舞踏会
侍女や姫たちは第21王子の心を奪うべく 密かに策略を練っていた
王子は再び嫉妬の嵐に巻き込まれ 宮廷内で大混乱が始まる
夜の宮廷は豪華なシャンデリアの光に照らされ 華やかな音楽が流れていた
第21王子の俺は、胸の奥で緊張を感じながら舞踏会の中央に立っている
「殿下 お願いします」
侍女のひとりが優雅に手を差し出す
その手を取ると 温かくて微かに緊張していることが伝わってくる
だが隣にはリシェルが鋭い視線を光らせて立っていた
「殿下……」
その声に俺は一瞬息を詰める
周囲の姫たちも視線を向けてきて 華やかな笑みを浮かべながら近づいてくる
「殿下 このダンスを一緒に」
「こちらでご一緒に」
言葉の洪水に戸惑いながらも 俺はなんとか笑顔を作る
しかし舞踏の途中で小さな事故が起きた
メイドのひとりが足を滑らせて俺にぶつかり 俺はバランスを崩しリシェルの腕にしがみついてしまう
「わっ」
「殿下……!」
その瞬間 リシェルの顔が真っ赤に染まり 周囲の姫や侍女たちもざわめく
「ふふ……なかなか大胆ですね」
近くにいた姫のひとりが挑発的に微笑む
「殿下 そのお手の行方は……?」
俺はどう答えていいか分からず ただ謝り続ける
舞踏会は次第に混乱の様相を呈し 姫と侍女、許嫁の三つ巴の嫉妬がぶつかり合う
俺は頭を抱えながら思う
――やっぱり王子って楽しいだけじゃないな
だがその裏で心の奥が少し温かくなる
リシェルが俺の手を握り返してくれたことが 嬉しくてたまらなかった
舞踏会の華やかさの中で 俺は少しずつ 宮廷の嵐に慣れていこうとしていた
舞踏会後の反応
舞踏会が終わり 宮廷には静けさが戻ったように見えた
だが裏では女性たちの心の嵐が吹き荒れていた
リシェルは俺の手を握ったまま真剣な顔で言った
「殿下……あのような場でも 私のことを選んでくださって嬉しいです」
俺は恥ずかしさと安心感で頭をかきながら答える
「そ そんな大げさじゃないだろ」
しかし侍女たちは舞踏会中の出来事を秘密裏に話し合っていた
「殿下がリシェル様にしがみついた瞬間は最高だったわ」
「でも他の姫たちも嫉妬してたし 次はどうやって接近しようかしら」
姫たちもまた黙ってはいない
「殿下がリシェルばかり見てるなんて許せないわ」
「次は私に注目させてみせる」
俺は頭を抱えながら部屋に戻る途中 心の奥で思う
――モテすぎるって 本当に疲れるな
部屋に戻れば少しは落ち着くかと思ったが 侍女や姫たちの策略はこれからも続くのだろう
リシェルはそんな俺を優しく見守ってくれている
その温もりに少しだけ救われる気持ちになる
俺は深呼吸してベッドに腰を下ろす
――宮廷生活はまだ始まったばかり
モテすぎる王子の戦いは続く
部屋に籠っていた俺の元に 微かに物音が聞こえた
どうやら侍女と姫たちが密かに会議をしているらしい
「今度はどうやって殿下の気を引くか」
「リシェル様を意識させるのも手よ」
「私は直接話しかけてみせるわ」
俺は布団に隠れながら 心臓をぎゅっと握られるような気持ちになった
――また始まるのか
翌日 宮廷では早速その作戦が始動した
侍女たちは巧妙に俺の世話を焼き 姫たちは遠回しに挑発
廊下では手紙が回され 「殿下を誘ってください」とさりげなく指示が書かれていた
俺はどう反応していいのか分からず ただぼんやりと歩いていると
「殿下 今日はこちらの庭園でお話しませんか?」
姫のひとりに声をかけられ 思わず足が止まる
その背後でリシェルが鋭い目で俺を見つめていた
「……また作戦ですか?」
俺は小声でつぶやく
「う、うん……どうしようもないな」
宮廷は今日も嫉妬と策略の嵐に包まれ 俺は引きこもる気持ちを必死で抑える
――モテすぎる王子の苦悩はさらに加速していく
侍女と姫たちの作戦によって 王子の平穏は再び崩れた
引きこもりを試みても 宮廷の策略は容赦なく襲いかかる
次回は 王子が作戦の渦中に巻き込まれ 大パニックに陥る展開へ




