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異世界転生したら第21王子だったけど、許嫁も侍女も姫も俺に夢中で嫉妬の嵐 モテすぎて部屋に引きこもってます  作者: マーたん


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聖者の石 ― 王国再建編

Saint's Stone - Kingdom Reconstruction Chapter 3: The Ceremony of Revival of the Royal Capital

聖者の石 ― 王国再建編 第三章:王都再興の儀


第一節 焼け跡の都


 巨鯨を退けた王国の人々は、再び荒廃した王都へと戻ってきた。

 瓦礫の山と化した街路、崩れ落ちた城壁、黒焦げの塔。

 しかし人々の目には、絶望ではなく希望の光が宿っていた。


 王子は王城の中央広場に立ち、群衆を見渡した。

 「ここに新たな王都を築こう。過去の焼け跡からではなく、未来の礎として」


 その声に人々が応え、歓声が街を震わせた。



第二節 再興の儀


 王都の再建には、古の儀式「再興の儀」が必要だった。

 聖者の石を中心に、エルフ、サキュバス、獣族の代表が力を捧げ、土地に再び生命を宿すという。


 だが儀式は容易ではない。

 それぞれの種族は長きにわたり人間と対立し、憎しみを積み重ねてきた。


 エルフの女王セレスが冷ややかに言う。

 「人間の王国が何度も我らを裏切った。なぜ今さら共に立てると?」


 サキュバスの長リリアは妖艶に笑う。

 「裏切らぬ保証などない。ただ……あなたに賭ける理由があるのかしら、王子?」


 その視線に、王子は静かに頷いた。

 「保証はない。だが、私の命を担保にすることはできる」


 その決意に三種族の首長は沈黙し、やがて頷いた。



第三節 儀式の妨害


 儀式が始まったその夜。

 大地に光の紋様が走り、瓦礫の下から緑が芽吹き始めた。

 人々が歓喜に包まれたその時――闇から影が現れた。


 「……ここで終わりだ」


 影は許嫁の父に仕える執事、かつて裏切りを画策した者の生き残りだった。

 彼は魔導書を手にし、儀式を壊す呪文を唱える。


 地響きと共に大地が裂け、漆黒の魔獣が這い出してきた。


 「我らの王国は、再び闇に沈むのだ!」



第四節 新騎士ステイシアの誓い


 魔獣の群れが広場に雪崩れ込む。

 人々は逃げ惑い、儀式が中断されそうになる。


 その時、ステイシアが前へ踏み出した。

 槍を構え、血に濡れた地を蹴る。

 「王子! 儀式を続けてください! ここは私が護ります!」


 彼女の槍は炎をまとい、次々と魔獣を穿つ。

 だが数はあまりに多い。

 王子は剣を握り、娘と人々を振り返った。


 「……ステイシア、共に戦おう。ここで全てを終わらせる!」



第五節 未来の王都


 王子とステイシア、そして三種族の戦士たちが力を合わせ、ついに魔獣の軍勢を退けた。

 執事は最後に「時は必ず繰り返す」と叫び、闇に呑まれて消えた。


 儀式は続き、光の柱が天へ昇る。

 瓦礫が変じて宮殿が姿を現し、焼け野原から草花が芽吹く。

 人々は涙を流し、新しい王都の誕生を祝った。


 その中心で、王子は剣を掲げ、宣言する。

 「ここに、新しき王国の誕生を告げる!」


 歓声が夜空を揺らし、未来へと続く鐘が鳴り響いた。

Saint's Stone - Kingdom Reconstruction Chapter 3: The Ceremony of Revival of the Royal Capital

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