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部活の卓球大会で負けたい!

作者: ラベンダー

 僕は卓球の大会で負けたい。だって、この大会が土日に行われるから。今日は土曜日だけど、これで勝っちゃったら明日も大会に来なきゃいけない。それは絶対に嫌だ。遊びたいもん。本当は部活なんかやりたくない。つらいし、楽しくない。でも、部活にしか友達がいないから仕方がない。クラスには友達なんていない。居場所は部活だけだ。だから、部活の内容なんてどうでもいいんだ。ってことで、この大会は一回戦負けしようと思う。


 試合が始まった。相手のサーブからだ。あれ?相手がサーブを二回も外した。僕よりも弱いのかな?それともわざと?まぁいいや。今度は僕のサーブだ。僕は負けたいからサーブをミスるよ。よし、一回目のサーブはわざと空振りした。二回目のサーブはネットにうまく当てて入らなかった。これで二対二だ。


 相手のサーブだ。今度はちゃんとサーブを決めたみたい。少しだけラリーしようかな。途中でミスろう。よし、ここらへんで適当に板の外に出してっと。これで相手に点が入った。


 僕が二点で相手が三点だ。相手のサーブだ。相手がサーブを決めた。それを僕が返した。相手は思いっきりラケットを振った。そしたら、全然トンチンカンなところへボールが飛んでいっちゃった。だから、僕に点が入った。


 三対三だ。僕のサーブだね。僕はサーブを決めた。相手は思いっきりラケットを振った。そのボールも板の外に飛んで行っちゃった。また僕に点が入った。これは負けるのが難しいかも。とりあえず、次は僕のサーブを外そう。


 そんなこんなで今は九対十で僕が負けている。なかなか手ごわい相手だよ。負けるのも難しいな。僕のサーブだ。僕はサーブを外した。よし、これで僕の負けだ!明日は休みだ!


 みんな、試合が終わった。最後にミーティングをするらしい。

「えー、今日の試合で勝った人も負けた人もいると思う。勝った人は明日頑張るように。負けた人もいるかもしれないけど、明日は勝った人の応援に来てください。チームだからね」先生は笑顔でそう言った。


 卓球は個人スポーツじゃないの?チームって、何だ?




おわり

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― 新着の感想 ―
最後のオチがギャグセンスあって好きです!(笑)
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