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あなたのかけら
ごうといきなり私の心を
映したように泣き出した空
ざあざあと泣く強い雨
傘もささずに
見上げれば
灰色の空から降り荒れる雨
体に雨粒がばちばちとあたって
濡れていく
雨の滴に顔がうたれ幾重も滴は伝う
吹く雨を含む風に髪が靡いて濡れて……
ふと激しい雨音の隙間に
あなたの声が聞こえる気がして
耳を澄ます
聞こえる訳もないのに
声に出さずにあなたを呼ぶ
答える訳もないことはわかっていても
俯きみやるとみずたまりに散った花びら達
ふりそそぐ雨の王冠
浮かぶあなたとの思い出達
あなたのかけらがそこに転がるようで
すぶぬれのまま私はそっとしゃがみこみ
濡れた指で薄紅の花びらを
水たまりの中からそっとすくった




