26/37
お願いだから
お願いだからそばにいて
私をひとりにしないで
あなたの腕の中
私を強く抱きしめて──
私は冷えた部屋の中
ひとりうずくまる
あなたがいた痕跡が
あちらこちらに見えて
手を伸ばしそうになる
あなたに触れたくて
自分の冷えた掌で頬を覆ってみても
それはあなたの手ではなくて
両腕を自分に絡めてみても
それはあなたの腕ではなくて
あなたはもういないのに
私はあなたのぬくもりを
忘れられずにいる
優しいあなたの両腕
あなたのぬくもりと匂い
あなたの全てを感じていたい
なのに──
もう二度とあなたに抱きしめられることはない
お願いだからそばにいて
あなたがそばにいて欲しい
それが所詮無理なことはわかっていても




