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4-4 白原六花②
また夢だ。
わたしはまたわたし自身に殺されるんだ。
もう同じ夢は見飽きた。
過程なんて興味ない。
早く終わって。
早く目が醒めて。
映画やドラマを流してるような感覚で、夢が進行するのを待った。
腹部を刺され、自分が死んでいく。
そしてフードが捲れて、自分の顔が見える。
――いつも通り。このあと笑うんでしょ?
「欲しいなら奪えばいいのよ。欲しいならその思いをぶつければいいのよ」
いつもの笑い声ではなかった。
夢の中のわたしは、こちらを見透かしたように語り続ける。
「彼といて幸せだったのでしょ? だったら、その幸せを手に入ればいいのよ」
ナイフを片手に死体になったわたしに、『わたし』がどうすべきかを説いていく。
自分に素直になれ。
気持ちを伝えろ。
言うべきことを吐き出した『わたし』は、ナイフを突き立てた。
そして夢から覚めた。




