あやかサイド ~隣の芝生は青く見える~
あやかサイド
今日も修君の家での家庭教師のバイトも終え、お家に帰ってきた。相変わらずお昼ご飯とおやつには毎回ほっぺを落としそうになる。それにしても今日はとんでもないものを見てしまった。
三条さんのあの熟れた体を……。あんなの高校生の体じゃない。
いつもは清楚な服を好んで着ているので、普段から露出は少な目なんだけど、今日は少しラフな服装だった。きっと夏の暑さがそうさせたんだと思う。
私もそんなラフな格好の三条さんを初めて見たんだけど、思わず心の中で叫んでしまった。『神様? ちょっと贔屓し過ぎてませんか?』と。
決め細やかな肌にまるで漫画のような容姿。美少女って三条さんをモチーフにして作られた言葉かと錯覚する程にはまっていた。
そんなあまりの衝撃につい咄嗟に『太った?』なんて言ってしまったけども、あの若々しいモッチリ肌にふくよかな体と胸には正直面食らった。
少しばかり下着に食い込むあのお肉なんてもう……。反則という言葉は彼女の為にあるのかも知れない。
だって女性の私から見てもすごく煽情的に見えたもん。何もしてないのにえっちいだなんて卑怯だよ……。
あんな体を持って迫られたらどんな男性なんてイチコロ……。になると思っていたのだけど、幸いなことに修君は違った。
良いのか悪いのかは分からないけど、普通に食べ過ぎを注意していた。
大人の余裕と言えば聞こえはいいのかも知れないけども、あれは絶対違うと思う。純粋に鈍いだけだと思う。修君、そこだけはほんとに残念だから。
ただ胸をじっと見ていたのが気にはなった。あと、下着の食い込み具合もじろじろ見てた。思わず素になって睨んじゃったもん。
「私だって……うん、比べる相手が悪過ぎるよね……」
私だってそれなりに胸のふくらみはある。ほどよいお椀程のものが。だけど相手は大盛り丼クラス。勝負にならない。それに私にはあの全てを包み込むようなふくよかさは無い。
羨ましい……そして恐ろしい。彼女は世の男性を虜にする程のものを持っている。ほんと天は二物を与えずとは誰が言ったのやら……。
お金持ちでグラマラスで頭も良くって綺麗で……。完璧超人さんじゃないの……。
「ほんと最近の若い子はどうなってるんだろう……。ん~、それはそうとなんかちょっと体がダルイかも……。今日は早めに休もうかな……」
実は今日は起きがけから体が重たかった。今日はなんとか騙し騙し過ごしたけども、一気に暑くなったから疲れが出たのかも知れない。
体に鞭を打ち、寝巻に着替えたのだけども、食欲もあまり無かったので、晩ご飯は食べずにお布団に寝転がった。
まあ、普段から夜は控えめだけど。
「でも修君って精神年齢っていうのかな? そこはバッチリ三十代なんだよねぇ……あれ? これってもしかしてワンチャンあるんじゃない? 高校生だけど、高校生じゃないもんね。見た目は高校生、頭脳はおじ様……。歳の差を埋める材料になるってことだじゃない!? で、でも高校生であることには代わりないし……」
そんな事を考えてるとどんどん体が熱くなってきた。その後も、あ~でもない、こ~でもないと考えている内に知らぬ間に意識を手放していた。




