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異世界転生したら第21王子だったけど、許嫁も侍女も姫も俺に夢中で嫉妬の嵐 モテすぎて部屋に引きこもってます  作者: マーたん


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王国再建編 ―

王国再建編 ― 第七章:裏切りと陰謀


 王子アルトの活躍は民に希望を与えたが、その光は同時に陰謀の影を濃くした。

 王都の奥深く、煌びやかな玉座の間にて、数人の貴族たちがひそひそと語り合っていた。


「このままでは第二王子など国を掌握してしまう」

 冷ややかな声で話すのは、かつて王家に忠誠を誓った老領主の一人。


「民の支持は確かに厚い。しかし、王子はまだ未熟。機を見て手を打つべきだ」

 若い貴族が影を潜めるように答える。

 その眼には、嫉妬と権力欲、そして深い疑念が宿っていた。


 一方、王子アルトは再び城の奥で書物を読み、国の再建計画を練っていた。

 リュウやひびきが常に傍らに付き、王子の意志を支えていたが、彼らもまた陰謀の影を完全には知らなかった。


 ある夜。

 城の守衛の一部が突然、王子の寝室への通路を封鎖した。

 「王子を連れ去れ」

 低い声で命令が下る。


 だが、アルトは落ち着いていた。

 前回の暗殺未遂で得た戦闘経験と、心の覚悟が、今の彼を恐れ知らずにしていた。

 扉を破ろうとする刺客に対し、王子は短剣を握り直す。


「ここで怯めば、王国はまた暗闇に沈む」

 彼の目は揺らがず、決意に満ちていた。


 突入してきた守衛たちは、王子の攻撃とリュウ、ひびきの連携により次々と無力化されていく。

 しかし、王子の耳に囁かれる陰謀の情報は、単なる表面の裏切りにとどまらないことを示していた。


「王都の一部が、私たちを内側から崩そうとしている……」

 王子は握りしめた短剣を見つめ、深く息をついた。


 翌朝、王子は民の前に姿を現した。

 その顔には疲労の色はあるが、眼差しは揺るがない。

「王国を守るために、私が立ち上がる。裏切り者がいようと、我々は負けない」


 民衆の間に広がるのは希望のざわめき。

 そして城内では、忠誠を誓う者たちが静かに集まり、王子とともに立ち上がる準備を整え始めた。


 だがその裏で、陰謀の渦はさらに大きく、複雑に広がっていた。

 王子はまだ、すべての敵の正体を知ることはできていなかった――。


― 第八章:裏切り者との対決


 城内の廊下は静まり返り、昼の光さえも薄く差し込むのみだった。王子アルトはリュウとひびきを伴い、慎重に足を進める。

 陰謀の中心に迫るにつれ、王子の胸は高鳴る。裏切り者たちは、城の奥深くに潜んでいるはずだ。


「王子、気をつけてください」

 ひびきの声は低く、鋭い。彼女の眼は暗闇の中でも光を捉えていた。


「わかっている。だが、逃げるわけにはいかぬ」

 アルトの手は短剣を強く握り、決意を固めていた。


 やがて、玉座の間に続く扉の前にたどり着く。

 その扉の向こうからは、人々を裏切った者たちの嘲笑と、武器を構えた気配が漂う。


「来たか、王子」

 低く響く声に、王子は反射的に身構える。

 扉が開くと、そこにはかつて信頼していた貴族たちが立っていた。


「私たちはこの王国を取り戻すのではない。我らが支配するためだ」

 一人の老貴族が冷たく笑う。


 だが王子は揺るがなかった。

 これまでの引きこもりの日々、仲間たちとの戦い、暗殺未遂、すべてがこの瞬間の決意を強固にしていた。


「お前たちの支配など、絶対に許さぬ!」

 アルトの叫びとともに、戦いが始まった。


 リュウとひびきが先陣を切り、裏切り者たちの攻撃を受け止める。王子はその隙を突き、短剣で次々と敵を制する。

 裏切り者たちは、冷酷さだけでは王子の覚悟に勝てなかった。


 戦いは激烈を極め、玉座の間に火花と叫び声が散る。

 しかし王子は決して後退しない。

 彼の心の奥には、民を守るという確固たる使命が燃えていた。


 最後の裏切り者が膝をつき、無言で降伏する。

 玉座の間には静寂が訪れ、ただ戦いの跡だけが残った。


 王子は息を整え、民を思い浮かべる。

 城内で、王国を支える仲間たちが彼に駆け寄り、互いの無事を確認する。


「これで、王国は少しずつでも、私たちの手に戻る」

 王子はゆっくりと玉座に手をかける。

 その目には疲労ではなく、決意と覚悟の光が宿っていた。


 こうして、王子アルトは裏切り者たちを討ち、再建への第一歩を確実に刻んだのだった。

……

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