表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら第21王子だったけど、許嫁も侍女も姫も俺に夢中で嫉妬の嵐 モテすぎて部屋に引きこもってます  作者: マーたん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/124

聖者の石 ― 王国再建編

Saint's Stone - Kingdom Reconstruction Chapter 2

聖者の石 ― 王国再建編 第二章:巨鯨襲来


第一節 静寂を破る咆哮


 それは夜明けの気配すら感じさせない、永遠の闇の中で起こった。

 海辺の見張り台に立っていた兵士が、突如として地鳴りのような轟音を耳にする。

 波が逆流し、海鳥が一斉に空へ舞い上がった。


 「まさか……あれは!」


 暗黒の水平線を突き破り、巨体が姿を現す。

 海を割り、山を凌ぐその影――それは、かつて王都を滅ぼしかけた伝説の災厄、**巨鯨きょけい**だった。

 その皮膚は岩のように硬く、口を開けば都市ひとつを呑み込むほどの深淵。


 城下に警鐘が鳴り響き、人々は恐怖に凍りついた。



第二節 王子の決断


 王子はすぐに会議を開いた。

 ステイシアが険しい顔で言う。

 「王国再建の最中に、この巨鯨が現れれば、築き直した街は一夜で失われます」


 老魔導士ルビルが唇を噛む。

 「サバイバルストーンが何度も繰り返させた“試練”じゃろう。だが……今回は石に頼るわけにはいかん」


 王子は静かに立ち上がり、民を見渡した。

 「今こそ示す時だ。我らが新しい王国を築けると。過去に屈せず、未来を掴み取れると」


 その言葉に兵士たちの瞳に炎が灯る。

 「王子のために! いや、我らの国のために!」



第三節 巨鯨との戦い


 夜の海上に、王子率いる艦隊が並んだ。

 松明が掲げられ、呪符が船体に貼られ、弓兵が矢を番える。


 巨鯨が再び咆哮すると、海が盛り上がり、津波が艦隊を襲った。

 船が一瞬で飲み込まれかけたが、ステイシアが槍を突き上げ、魔力を込めた障壁を張る。

 「ここで沈むわけにはいかない!」


 ルビルは酔いの残る声で呪文を唱え、雷を呼んだ。

 青白い閃光が空を裂き、巨鯨の背に直撃する。

 しかしその皮膚はびくともしない。


 「硬すぎる……ならば!」

 王子は甲板から飛び出し、巨鯨の背に飛び移った。

 剣を握り、怒りと決意を力に変える――パワー・アンプの魔力が発動した。

 彼の剣は炎を纏い、暗闇の海を赤々と照らした。



第四節 勝利の代償


 王子の一撃が、ついに巨鯨の片目を貫いた。

 海が揺れ、巨鯨が苦悶の声を上げる。

 船上からは歓声が上がった。

 だがその瞬間、巨鯨の尾が振り下ろされ、王子の乗る船を粉砕した。


 「陛下――!」

 ステイシアが叫び、咄嗟に娘を抱きかかえる。


 王子は海に沈みながらも剣を突き立て、巨鯨の体を深々と裂いた。

 巨体がのたうち、血が海を赤く染める。

 やがて巨鯨は絶叫と共に崩れ落ち、深海の闇へと消えていった。


 戦いは終わった。

 だが王子は意識を失い、波間に漂っていた。



第五節 再び朝を待つ


 戦いの翌日、人々は浜辺に集まっていた。

 波打ち際には、傷だらけの王子を抱えるステイシアの姿。

 娘が泣きながら父の顔を覗き込む。


 「お願い……もう目を開けて」


 やがて王子はかすかに瞼を動かし、娘の頭を撫でた。

 「大丈夫だ……我らの未来は、まだ続いている」


 人々は涙を流し、歓声を上げた。

 王国の再建は、また一歩進んだのだ。

In this "Giant Whale Attack Edition", I drew a giant whale as a natural disaster that prevented the reconstruction of the kingdom.


The appearance of the prince facing the sacrifice will be strongly engraved by the people as a "symbol of a new kingdom".


Next is "Chapter 3 The Ceremony of the Reinstal of the Royal Capital" -


You can depict the ritual to reclaim the burned royal capital and the conspiracy of traitors lurking inside.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ