元本部
涼村ようやくです!
これで話が一気に進められます!
涼村はなまった体を叩き直すため、王宮の庭で魔法の練習をしていた。
やはり、1週間空いてしまうとかなり感覚が違っていた。
大半はダメになったことばかりだったが、逆に良くなったところもあった。
一つは魔力をスムーズに流せるようになったことだ。
これはおそらく、魔法の使いすぎに原因がある。プロのスポーツ選手は休むことを大切にする。疲れをとるためだ。魔法も同じで、ずっと使い続けていれば、その分負担もかかり、魔力をスムーズに流せなくなる。1週間の休息で、涼村は今までの倍ほど魔法発動が速くなった。
そして、もう一つ。明らかに使える魔法の種類、威力ともに増えていた。
コレはいくら魔力をスムーズに流せても増えるものではない。
では、どうして増えたのか。
コレは勉強と同じだ。英語が特にそうだが、訓練を積んでから実際に目に見えて結果が出て来るまでにある程度時間がかかる。
魔法の威力という面においてはこの現象は顕著に現れる。涼村の場合は、威力が増すことと種類が増えることは、相互関係になっているため、体感的には以前の4倍ほど、魔法が使えるような感じになる。
しかし、1週間の間で体力は落ち、魔法力も落ち、集中も以前より続かなくなっていた。
「そろそろ一回休憩したらどお⁇」
宇佐美が後ろから声をかけた。振り向く涼村にタオルを渡す。
「そうですね…、一度休みます。」
「うん。ちょうど僕も今から休憩やし、お茶でもしよー!」
涼村は宇佐美について行き、宇佐美の部屋に入った。
「やっぱりなまってる⁇」
宇佐美が紅茶にミルクを入れかき混ぜながら聞く。
「はい(笑)でも、逆に良くなったところもあったんで、これはこれで良かったんだと思います」
「そっか。ならえーねんけどな(笑)じゃあ、今からの話はちょうどえーかもしれんな。」
「ちょうどいい…⁇」
涼村が砂糖を入れた紅茶をかき混ぜるのを止めた。
「うん。アキラの話は聞いてる⁇」
「え、はい…。あ!そーいえば、宇佐美さんとアキラさんって、どーいう関係なんですか⁇」
涼村は牢屋でアキラと話したときのことを思い出した。
「その様子やと、なんからしいこと聞いた感じやな?」
「はい…」
「じゃあ、隠すことでもないし。アキラがアイスラーから抜け出したあと、帝国に着く前に実はこの王宮に来たんや。いや、正確には倒れてたとこを拾ったって感じか。そんときはフツーにしゃべって、元アイスラーの一員やってことと、帝国に行くんやったら、なんかあったとき助けてやってことだけ言っててん。ほんで、今回たまたまアキラに話したらたまたま言葉わかったってゆー(笑)」
へえー…と頷く涼村。
「あ、ごめんなさい、話違うトコ行っちゃいましたね(笑)はい、アキラさんの話、聞きましたよ。」
「あぁ、えっとそれで、緑明先輩とは別ルートで朝月への侵入方法を操作してほしいんやけど」
と、宇佐美は立ち上がり本棚から地図帳を取り出した。
「めっちゃキケンな場所やねんけど、いける⁇」
「…キケン…って…⁇」
「行ってもらいたいんは、アイスラーの元本部。」
「…⁇」
涼村は驚くというよりもなぜ⁇という感じだった。
「アイスラーの元本部は壊されやんとそのまま残ってる。つまり、朝月に関するもんも何かあるかもしれんやろ⁇」
「はい…。…⁇それだけなら、キケンはあまり感じないのですが…⁇」
「えーか⁇これはあくまでもしかしたらやけど、今朝月を支配してるアイスラーの連中が元本部に朝月に関する資料残しとることに気ぃついたら、バレる前に取りに来るやろ?」
「あー…。なるほど。確かにその通りですけど、そんな偶然、いくつも重なりますかね⁇」
「そこは行ってみやんとわからん。でも、あんまり悠長に考えたらアカン気はする。」
「…わかりました。行きます。」
「頼んだで。」
宇佐美は地図帳を開き、元本部への行き方を説明した。
ー翌日ー
「涼村さん。何かあったらコレ。」
と、宇佐美が例の黒いスイッチ的なものを渡した。
「ポチッとおせば僕とつながるから。ホンマヤバい時は使ってや。」
「了解です!」
ーその頃、緑明ー
緑明は朝月の近郊まで来ていた。いや、戻ってきたと言うべきか。
朝月近辺の街で聞き込みなどをしようと、やって来た。のだが…
「ごめんなさい。」
「あまりよく知らないんです…」
何を聞いても緑明の欲しいと思う答えは出て来ず、悩んでいた。
次はどうしようかと考えていると、宇佐美から連絡が。
内容は、涼村について。
「…アイツ、ようやく動き出したか!」
「うん。今までよりも、頼りがいある感じやで!やから、そっちはそっちのペースで頑張ってやー」
「はいはい(笑)涼村はどこの調査行ったんだ⁇」
「あー…えっと、アイスラーの元本部…」
「うん…⁇は⁉︎お前!女の子1人でどこ向かわしてんだよ!」
「いやー、涼村さんヤル気やったから…(笑)一応もしもの時のために、僕のスイッチ渡しといたけど…」
「おいおい…なら、俺もそっちへ…」
「それはアカン。緑明先輩にはそっち全面的に任せてんやから、しっかりこなしてもらわな。」
「…。わかった。なるべく速く片付けて、涼村んトコ向かうわ。」
「うん。お願いするで。」
いかがでしたか⁇
次はいよいよ元本部に潜入です!
何が待ってるんでしょうか⁇
作者的には何も起こって欲しくないけど
それじゃ面白くないですもんね(笑)




