番外編 6 :クラリス視点
明けましておめでとうございます!
本作品では年明け初の投稿ですよね、遅くなってしまい、すみません・・・!
本年もよろしくお願い致します。
待っていてくださった方、ありがとうございます。
「最近、ローズマリーがあまり邸へ来なくなりましたわね・・・。何かあったのかしら」
お茶をこくり、と飲みながら、隣で同じように景色を眺めている夫にささやくように言う。夫のセドリックはさあ、と首を傾げた。
「確かに、来なくなったな。しかし、静かになったじゃ無いか」
「まあ、貴方ったら、ローズマリーのことを疎まないでくださいませ。わたくしの大切な一人の妹ですのよ」
「ああ、分かっているが。まあ、それは冗談としてだな。確かに、音沙汰が全くなくなった。彼女にしては珍しい」
「そうなんですの。わたくしも、時折手紙を出しては見るんですけれど、ローズマリーったら、勉強が忙しいだの刺繍をしたいだのと、返事は短くて簡潔なものばかり寄越すんですもの。あんまり今までと様子が違っていて、とても心配だわ。それに、最近は婚約者候補の方とお会いしているとの噂ですし」
わたしの心配事に、夫は朗らかに笑った。
「彼女も二十歳だ。そろそろ、心配せずとも良いだろうよ。それに、婚約者に関わる話であれば、お義父様とお義母様、義兄上が上手くやってくれているだろうし」
「それは・・・そうですけれど。でも、姉として心配なのですわ」
「姉の夫としては、全く心配じゃないよ」
セドリックの軽い口調に、わたしはむうっと唇をとんがらせた。
「セドリック、貴方はマリーのことが気になりませんの!?」
「気にならないことは無いよ。ただ、先ほども言った通り、彼女は二十歳だよ? そろそろ婚約の話が出ていてもおかしくないし、むしろ遅い位だ。そこで心配しても、彼女の妨げにしかならないよ」
わたしは、はっと目を見開いた。確かに、夫の言う通りだ。わたしはローズマリーを心配しすぎていたのかも知れない。彼女はもう、二十歳でありいつまでも幼い妹ではないと言うのに。
(いけないわね・・・。わたし、いつの間にこんな浅慮になっていたのかしら。気をつけなければ、これから侯爵夫人としてやっていかなくてはならないんだもの)
わたしがしょんぼりしている気配が伝わったのだろう、セドリックが優しく大きな手でわたしの頭を撫でてくれる。
「すまない、きつく言い過ぎた」
「そんなことはありません。わたくしが浅はかでした。きちんと、マリーの将来を考えなければならなかったと言うのに」
「気にしないでほしい。クラリス、君は今妊娠中で、自分でも気づかないうちに疲れているんだろう。そう言った思考になる気持ちも分かるから、自分を責めすぎないでほしい」
優しさと慈愛に満ちた眼差し。彼の言葉は、わたしの奥底に眠っていた疲れを自覚させた。
(何だか・・・色々考えすぎていたせいかしら、一気に眠くなってきたわ)
「少し眠ったらどうだ? やはり、疲れていたのだろう。ほら、寝室まで一緒に行こう」
「あ…申し訳ありません」
「謝らないで」
優しい言葉にほっと心が温かくなるのを感じながら、わたしは立ち上がる前に睡魔に身体を委ねてしまった。
次の投稿は土日になりそうです〜!
土日がダメそうだったら、1/21にかける・・・!(曖昧ですみませんっ)
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もう皆さまに感謝です! いつも、ありがとうございます。これからも、こんな葵生ですがよろしくお願い致します。




