていて、5階建てだった。

涼村は宇佐美の言っていたことを考えて、コソコソっと足を進める。

1階に人の気配は感じられず、大した物も見つからなかったので、次のフロアへ。


2階。そろそろ本格的に探さねば、と思ってまず、正面にある部屋から順番に探していく。

一つ一つの部屋を隅々見ていくが、らしきものはなかなか見つからない。

4階まで来た。捜索を始めて2時間が経過していた。

ここまで手がかりどころか、本一つ見つからなかった。

(やっぱりないのかなー…)

4階の初めの部屋をちょうど調べ終えた。

次の部屋へ行こうとドアを開けようとした。

そのとき、事が動いた。


「それって、どこにあるんだ⁇」

誰かの話し声が聞こえた。階段を上がって来ているようで、声が近くなっていた。

「4階の部屋と5階の部屋に一つづつ。大丈夫、私覚えてるから。」

男女ペアのようだ。涼村は気づかれないよう、ドアを閉め、音に集中した。

「で、どっちにあるんだ⁇」

「この部屋。」

そこで声が聞こえなくなった。

涼村は2人が部屋に入ったのだと思い、恐る恐るドアを開ける。

予想通り2人はいなかった。声のする方へ行くと、2つ隣の部屋にいた。

いつでも隠れられるよう、一つ隣の部屋に入り、ドアだけ開けて声を聞く。

「まさか、誰か侵入してるなんてこと、ないよな?」

「さー⁇こんなとこ誰も来ないとは思うんだけど…」

涼村はヤバいと、背筋が凍った。

「そんなに気になるならアンタ見て来たらいーじゃない。」

「そっか…。そーだな。ちょっと行ってくるよ。」

「⁉︎」

涼村は静かにドアを閉め、部屋を見回す。

(速く隠れないと…!でもどこに…)

部屋の中には机と椅子とロッカーしか見当たらない。

(どーしよ…。…!そうだ!)

涼村が何かを思いついたのか、ロッカーに隠れた。


5分ほどで、ついに男が涼村のいる部屋へ入ってきた。

(…発動!)

涼村が男が入ってくると同時に魔法を使用。

男は予想通り、机と椅子を調べたあと、ロッカーに近づいてきた。

(…お願い…。効いてて…)

バタン!

男が端から一つづつ開け始めた。

あと2つで涼村。ー。あと1つで涼村。ー。もう涼村…

「いねーな。よっしゃ次」

男は涼村のロッカーを開けずに部屋を出て行った。

(…よかったー!これも魔法訓練のおかげだよー…)

涼村が使ったのは水系統の魔法の応用で、光の屈折を利用して水蒸気を自分のロッカーを覆い、見えなくさせる魔法。

物体自体がなくなっているワケではないので、もしロッカーに触れられて存在に気づかれればヤバかったが、幸い何事もなく通過してくれた。

(私も捜索しないと…)

涼村は部屋のドアの前まで行き、音を聞く。

しばらくは何も聞こえなかったが、少ししたら男が女の元へ戻って来たのか、2人が現状報告をしていた。

「俺は何もなかったわ。」

「私もとりあえずこの部屋のモノは全て回収したから、上、行きましょう。」


パタパタと足音が聞こえ、階段を上っているようだった。

涼村もこっそりと部屋を出て気づかれない距離から階段を上る。

(…あの2人、多分朝月の資料の回収に来てるんだよね…⁇もしそうだとしたらココに手がかりがなくなっちゃう…)

涼村が相手2人に意識を張り巡らせながらどうするか考えた。

(うーん…なんとかして、奪わないと…)

そうこうしているウチに2人の入った部屋の近くまで来ていた。

(何か口走らないかなー…)

より一層2人の会話に耳を澄ます。

「ひえー!こん中からもう一冊見つけろってのか⁉︎」

「そーよ。アイスラーはとにかく書物を集めて情報収集してたからね。今回の朝月のことに関してはなかなか苦労してたみたいだけど。」

「だからこそ一冊の重要度が高くて、もしコレが朝月に関連する人物の手に渡ると大変ってワケですか。」

「そ。一応手元にある情報だけでも、直接朝月に関係してて、見つかっていないのは3人いるからね。間接的な人も入れればもっと。ソイツらは、早めに処分しないと。」

「おーこえー…」

(⁉︎今処分って言った…⁇私たちを見つけたら殺すってこと…⁇)

涼村は身構える。今すぐにでもここから逃げ出したい気分だったが、なんとか自分に言い聞かせ、落ち着いた。

とりあえず、もう少し2人の会話を聞いてみる。


「しっかし、何冊あんだよー。多すぎだっつの。」

「たっぷり時間もらってるんだからいーでしょ⁇」

などとつまらない会話が繰り返されている。

(やっぱり、何も喋らないな…。残念だけど見つかる前にここから逃げた方がいいかも…)

「そーいや、俺たちどーやって帰んの⁇」

「えー、ヘリ乗ってー朝月まで戻るけど…。何が聞きたいの…?」

「いや、そこじゃなくて、朝月から出るのはカンタンだけど、入るのは大変なんだろ?」

「あー、それか。アイスラーが海の中から朝月への侵入経路作ってあるから、そっから入るのよ。アンタ説明聞いてなかったの⁇」

「いやー、寝てたわw」

「全く…」

涼村は2人の会話をうんうんと聞いていた。

(そーだよねー。朝月にはカンタンに入れないもんねー。やっぱ、海の中から入らないとねー…)

もう一度落ち着いて考えた。

(えっと、私ココに何しに来たんだっけ⁇朝月の情報手に入れるためだよね⁇1番どんな情報欲しかったっけ⁇)

考えれば考えるほど考えているのがわざとらしくなってきた。

(確か、朝月への入り方だよね。朝月の他の情報も欲しいけど、とりあえずは入り方だったよね。…(笑))

入り方。今女の人が言ってました。

(…。今度こそ、退散しよう。)

涼村は階段をコソコソと降りはじめた。


「…あなた誰⁇」

突然、後ろから声をかけられた。

(しまったー!冷静さ失って、敵のこと途中からなんも見てなかったー!)

焦りまくる涼村。

「まさか、朝月に関係のある人じゃないでしょうね…⁇」

その質問に答えるのに涼村はかなり時間がかかった。

「え、えっと…、アサツキ⁇何ですか、ソレ…」

いかにも知らない雰囲気を醸し出すべく、朝月の部分を片言で表現してみた。

「ココで何をしてたの⁇」

なんとか誤魔化せたようだ。涼村は初めて相手の方を向いて答えた。

「私はココで、 …⁉︎」

途中、相手の顔を見た瞬間止まってしまった。

「…ウソ…理菜…⁇」

前に立っているのは知っている顔。小学校が一緒だった、友達。

「…どうして、私の名前、知ってるの…⁇」

「え、どうしてって、理菜、覚えてないの⁉︎」

「覚えてって、元々あなたなんか私、知らない。」

「どーかした⁇」

後ろから男の人もやって来てしまった。男のほうは知らない人だったが、年齢的には同じくらいだろう。

「なんか、あの子が私の名前知ってて…。」

「ん⁇その言い方だと、お前はしらねーの⁇」

「うん。」

「でもさ、要するにお前を知ってるってことはソイツ、朝月に関係する人間なんじゃねーの⁇」

「あ、そうか…」

2人のは涼村の方を見た。

しかし、涼村はそこにはいなかった。


(え!なんで!なんでわからないの⁉︎中学行ってからもちょくちょく会ってたのに!てゆーか、ついこの前会ったのに!)

涼村はスキを見て逃げ出した。あまりにも状況が状況だったので、逃げながらいろいろ考えることにした。まずは、身の安全が第一。

(…誰か、何かそれらしいこと言ってなかったっけ⁇)

逃げながら考える。

「儀式が60人に達すると、朝月は崩壊する。」

ふと、緑明が言っていたことを思い出した。

(…儀式…⁇なんだったっけ⁇)

もうすぐ玄関にたどり着く。頭を目一杯働かせた。

「自我を奪う儀式が行われていて、その儀式が60人に達すると、朝月は崩壊する。」

(…自我…⁇)

涼村は自我という言葉に引っかかった。


玄関を出て来た道を大急ぎで戻る。

「そんな慌てて、どこ行くの⁇」

言葉に反応して振り返ると、理菜という人物が。

「…。あなたは桜原理菜さくらはらりなだよね⁇」

「…だから何であなたが私の名前知ってるの⁇」

「…。私は…」

一瞬、ためらった。が、思い切って言った。

「私は、西萩にしはぎ小学校にいた、涼村凪沙。理菜。あなたも同じ西萩小学校出身だよね⁇」

涼村にはなんとなく、1つ、コレがどういうカラクリか思い当たるものがあった。それを確かめるために聞いた。

「西萩小学校⁇どこそこ。」

「じゃあ、理菜は小学校、どこに行ってたの?!」

「そんなの、どーだっていーじゃない。それよりも私はあなたをココで処分する。」

ー確定。

涼村はほぼ間違いない答えを見つけた。それがありえるかありえないかはナシにして。

「…私はこんなとこで、処分されるワケにはいかない。」

と、言うと同時に上からヘリの音が。

「ヘリ⁉︎一体どうやってこんなとこに…」

桜原は思いっきりヘリを狙って魔法を唱えようとしている。

「やらせない!」

涼村は基礎単一魔法フレイムを発動させ、桜原に当てた。

「私は必ず、朝月を取り戻す。理菜の記憶もね。」

涼村がスキを見てヘリから降りてきたロープを上り、その場から離れた…。


「おい、大丈夫か⁇」

後から追って来た男が桜原に声を掛けた。

「大丈夫。それよりも速くアイスラーに報告しないと。」

「報告…⁇」

「今の子、朝月に直接的関わりがある、つまり朝月の人間よ。」

「どーしてそう言いきれるんだ⁇」

「…。なんでかな。私に探りを入れたみたいなんだけど、言ってたことがあまりにもリアルすぎて、朝月のこと知ってる。そう思った。きっと確認出来てない3人のウチの1人よ。」

「…なあ、もしかして俺たちの話聞かれてた…⁇」

「どーだろ…。多分聞いてたんじゃないかな⁇」

「じゃあ、侵入経路のことも…。」

「おそらくね。それも踏まえていろいろ考えないと。とりあえず最低限の下された命令はこなしたし。」

桜原と男もその場を後にした。

いかがでしたか⁇

ここからますますヒートアップします。

涼村はどういうカラクリを見つけたのでしょうか⁇


それではまた、次の機会に!

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