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異世界転生したら第21王子だったけど、許嫁も侍女も姫も俺に夢中で嫉妬の嵐 モテすぎて部屋に引きこもってます  作者: マーたん


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王都奪還戦

前回のお話は?

王都奪還戦:異世界魔法師団との大規模戦闘編


朝もやが王都を覆い、灰色の光が瓦礫に反射する。戦火の跡が街のあちこちに残り、沈黙が支配していた。しかしその静寂は、異世界魔法師団の進軍により、一瞬にして破られようとしていた。


王子は城門前の高台に立ち、望遠鏡で敵の布陣を確認する。遠方に見えるのは、魔力を纏った戦士たちの集団。黒と紫のローブ、空中に浮遊するクリスタル、手には杖と魔導書──まさに異世界の戦力だ。


「王子さま、こちらの部隊は三方向からの侵攻を試みる模様です」

副官のエルフィアが報告する。息が荒く、手には魔法陣を描いたタブレットを握っていた。


「分かっている。俺たちは城門を守るだけでなく、反撃の糸口を作らねばならない」

王子は剣を握り締め、仲間たちの顔を見渡した。疲弊してはいるが、目には戦意が宿っている。


王子部隊は城門を出撃。魔法師団は空中からの攻撃を仕掛けてくる。火球、氷柱、雷の奔流が降り注ぐ中、王子は仲間の盾役、戦士たちの前に立ち、剣で魔力の奔流を弾き返す。


「右翼を守れ! 我らは前に出る!」

王子の指揮で、王子部隊は縦深に広がり、空中の魔法師たちに弓と魔法で応戦する。エルフの魔導士や獣族の戦士も合流し、戦線を支える。


敵魔法師団は予想以上の規模で、戦局は膠着する。魔法陣から次々に魔獣が召喚され、戦場は混沌と化す。火竜、闇狼、影の刺客──王子部隊は一体一体を撃破しながら前進するが、敵は止まることを知らない。


その時、異世界魔法師団の指揮官──黒衣の魔導士が現れる。彼の杖から放たれる魔力の波動は、王子の部隊を一瞬で押し戻す威力を持っていた。


「王子、ここで退くわけにはいかない!」

王子は怒りを胸に、剣に魔力を宿す。前世で培った力と、王都を取り戻す意志が、今、覚醒する。


王子の剣から放たれる一閃は、空中の魔法の奔流を切り裂き、黒衣の魔導士の防御魔法を突破する。仲間たちもその勢いに乗り、次々と敵を倒していく。


戦局は激しさを増す。瓦礫の城門を舞台に、空中と地上、双方で魔法と剣がぶつかり合う。火球が城壁を炙り、氷柱が道を塞ぐ。戦士たちは互いに助け合い、負傷者を運び、絶え間ない戦闘の中で疲労と恐怖に耐える。


「王子さま! 魔導士団の中央部に突破口を発見!」

副官の声に王子は目を輝かせる。中央部の突破は、戦局を一気に変える可能性を秘めていた。


王子は数名の精鋭を率いて敵中央部へ進撃。魔法陣の数を減らし、召喚された魔獣を討伐する。激しい空中戦、剣と魔法の応酬。王子の剣に込められた力は、仲間たちの信頼と絆によって増幅され、ついに黒衣の魔導士を討つことに成功する。


その瞬間、戦場に静寂が訪れる。残存する魔法師団は撤退し、王都の空に陽光が戻る。王子部隊は勝利を確信するが、多くの仲間が傷つき、戦場には未だ倒れた者たちが横たわっている。


王子は深く息をつき、仲間たちの元へ駆け寄る。

「生き延びたか?」

仲間たちは頷き、王子の腕に支えられながらも笑みを浮かべる。戦いの中で培われた絆と勇気が、王都を再び立ち上がらせる力となった。


夜が訪れ、王都はかすかな灯を取り戻す。戦火の跡は残るが、王子と仲間たちの力で再建の希望は生まれていた。

王子は剣を握り直し、未来への決意を新たにする。


「王都を、そして王国を、必ず取り戻す」

その声に応えるように、仲間たちも拳を握る。王都奪還戦の勝利は、新たな物語の始まりにすぎなかった。


異世界勢力反撃編:魔獣大群と王子部隊の決戦


王都を奪還してからわずか数日の静寂──その束の間の安息は、夜を切り裂く咆哮とともに終わりを告げた。

遠方の山脈から黒い影が押し寄せる。それは一体二体ではない。無数の足音が大地を揺らし、空を覆う羽音が夜空の星を隠した。


「魔獣……大群だ!」

城壁の見張りが叫ぶ。


異世界魔法師団の敗北により、敵は次なる手を打ってきたのだ。数千にも及ぶ魔獣を解き放ち、王都を飲み込もうとする。狼のような牙を持つ影、炎を吐く蜥蜴、そして空を覆う巨大な蝙蝠。まさに地獄の軍勢だった。


王子は即座に出撃の鐘を鳴らし、部隊を招集する。

「皆、聞け! 王都を取り戻したばかりだが、今度は魔獣の群れが襲ってくる! ここで退けば、全ては水泡に帰す。死力を尽くして守り抜くぞ!」


仲間たちの顔には恐怖と疲労が刻まれている。それでも彼らは頷き、武器を握り直す。


第一波 ― 地を揺るがす猛攻


夜明け前、魔獣大群が城門に殺到した。

城壁の上からは弓兵が矢を放ち、魔法師が火球を降らせる。しかし、魔獣たちは倒れても倒れても後ろから押し寄せ、城壁をよじ登り始める。


王子は剣を振り抜き、最前線へ飛び込む。

「この命、王都と共にある!」


鋼を裂く牙を剣で弾き、火を吐く魔獣の口に刃を突き立てる。血と炎が入り乱れる戦場。仲間のステイシアは盾で仲間を守り、魔導士ルビルは強力な雷魔法を放ち、敵をまとめて焼き尽くす。


だが敵は止まらない。

「王子! 西の城壁が突破される!」

副官の声に、王子は仲間を率いて駆けつける。そこには巨獣──山のような大きさの角持つ魔獣が、城壁を突き崩そうとしていた。



第二波 ― 巨獣との死闘


巨獣の咆哮は大地を震わせ、兵たちは恐怖に立ち尽くす。

「退くな! 俺が前に出る!」


王子は巨獣の足元へ飛び込み、剣で筋肉を裂く。しかし巨獣の尾が薙ぎ払われ、兵士たちが吹き飛ばされる。

ステイシアが王子の前に立ち盾を構えるも、その一撃で盾は砕け、彼女も地に倒れた。


「ステイシアッ!」

怒りが王子を駆けさせ、剣に魔力を込める。渾身の跳躍とともに巨獣の頭に刃を突き立てる。雷鳴のような衝撃と共に巨獣が崩れ落ち、戦場に一瞬の静寂が訪れる。


しかしそれは嵐の前の静けさにすぎなかった。



第三波 ― 空を覆う翼


突如、空が闇に閉ざされる。数百、いや数千もの翼の影。巨大な蝙蝠の群れが空から降下し、兵士たちを掴み上げ、宙から投げ落とす。


「空の敵か……!」

王子は歯を食いしばる。


その時、弓兵団と魔導士団が城壁上に集結し、一斉に空へ矢と魔法を放つ。火矢が夜空を赤く染め、雷が蝙蝠を打ち落とす。


だが群れは多すぎた。数十を倒しても、数百が残る。


「ならば俺が!」

ルビルが魔法陣を展開し、全身から膨大な魔力を解き放つ。前世では呑んだくれだった彼が、今や王国最強の魔導士として覚醒していた。

「雷よ──天を裂け!」

轟音とともに稲妻が走り、空一面の蝙蝠を焼き払う。夜空は白く閃光に包まれ、兵たちの歓声が戦場に広がった。



クライマックス ― 指揮官との対峙


その時、戦場の奥から異様な気配が漂う。

群れを統べる存在、異世界勢力の魔獣指揮官が姿を現した。全身が黒曜石のように硬化した巨人で、背には漆黒の翼、手には血に染まった大鎌。


「王子よ、ここで終わりだ」


王子は仲間と共に立ち向かう。

巨人の一撃は地を割り、空気を裂く。仲間が次々と倒れる中、王子は前へ進む。剣に全ての力を込め、叫ぶ。


「俺は諦めない! 仲間と、王国の未来のために!」


刃と大鎌がぶつかり合い、激しい衝撃波が戦場を覆う。

互いに満身創痍となりながらも、最後の一撃で王子の剣が巨人の胸を貫いた。


指揮官は断末魔を上げ、漆黒の翼を広げて崩れ落ちる。

魔獣の群れは指揮を失い、四散した。



戦いの果て


夜が明け、戦場は死と破壊の跡で埋め尽くされていた。

王子は剣を杖代わりに立ち、傷だらけの仲間たちを見渡す。


「勝った……いや、生き延びた、か」


王都を守り抜いた。しかし、その代償は大きかった。仲間の多くが倒れ、瓦礫と血に染まった王都は、まだ復興の途上にある。


それでも兵たちは王子のもとに集まり、声を上げた。

「王子万歳! 王国に栄光を!」


王子は小さく頷き、空を見上げる。戦いは終わらない。異世界勢力は必ず次の手を打ってくる。

だが彼には仲間がいる。そして、守るべき王国がある。


「俺たちの戦いは、まだこれからだ」


王都の空に、朝日が昇っていった。

次回も楽しみに

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