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magic×magic 〜ヒカリへ〜  作者: 奏ソウ
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崩壊

男女比1対1 可愛い女子 カッコいい男子

涼村凪沙すずむらなぎさ中学3年。

西萩にしはぎ中学という中学に通っている元吹奏楽部員。


彼女の住んでいる街 朝月あさつきには、他の所にはない特別な力を持った人間が集まっていた。

その力とはー、魔法だ。

この街は魔法の研究を日々行い、実際に人々も魔法を使い、常に魔法とともに生きている。


これは、そんな朝月の悲しき破滅とその後の物語…


ー10月30日 西萩中 3-3ー

この日はちょうど中間テストが終わった次の日だった。

全員少し疲れながら学校へ来て、もうすぐ朝のHRが始まろうとしていた。


チャイムが鳴り、担任が入って来てガヤガヤとしていた教室は静かになり、号令とともに挨拶をする。いつも通りの朝だ。

「えー、みんな疲れててテストも返ってくるが、今日はもう一つ。春にあった、STEPテストの最終結果を今から返します。」

STEPテスト。この朝月が魔法の研究のために行っているもので、小、中、高を中心に更には大学生や一般の会社や主婦なども受けているテスト。

春に、体力、知力、能力の3つを測り、数値化してその人の強さを表す STEP を測定するもの。

無論能力がなければいくら体力と知力がらあってもSTEP0になり、最高はSTEP10となる。STEP10は朝月にただ1人しかいない。

朝月には四天王が存在し、STEPテストの上位成績者4名がこれにあたる。

四天王には何やら特別優遇があったりなかったりするらしいが、その話はひとまず置いておいて…


STEPテストの結果自体は測定したその日にわかるが、研究のため、1度朝月の中枢である魔法協会本部におくられ、半年ほどしてから正式なものが返ってくる。

今日がその日だった。


涼村はその結果を眺め、ため息をつき、隣の席の男子に話しかけた。

中結なかゆい。結果どーだった⁇」

「ん⁇聞かないでくれるか⁇…」

隣の席の男子の名は中結晴なかゆいはる

元吹奏楽部員で、涼村と仲が良い。

見た目はメガネをかけてて、髪型はこれほどぺったんこと言える人がいるのかと驚くぐらいぺったんこで、少し暗い印象を与える。が、決して暗い性格ではなく、どちらかといえば明るい。


「そーゆー涼村はどーだったんだよ⁇」

「え、私⁉︎…3…」

「3⁉︎」

中結が驚いたような声を発した。

「…負けた…俺、2だよ…」

「ま、数値がすべてなワケでもないから別にそこまでほしいもんでもないけど、なんとなく低いのはショックだよねー…」

などと、若干悲観的な話をしていると1時間目の開始を告げるチャイムが鳴った。


ー1時間目ー

授業が始まり生徒はみんな先生の話に耳を傾けた。もう受験シーズン真っ只中なので、全員黙々と勉強に打ち込んでいた。


15分ほど経過したころ、ふと涼村は窓の外を見た。

「…ねえ、中結。何か外めっさ暗くない⁇」

「…夜みてーだな(笑)」

「ホントにねー。嵐でも来そうだよね」

などと小声で話してるうちに、本当に雨が降り出した。

「あ、降ってきた。」

はじめはボツラボツラといった感じだったが、少しするとかなり激しく降り、雷を伴い始めた。

あまりの激しさに、教室にいる全員が窓の外を見ていた。

「センセー。警報出てないんっすか⁇」

1人の生徒が聞いた。

「うーん…。多分出てないかな⁇放送もないし。でもスッゴイ雨だから、もしかするともーすぐ出るかもねー」

と、言いながら授業に戻った。


しかし、そこから5分後のことだ。

ズゥゥゥン となにやらスゴイ地響きがした。

全員がキョロキョロしながら周りを見つつ、「今の何…⁇」のような話をしていた。

「…。先生はちょっと職員室に戻るので、静かに待っててください。」

そう言って先生は教室を出て行った。


各々ボソボソとしゃべりながら先生を待つ。

しかし、いくら待っても帰ってこない。


「先生、遅いね…」

涼村が心配そうに言った。

「緊急の職員会議でもしてるんじゃないか⁇」

「そーならいーんだけどさー。」

そんなことを言っている間もどんどん雨は激しさを増す。そこへ、

ズゥゥゥンー。

またもや地響き。かなり教室がザワつき始めた。

さらに、そこへトドメを指すかのような事態が起こった。

「…⁉︎ね、ねぇ中結…。アレ、見て…」

「どれ⁇」

涼村が指差す方向には、朝月で1番高いビルがあるハズだ 、と思いそちらを向く。

「…。え…なんかアレどんどん傾いていってるくねー⁇」

「…そー、見える…よね…⁇」

その通り、みるみるうちにビルは傾く。

10秒もしないうちに ズゥゥゥンー。

下から崩れ落ち、激しく揺れを引き起こした。

同時に停電まで起こり、教室は真っ暗になった。

もうザワつくだけではすまない。

かなりパニック状態になりながらさらに外を見てみるとビルの周りの他の建物までもがどんどん倒れてゆき、その都度激しい揺れがおこる。

あっという間に辺り一帯を壊滅させてしまった。

「…うそ……」

一気に静まり返る教室。ショックすぎる光景に誰も口が開けなかった。

が、

カタカタカタカタ

少し机の震える音が。気のせいかと思ったが、そんなことはなかった。だんだん音が大きくなる。

やがて、学校が揺れはじめ、少しするとかなり激しい揺れになった。

悲鳴か飛び交い、助けを呼ぶ声がし、周りのことが何もかも見えなくなる。

かつてないパニックに陥った教室を連れるように、学校自体がついに傾きはじめた。

ゆっくりと速度をあげながら地面に近づく。

「キャーーー!」

ドーーーン…

全員の悲鳴とともに学校は完璧に倒れ、全壊した。

初めての投稿です!


この話は中学時代(作者はこの時点で18歳)に書いたお話なのであまり文章能力高くありません(笑)


個人的にはこのお話は導入の作品で、

本当の作品はこの連載が終わってからとおもっているので


つまらなくても読み進めていただければ嬉しいです!

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