聖者の石 ― 王国再建編
Saint's Stone - Kingdom Reconstruction Chapter 3: The Ceremony of Revival of the Royal Capital
聖者の石 ― 王国再建編 第三章:王都再興の儀
第一節 焼け跡の都
巨鯨を退けた王国の人々は、再び荒廃した王都へと戻ってきた。
瓦礫の山と化した街路、崩れ落ちた城壁、黒焦げの塔。
しかし人々の目には、絶望ではなく希望の光が宿っていた。
王子は王城の中央広場に立ち、群衆を見渡した。
「ここに新たな王都を築こう。過去の焼け跡からではなく、未来の礎として」
その声に人々が応え、歓声が街を震わせた。
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第二節 再興の儀
王都の再建には、古の儀式「再興の儀」が必要だった。
聖者の石を中心に、エルフ、サキュバス、獣族の代表が力を捧げ、土地に再び生命を宿すという。
だが儀式は容易ではない。
それぞれの種族は長きにわたり人間と対立し、憎しみを積み重ねてきた。
エルフの女王セレスが冷ややかに言う。
「人間の王国が何度も我らを裏切った。なぜ今さら共に立てると?」
サキュバスの長リリアは妖艶に笑う。
「裏切らぬ保証などない。ただ……あなたに賭ける理由があるのかしら、王子?」
その視線に、王子は静かに頷いた。
「保証はない。だが、私の命を担保にすることはできる」
その決意に三種族の首長は沈黙し、やがて頷いた。
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第三節 儀式の妨害
儀式が始まったその夜。
大地に光の紋様が走り、瓦礫の下から緑が芽吹き始めた。
人々が歓喜に包まれたその時――闇から影が現れた。
「……ここで終わりだ」
影は許嫁の父に仕える執事、かつて裏切りを画策した者の生き残りだった。
彼は魔導書を手にし、儀式を壊す呪文を唱える。
地響きと共に大地が裂け、漆黒の魔獣が這い出してきた。
「我らの王国は、再び闇に沈むのだ!」
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第四節 新騎士ステイシアの誓い
魔獣の群れが広場に雪崩れ込む。
人々は逃げ惑い、儀式が中断されそうになる。
その時、ステイシアが前へ踏み出した。
槍を構え、血に濡れた地を蹴る。
「王子! 儀式を続けてください! ここは私が護ります!」
彼女の槍は炎をまとい、次々と魔獣を穿つ。
だが数はあまりに多い。
王子は剣を握り、娘と人々を振り返った。
「……ステイシア、共に戦おう。ここで全てを終わらせる!」
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第五節 未来の王都
王子とステイシア、そして三種族の戦士たちが力を合わせ、ついに魔獣の軍勢を退けた。
執事は最後に「時は必ず繰り返す」と叫び、闇に呑まれて消えた。
儀式は続き、光の柱が天へ昇る。
瓦礫が変じて宮殿が姿を現し、焼け野原から草花が芽吹く。
人々は涙を流し、新しい王都の誕生を祝った。
その中心で、王子は剣を掲げ、宣言する。
「ここに、新しき王国の誕生を告げる!」
歓声が夜空を揺らし、未来へと続く鐘が鳴り響いた。
Saint's Stone - Kingdom Reconstruction Chapter 3: The Ceremony of Revival of the Royal Capital




