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サン・アタック!

 

「はい、どうぞ修君。これ使って」


 水着あやかさんから手渡されたのは『SPF50』と謎の英単語と数値が書かれたプラスチックのボトルだった。中に何か入っているのか、振るとカラカラと音が聞こえる。


「えっと……これはなんでしょうか?」


「え? 日焼け止めだけど……。あ、そっか。高校生の男の子にはあまり縁がない物かもね」 


 日焼け止め……ですか。あの頃は完全に太陽光線、紫外線ウェルカムで過ごしてましたからね、そう旧学生時代は。

 それに大人になったらなったで、太陽を拝む暇も無く過ごしてましたし、そんな物を使う機会はなかったですね。つまり初見です。


「あ~、別に俺、大丈夫ですよ? 別に日焼けしたって構いませんし。でもむしろ少し焼けたぐらいの方が夏っぽくて良くないですか?」


「ああ……若い。これがまさに若さゆえの言葉なのね……」


 内股になって若干引き気味のあやかさん。そしてなにやら悲しげな表情を浮かべていらっしゃるのだが? 


「確かに修君みたいなピッチピチの男子高校生ならまだしも、私みたいなおばさん女子大生にもなるとね、紫外線なんて敵でしかないの。しみ、そばかすなどの原因になるし、いかに日焼けしないで過ごすかがキーポイントなんだよ?」


 じゃあ何故に海に来たのだろうか? この辺り、太陽光を遮るものなんて一切ないんですけど? 分かんない、女性の気持ちが全く分かんない。


「今、じゃあどうして海に来たんだろう……。とか考えてたでしょ」


 あれ? エスパーは恭介だけだと思ったけど、あやかさんもその口でしたか。


「答えは簡単、日焼けは嫌だけど、海では遊びたいの!」


 あ、うん。そうですか。ならば俺としては室内プールをお勧めいたしますが? ウォータースライダーとか結構楽しいですよ? 


「じゃあ……はい!」


 あやかさんは確かラッシュガードと呼ばれる水着服を脱ぎ、トップスを曝け出したあと、背を向けた。

 華奢な腕と小さな背中、そして慎ましくもふっくらとした胸部を確認。女性らしい綺麗なシルエットである。でけぇを所持しているあのお方とはまた違った美しさがある。


 しかしJDの水着の後姿……最高ですね。でも何が『はい』なのでしょうか? 絶景ではございますが。少々意図がくみ取れないのですが?


「せ、背中は手が届かないから……。そ、その修君が日焼け止め塗ってくれたらなぁ~って……」


 な、なんだと……。この俺がJDの肌に触れるの? え? 怖い。逮捕とかされない?


「ご、ご自分で塗れないのですか!?」


「ぬ、濡れない事もないけど、ムラになっちゃうから……。い、言っておくけど、これはその……し、紫外線対策だからね!? それ以上もそれ以下もないから!! 決してやましい事なんて微塵も思ってないから!?」


 何故か随分と焦った様子で不信感を纏わしながらお願いされたのだが、どちらかと言うとあやかさんの方が必死になっているような……。


 とりあえずご本人様が紫外線対策を強調しているので、こちらとしても、下衆な考えを捨てて受けざるを得ない。


 ただ、かなり煩悩を殺さないとこのミッションは達成出来そうにない。出来れば賢者モードでの対応が推奨されるが、今は煩悩を押し殺して耐える他ない。


 結果、震える手でJDのお背中に日焼け止めを濡る事になったのだが、肩や背中はまあ……なんとかなるとして、ひとつの大きな問題が立ち塞がっており、どうしたものかと思案している。


 そう、このトップスの裏部分はどうしたらいいのかを。


 どう対処するのが正解なの? めくって塗るの? それってかなりやばくないですか?


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― 新着の感想 ―
[一言] 大胆を(修くんが)クラッシュします
[良い点] いいですね、攻めてますよ。 ここまでいい雰囲気なのに何故賢者モードに入ろうと思うんですかね? 枯れすぎです(^ー^;A [一言] にゃ~ん♪  ∧∧ (・∀・) c( ∪∪ )
[一言] 日焼け止めは必須。手や顔がシミだらけになる。年齢とともにどんどん増加。紫外線の影響は皮膚に蓄積され(遺伝子改変?)悲惨な結末に。おばあさん、おじいさんの皮膚に加速して近づく! と、先輩方に…
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