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異世界転生したら第21王子だったけど、許嫁も侍女も姫も俺に夢中で嫉妬の嵐 モテすぎて部屋に引きこもってます  作者: マーたん


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サバイバルストーンの試練

Rai Village

― サバイバルストーンの試練


王国に静けさが戻ったかに見えた夜、空には淡い銀色の月光が広がっていた。しかし、その月光の下で、ひそかに異変が起きていた。


「……何だ、この輝きは?」ルビルが空中で揺れる光を見つめる。

「サバイバルストーン……だな」王子が低くつぶやいた。


その石は、古代の魔力が凝縮された小さな結晶。触れた者の力を増幅させるだけでなく、使用者の心の闇や弱さをも映し出すという伝説を持つ。王国では長く封印されていたが、今回の戦乱で封印が緩んでしまったらしい。


「危険だ……使う者の覚悟次第で、力は救いにも破滅にもなる」ステイシアが警告する。

「なら……俺が確かめる」ルビルは一歩前に出て、サバイバルストーンを手に取ろうとした。


触れた瞬間、光が爆発的に弾け、ルビルの体を包む。前世の酒に溺れた日々や、逃げてばかりいた過去の後悔、王国の人々を守りきれなかった無力感――それらが次々に映像となってルビルの前に現れる。


「ぐ……俺は……俺は……!」ルビルの手が震え、石の力に押し流されそうになる。しかし、王子とステイシアがルビルを支え、光の渦に共鳴させた。


「お前は、ただの呑んだくれじゃない!前世も今も、戦える魔導士だ!」王子の声が響く。

「そうだ、ルビル!恐れるな、石の力を正しく使うんだ!」ステイシアの魔法の盾が光を反射し、石の暴走を抑える。


ルビルは深呼吸し、意識を集中させた。サバイバルストーンは彼の力と共鳴し、光は穏やかに収束する。目を開けたルビルの手には、強く輝く結晶が握られていた。


「……俺、使える……」ルビルが微笑むと、王子たちも安堵の息をつく。


しかしその瞬間、闇の気配が再び集まった。サバイバルストーンを狙う影、残滓、そして未確認の魔獣たちが王国に迫る。

「来るぞ、戦いはまだ終わらない!」王子が剣を掲げる。

「俺も行くぜ!この石と一緒になら、何でもできる!」ルビルが杖を構える。

「私も!」ステイシアが光の盾を展開する。


暁月の夜空に、王子・ステイシア・ルビルの三つの光が交差し、サバイバルストーンの力で街の闇に立ち向かう。戦いは激化するが、仲間の力と石の力を得た彼らは、これまでよりも強く、希望を胸に前へ進むのだった。


― 金髪の来訪者


王国に一瞬の静寂が戻った暁月の夜、月光に照らされる広場の中央に、ひときわ目立つ人物が立っていた。


金色の髪が風になびき、淡い銀色の鎧のように光を反射する。瞳は深い蒼で、見る者すべてを圧倒する美しさと威厳を兼ね備えていた。


「……誰だ、あれは」ルビルが杖を握りなおす。

「初めて見る女性……だが、ただ者ではないな」王子も剣の柄を握る手に力を込める。


美女はゆっくりと前に歩み出る。足音さえも月光に溶けてしまうかのように軽やかだ。


「はじめまして。私はリュクシア……暁月の守護者です」

その声は柔らかく、しかし響き渡る力を持っていた。


「守護者……?」ステイシアが警戒しつつも魔法の盾を下ろさず、目を細めて観察する。


リュクシアは微笑む。笑みの奥には、深い悲しみと覚悟が宿っていた。

「この王国に迫る闇を、私も共に退けるために来ました」


その瞬間、周囲の闇がざわめき、未確認の魔獣が動き始める。ルビルはサバイバルストーンを握り、光の力を呼び覚ます。

王子は剣を構え、ステイシアは魔法の盾を輝かせる。


「ならば、共に戦おう!」リュクシアが両手を掲げると、金色の光が渦を巻き、夜空に放たれた。光は王国の瓦礫に当たり、崩れかけた街を一瞬で修復するかのように輝いた。


「……力が、ものすごい」ルビルが息を呑む。


「暁月の守護者の力は、単なる美しさではなく、戦場でも絶大な支援になる」王子が説明する。


リュクシアは戦いの最前線に立ち、王子たちと共に光の渦を作り出す。金髪の髪が風に舞い、鎧の光が闇を切り裂く。

その美しさに惑わされる者もあったが、力の前では誰も無力だった。


「さあ、共に戦う時間だ……王国を、そして暁月を守るために」


暁月の夜空は、王子・ステイシア・ルビル・リュクシア――四つの光で満ち、迫る闇に抗う力となった。新たな戦力の登場に、王国の希望はさらに大きく膨らんでいくのだった。


― 裏切りの金髪


暁月の夜、王国の広場に現れた金髪美女。美しい金色の髪は月光を反射し、瞳は深い蒼で、見る者すべてを圧倒する威厳を持っていた。


「……誰だ、あれは」ルビルが杖を握りしめる。

「初めて見る女性……だが、何か危険な気配がする」王子も剣を構える。


リュクシアは微笑む。

「はじめまして、私は……この王国を終わらせる者です」


その瞬間、微かに光っていた瞳が赤く変わり、周囲の闇がざわめき始めた。魔獣の影が集まり、瓦礫の間から怪しい光が跳ねる。


「敵……だと?」ステイシアが魔法の盾を構え、ルビルもサバイバルストーンの力を呼び覚ます。


「甘く見ないで、王子……暁月を支配するのは私の力だ!」リュクシアの声は冷たく、かつて守護者と信じたその姿はもはや幻のようだった。


光と闇が交錯する中、リュクシアは一瞬で王子たちの前に現れ、氷の魔法を放つ。ルビルは杖を振り、光の結界で攻撃を防ぐが、石の力をもってしても衝撃は絶大だった。


「奴の力、尋常じゃない……!」王子が叫ぶ。

「前世の呑んだくれ魔導士の俺でも、全力を出さないと!」ルビルはサバイバルストーンの光を全身に巡らせ、魔力を最大限に引き出す。


ステイシアは王子の隣で魔法の盾を広げ、リュクシアの一撃を防ぐ。だがリュクシアは、味方ではなく敵として完璧に動く。その動きは速く、計算され尽くしており、魔法や剣の隙をついて攻撃を重ねる。


「くっ……このままでは王国が!」王子が叫び、剣に力を込める。

「ルビル、タイミングを合わせろ!俺とステイシアの連携で光を作る!」王子の指示に、ルビルは石の力を集中させ、光の渦を巻き起こす。


リュクシアは冷笑しながら、その渦を切り裂く。光と闇のぶつかり合いが、王国の瓦礫を震わせ、空気を焼き尽くす。


「……王国を滅ぼす力、思い知るがいい」リュクシアが最終形態に覚醒する。金髪は炎のように輝き、蒼い瞳は赤く染まり、魔力の波動が圧倒的な威圧となって迫る。


「ここで諦めるわけにはいかない……!」王子が剣を突き出し、ルビルは杖を掲げ、ステイシアは盾を光らせる。三人の光が一つに重なり、リュクシアの闇の力に抗う。


暁月の夜空に、光と闇の戦いの火花が散る。王国の命運を賭けた戦いは、今まさに最高潮を迎えようとしていた。


暁月の戦歌 ― 王子と裏切りの光


王国は長き戦乱の果てに、かすかな静寂を取り戻していた。だが、その平穏は長くは続かなかった。夜の帳が下りると、広場に一人の金髪美女が現れる。月光に照らされた髪は黄金に輝き、青い瞳が冷たく光った。


「……誰だ、あれは」ルビルが杖を握る手に力を込める。

「危険な魔力……ただ者ではないな」王子も剣の柄を強く握った。


美女は微笑む。だがその笑顔には悪意が隠されていた。

「私はリュクシア……この王国を滅ぼすために来た者です」


瞬間、闇がざわめき、周囲の魔獣たちが目覚める。瓦礫の間から黒い影がうねり、王国の守りを脅かす。ルビルはサバイバルストーンの力を全身に巡らせ、魔力を極限まで引き上げた。ステイシアは光の盾を構え、王子は剣を構えながら前へと進む。


「ここで諦めるわけにはいかない……!」王子の声に仲間たちが呼応し、四人の力が渦となって闇に抗う。


リュクシアは笑い、冷気と炎を同時に放つ。その攻撃は王子たちの連携を試すように巧妙で、空気を震わせ、地面を裂いた。ルビルの杖が閃き、ステイシアの盾が光を放つ。王子は剣を振り抜き、リュクシアの攻撃を切り払った。


戦いは次第に激しさを増す。闇の魔獣たちが一斉に襲いかかり、王子たちは絶え間ない攻撃を受ける。しかし、仲間の連携が光を生む。ルビルがサバイバルストーンの力で場を安定させ、ステイシアが盾で守り、王子は剣で切り裂く。


「王子!後ろ!」叫ぶ声が響く。振り返ると、リュクシアの背後から影の槍が迫っていた。王子は咄嗟に盾を構え、槍を受け止める。衝撃で体が吹き飛ばされそうになるが、ルビルが光の結界で受け止めた。


「ここまでか……」リュクシアが低く呟く。だが王子の眼には決意の炎が燃えていた。


「もう終わりだ、リュクシア!」王子が剣を天に掲げ、光を集中させる。ルビルとステイシアも力を重ね、三人の力が一つになった瞬間、光の柱が闇を貫く。リュクシアは叫び声を上げ、最後の魔力を放つが、四人の光の前に押し返される。


爆発の光が消えると、広場には静寂が戻った。瓦礫は散らばっているが、闇の魔獣たちは消え、リュクシアも力を失って倒れていた。王子たちは息を整え、互いの無事を確認する。


「これで……終わったのか」ステイシアが小さく呟く。

「うん……ようやく王国に平和が戻る」王子は剣を下ろし、月光に照らされた街を見渡す。


リュクシアは倒れていたが、王子の言葉を聞き、微かに微笑む。彼女の瞳には後悔と安堵が混じっていた。戦いは終わった。しかし、この戦いを通して、王子と仲間たちは互いの絆をより強く実感した。


王国の夜は再び静かに輝き、暁月の光が街を優しく包む。王子たちは互いに視線を交わし、これから訪れる平和の日々に希望を抱いた。


戦いは終わり、王国は守られた。これからは、戦いではなく、日常と未来を歩む時間だ。王子と仲間たちは、確かにその新しい時を迎えようとしていた。

Rai Village

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