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青い鳥
陽の光の眩しい昼のひととき
近くでバサバサと音がして
見上げると薮の隙間から
突如現れた黒い影が青い空へ
逆光の中凝らした目に映るのは
羽ばたく鳥の影のようだ
どんな鳥かはわからないが
高く遠く空を駆けて
その慌ただしい軌跡の後
ふわり宙を風に舞うものが見えた気がして
思わず追いかけて両手で捕まえて
手を広げたら
鳥の羽根で
くるりと振り返り
眩い光をさけてそれを見れば
青い色が羽根を彩り鮮やかで
青い空を切り取ったような色合いで
あの黒い影は青い鳥だったのかと
逃げて行ったのは
幸せの青い鳥……か
後に残るは青い羽根
偶然落ちてきたそれに
手を伸ばして捕まえた
これは幸せのかけらなのか?
私は掌にのせた青い鳥の羽を爪先で
そっとつまんで青い空に透かせた




