イカロスと女神 〜天空の蟷螂戦線〜
Cockroach
Poisonous spider
Poisonous phoenix butterfly
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イカロスと女神 〜天空の蟷螂戦線〜
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天空の迷宮の奥深く、リュクスとアリスは翼を羽ばたかせながら進んでいた。
先ほどまでの毒蜘蛛とゴキブリの戦いが静まり返ると、今度は異様な影が空を横切る。
「……今度は……蟷螂?」
リュクスが叫ぶと、鋭い鎌状の前脚を持つ巨大な蟷螂が迷宮の廊下に現れた。
体長は数メートル、背中の緑が闇に光を反射し、触覚が空気を切る音を立てる。
「迷宮……本当に何でも出てくるのね」
アリスは鍵を握り直す。
「でも、王子。私たちなら、きっと突破できるわ」
蟷螂は鎌状の前脚を振りかざし、迷宮の壁を裂く。
鋭い動きで二人の周囲を囲み、隙を狙う。
その姿は、まさに天空の捕食者だった。
リュクスは魔導書を開き、光の魔法陣を展開する。
「空中戦は得意だ……!」
翼を羽ばたかせ、蟷螂の鋭い攻撃をかわしながら、魔法の光で前脚を封じる。
アリスも鍵を振り、光の結界で蟷螂を囲む。
「王子、今よ!」
二人の連携攻撃により、蟷螂は空中で身動きを取れず、迷宮の壁に追い込まれていく。
蟷螂の赤い眼が光り、反撃の意思を示すが、王子の集中力とアリスの魔力が絡み合い、鎌の一撃一撃をかわしつつ、強力な光の魔法で体を縛る。
「孤独だけじゃない……誰かと共に戦うことが、俺の力になる」
リュクスは心の中で決意を固め、蟷螂の動きを封じる魔法陣を完成させる。
天空の迷宮に、王子とアリスの光が広がり、蟷螂はついに力尽きる。
勝利はしたものの、迷宮の深部にはまだ未知の試練が潜んでいる。
孤独な王子と、不思議な案内人――
蟷螂の脅威を乗り越えた二人の冒険は、さらに危険と謎に満ちた天空の迷宮へと続く。
イカロスと女神 〜毒鳳蝶の迷宮〜
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天空の迷宮の深奥、リュクスとアリスが息を整えながら翼を羽ばたかせる。
先ほどの蟷螂の戦いを抜け、静寂を感じたその瞬間、空気が異様に揺れた。
「……これは……?」
アリスが指さす先に、巨大な毒鳳蝶が現れた。
その羽は黒と赤の模様で、毒針が光を反射し、風に乗って舞うたび空間を震わせる。
「天空の迷宮……また新しい敵か」
リュクスは剣を握り、魔導書を胸に抱える。
「でも、俺たちは負けない」
毒鳳蝶は優雅に舞うが、その動きには殺意が宿っていた。
羽ばたきのたびに毒の粉を散布し、触れた者は激しい痛みと麻痺に襲われる。
迷宮の空気が毒で濁り、光の魔法を薄めるかのように揺れる。
「王子、気をつけて!」
アリスは鍵を振り、光の結界で二人を守る。
リュクスは魔導書の魔力を翼に集中させ、毒の粉を切り裂きながら接近する。
毒鳳蝶は空中で急旋回し、二人を翻弄する。
だが王子の集中力は揺るがない。
「この天空の迷宮、俺たちの力を試しているんだ」
光の魔法が毒鳳蝶の羽に命中し、舞いを鈍らせる。
アリスは鍵で羽の動きを封じ、王子が剣を振るう。
一撃が毒鳳蝶の体を貫き、赤い液体が光を反射する。
羽ばたきの衝撃と共に、迷宮の空間が再び安定を取り戻す。
「よし……倒したな」
リュクスは息を整え、アリスと互いに目を合わせる。
天空の迷宮に、二人の光が広がる。
毒鳳蝶は倒れたが、迷宮にはまだ無数の試練が潜んでいる。
孤独な王子と案内人――
毒鳳蝶の脅威を越えた二人の冒険は、さらに危険と謎に満ちた天空の迷宮へと続く。
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天空の迷宮で毒鳳蝶を退けた後、リュクスとアリスはしばらく息を整えた。
迷宮の空は再び静寂を取り戻すが、心の中に緊張は残ったままだ。
「……これで、次の試練に進めるな」
リュクスは魔導書を閉じ、翼を畳む。
アリスも鍵を軽く握り直し、微笑むように言った。
「王子、そろそろ元の場所に戻る時ね」
二人は迷宮の奥で見つけた時空の門へと向かう。
毒鳳蝶や蟷螂、蜘蛛の脅威もすべて過ぎ去った。
その門を通れば、元の王国の平和な街へ戻れるという予感があった。
リュクスは深呼吸をし、心の中で決意を固める。
「ここで得た力と経験を、元の世界で生かすんだ……」
アリスの手を取り、二人は門をくぐる。
光に包まれる感覚とともに、迷宮の空気は薄れ、遠くに見慣れた王国の街並みが広がる。
毒鳳蝶や巨大蟷螂の恐怖は、まるで夢の中の出来事のように過ぎ去った。
こうして、物語は元の世界――王子の王国、アリスとの日常、そして王子の成長の軌跡――へと戻る。
迷宮で得た力や知識は、これから訪れる新たな試練に備えるための大切な経験となる。
孤独な王子と、導き手のアリス――
天空の迷宮での試練は終わり、物語は元の軌道に戻る。
しかし、王国にはまだ見えぬ危機が潜んでいるのだった。
The story goes back to the beginning
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