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僕らの歩む道  作者: 大輝
2/5

〜第1章〜「転校生!?」

少し長くなってしまいましたが、ご了承下さい

朝、まだ痛みの残る頭をさすりながらテーブルに着く。

テーブルには、朝定番の料理がずらりと並んでいた。


「まったく、遅れそうならこんなにたくさん作らなくても……」


などと、ブツブツ言っていると台所から


「じゃあ私もう朝ご飯食べ終わっちゃったから先に行くね〜」


「はぁ?お、おい!ちょっと待てよ!!」


「待ったないよ〜!じゃね!!」


玄関の閉まる音が聞こえる。

しかも丁寧に鍵閉めていきやがった!


「あ、あのやろ〜」


沸き上がる怒りを抑えながら、急いでテーブルの上のものを掻き込む。

家から学校まで約三十分、しかし時計は八時近くなっていた。


「遅刻制限は八時二十分、飛ばせばギリギリ間に合うか……」


制服を着て、バッグを持ち、急いで家から飛び出した。

自転車で猛スピードで走る。


「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!!」


俺のクラスの担任は何故か遅刻にうるさい。しかも恐い!!

何としても遅刻だけは避けなければ!!!

死にもの狂いで、ようやく学校に着く。


「まっまだ八時十五分、間に合った〜」


自分のクラスは一階の職員室の向こうだ。

安堵の表情を浮かべながら校内に入ると、女の子が一人で立っていた。


「ん?誰だありゃ?うちの生徒じゃなさそうだな」


辺りを見回しながらうろうろしているその女の子は、一言で言うと可愛い。

長いロングヘアーにすらっとした体格、文句無しだ。と、見知らぬ人を評価してしまう自分が情けない。


「っと、ぼーっとしてる場合じゃない!でも声はかけておくか……」


どこぞのお嬢様だったら面倒だ。と思う黒い自分がいる。


「どうしたの?この学校に何か用かな?」


「あっあの!しっ職員室は…どこでしょうか?」


「ああ!職員室ね!すぐそこだよ!俺も通るから一緒に行こう!!」


「あっありがとうございます」


「いいよいいよ!さっ早く行こう」


遅刻する!!

はやる思いを胸に、職員室へ連れて行く。


「ありがとうごさいました!!!」


着くなり、ぺこりと頭を下げる。


「だからいいよ!じゃね!!!」


ピューっと風のように自分のクラスへと向かう。

もう朝のホームルームが始まっているようだ。

後ろのドアからコソコソと自分の席に向かうが……


「新学期そうそう遅刻とは余裕だな?高岡ぁ!!!」


鬼教師の激が飛ぶ。


「は、はい!!!すんません……」


クラス中が笑いに包まれる。顔を赤くしながら自分の席に座る。


「ったく!まあそういう事で今日から新しい転校生がこのクラスに来るからな!!仲良くするように!ちょっと呼んで来るから待ってろ!」


少し間が空き、ガラッとドアが開く。

入って来たのは鬼教師と、もう一人……さっきの女の子だ!


「転校生だったのか…分からない訳だ」


「まずは自己紹介だ!じゃあ名前を言ってもらおうかな」


「は、はい!え、えっと、霞麗奈かすみれなと言います!よろしくお願いします!!」




そしてこの日から俺の大変な学校生活が始まる………

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