異世界にやって来てしまいました。
身勝手の予兆状態の店長によって異世界派遣されました。
「うぅ。こ、ここは••••••、いったい、どこなんだよ」
閃光で視界が眩み目を閉じていること数秒。
目を開くと既に人の姿はなくバックを持ったまま棒立ちしていたので体をゆっくり振り向かせ辺りを見渡す。
一面中立ち並ぶ太い木々。
緑色の葉が満面なくおい茂り、日光を浴びて艶やかな光沢を見せる自然豊かで先程まで居たレジや商品棚が置かれた店内は明らかに違った異質な風景。
「ま、マジか。店長が言っていたのは冗談ではなかっと」
どこか胡散臭いと考えた自分に嫌気がさし不意によぎる店長の言葉を思い出し頬をひきった笑みが溢れる。
いやいや、そんわけないだろ。
これはきっと今流行りバーチャルゲームとかだろ。絶対にそうに違いない。
内心、半信半疑なり自身の頬つねる。
全然痛くはない。なにせ強くつねってはいないからな。
けど、頬の肌触りや弾力はしっかりとしたリアリティが確かである。
健二が知る最新のVRゲームでは再現は不可能である現象に興味本位で体以外にも木や土を触れる。
手には土汚れ。肌触りに現実味のある感触を認識する。
「本当に異世界に来たんだ」
バックを持った俺が乾いた声がこだまして肩を落とす。
「これから一体••••っ!どうすればいいんだぁ〜〜〜〜っ⁉️」
頭を抱えオモイのたけを叫ぶ。
唐突に始まった異世界ライフで開始早々いきなり遭難状態から始まり右も左も分からないとはこのことだと身に染みる。
爽やか顔してトンデモないことをしてくれたなぁ〜〜っ!あのイカれ店長!
詳しく話もないまま一方的に飛ばすとかあり得んやろうが〜〜っ! 何をすればよいのか全くかわからんぞ!
込み上げる怒りに握る拳は力が入れる。
すると、健二のズボンから小刻みに振動が震える。
これっても、もしや。そうだよな、この場で電話をかけてる人物はただ一人だ。
ポケットから取り出しスマホには既に通話モードが表記される。
発信元は『店長』と画面が表示される見て着信ボタン押す。
『おっ、ちゃんと繋がった。 おーい、聞こえているか』
と、スマホから陽気な声が聞こえる。
『やあー! 無事に異世界に到着出来たかい?』
『あ、はい、なんとか。 今は辺り一面木に囲まれた森ぽっい場所にいます』
『よっし成功したな。久しぶりにやったから無事に上手くいってよかった良かった』
通話の向こうで安堵する様子に何言ってもコツイと一瞬ポカンとする。
「•••••はっ! そ、そんなことより。 な、なんなんですかいきなり飛ばすなんでおかしいでしょうが!アホ店長!」
『すまん、すまん。なんとなく健二の気持ちが揺らぎそうだと思ってな。
一方的に送り出しだ。てへ☆』
『てへ☆、じゃあない‼️ 人の気持ちが整理できぬまま送り出されたこちら身にもなってください‼️
それと店長。 正直に理由を暴露している所だけは真面目になられても困ります』
『おっと、ツッコミが冴えてるね。
けど、まあ••••••っ。落ちつけって、これから話すことは重要なことだからよーく覚えておけ、でないと人生が詰むから』
『これはツッコミで無く貴方へのクレームで••••••っ。え、マジ?』
『うん。マジマジ超重要。聞いておかないと損する』
無理矢理転送して置いてどの口が言っているだと突っぱねたいが少し考える。
普段おちゃらけ人をからかう店長だが嘘を付くような人ではない。
まだ鬱憤が溜まってる者としてはもっと愚痴を言いたい。
が、ここは我慢した方が賢明な気がする。
『まだ納得はいきませんが、聞いておかないとヤバそうなんで教えてください』
『うむ。正直でよろしい』
店長がはにかんだ声を残し異世界のことについて語り出した。




