「探る。」 「鳥たちと」
掲載日:2026/02/17
「探る。」
色のないボールを投げて、
反響音で位置を探る。
どこにも届かないロケットを組み立てて、
孤独な宇宙に旅立った、
旅人たちよ今どこにいる。
言葉の終わり、深海の底に沈んだ沈没船。
奇跡は起きずに世界の終わり。
いつもの景色も変える年月。
単純明快な答えはどこへ消えた。
明日のことさえわからない朝に、
夜の続きを夢見てる。
「鳥たちと」
鷹はいつもの気まぐれで、
ミミズを咥えて放り投げる。
俺はいつものやり方で、
ヤツの首を捻って嬲る。
キジは澄ました顔して博打。
雀は地面を這いずりまわり、
カラスは上からソイツを狙う。
疲れ顔のフクロウが見つめる。
夜の先には何がある。
森の奥の闇のなか、
誰も知らない秘密を探る。




