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ライラック  作者: さだ 藤
おまけ
20/27

ちなみに、 side達哉


 友達作りに苦労している利久を知りつつも、こちらは順調に増えた友人等と楽しく学校生活を送っていたところ。


 不意に翔から送られてきたメッセージ。


 そこには利久の地雷の原因判明、という文字が書かれていて。

 思わず呼び出した利久の言葉を、驚きながら受け止めた。


 言われてみればなるほど、だけど。

 でも、それに辿り着いたのが自分でなかった事に、情けないけど悔しささえも感じてしまう。


 理由をこねくり回して、気持ちを抑えようとすればするほど。

 利久とのやり取りの記憶が断片的に浮かんで消えていく。


 答えはそこにあったのね、と。


 知り合って二か月の翔が気付いた事に、十何年の付き合いがありながら気付けないとか。


 うわぁ。ショック過ぎる。

 自分が気付けなかった事と、そしてまた、翔に対して抱いてしまう気持ちに。


 自分の間抜けさと、小ささを自覚して自分でも珍しくへこんでしまった。

 そしてそんな自分の横で、あわあわと慣れないフォローをしてくる利久。


 その後なんやかんやと近状を話しながら、ついでに遊ぶかとゲームセンターで憂さ晴らしに付き合わせ。

 時間も頃合いだしとじゃあねと手を振って別れ、遠くなった利久の背中に、僕は思わず呟いた。


 そもそも、利久は利久が自称するコミュ障なんかじゃなかったと。さっき振り返った時に抱いた思いで呟いた。


「利久から言われたんだけど」


 友達になってって。

 

 出会った頃の利久は、何ら躊躇うことなく人に声をかけ傍目には友達百人とか言っちゃえるんじゃないかと思う性格だったのに。いつの間にか躊躇う事が増えてきて。 


 気づいてみればあっという間にコミュ障を自称していた。


 今でも、え、そんな事やれるの? と思うと同時に、え、そんなの出来ないの?

 と利久のボーダーラインは謎のまま。


 まぁ、それも面白いんだけど。


「あーあ、ホント」


 悔しいなぁ。


 今は何処までも引きずってしまう気持ちに、当分利久には八つ当たりしてしまいそうだと思ってしまった。


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