20/37
ゆらゆら
そこはゆらゆらゆれる波の上
背には浮き輪
両の手足を海水に浸して
横たわり
陽射しが眩く目を眇めて
潮風を感じて
見上げる空は青く遠く
冷たい海水
ゆらゆらゆれる波に
身を任せ
どこまでも流されていきました
ふと呼ばれたように横を向くと
コルクで封がされ白い紙の入った
青い硝子の瓶が
伸ばせば手に届きそうな距離に浮かんでいて
手を伸ばして掴もうとしましたが
もう少しのところで捕まえられないままに
それはすれ違い
とぷりとぷりと浮かんでは沈みながら
遠ざかっていきました
誰ひとりいない海の上で──




