本 フェルララができるまで
フレッドがヴィートに読み聞かせた内容です。
読まなくても大丈夫です。
興味がある方はご覧ください。
昔々、2つの町からなる小さな王国がありました。
土地に恵まれ、民は飢えることなく過ごし、魔物は多くいましたが神様たちに守られて命を脅かされず栄えておりました。
しかしながら、ある日のこと、突如飛来したドラゴンに片方の町が焼かれ、壊されてしまいました。
ドラゴンはすぐに去っていきましたが、町を守っていた神様は力尽きて、魔物が押し寄せてきました。
王様は隣の町の領主様と協力してドラゴンを封印しなければなりません。
王様は騎士団の皆に尋ねました。
この中で私についてくるものはいるか、と。
その場にいる騎士は皆、手を挙げました。
王様は再び騎士団の皆に尋ねました。
ならばこの場に残り民を守るものはいるか、と。
神様の庇護が得られない中で戦うのは大変危ないことでしたが、1人だけ手を挙げた騎士がいました。
その騎士はアダルベルトという若き騎士でした。
アダルベルトは言いました。
貴方が平素より大切にしていた民のことを守りとうございます。王様、どうか振り向かずお逃げください。
王様は感心して言いました。
私の代理として立派に務めあげてみせよ、と。
アダルベルトは仲間とともに魔物と戦いながら、民を安全なところまで誘導することになりました。
必死に民を守るアダルベルトの姿を見た曙の女神様は心を打たれ、アダルベルトに加護を与えました。
アダルベルトは曙の女神様に深く感謝し、その力を以って残された民を守り抜きました。
ドラゴンは王様と隣の町の領主様によって封印されました。
アダルベルトは隣の町に向かい、王様に報告しました。
王様は褒美を取らせようと言いましたが、アダルベルトはそれを断りました。
アダルベルトは、いずれ失われた町の全域を奪還する日が来るでしょう。そのための足掛かりとなる基地を作りたいのです。と言いました。
王様はそれを認め、アダルベルトと曙の女神様が中心となって基地づくりが始まりました。
やがて基地の規模は大きくなり、壁が築かれ、人が暮らす町となりました。
王様はこれまでの働きの報奨として、アダルベルトを新たにできた町を守る役目に任命しました。
こうしてアダルベルトはその町の防衛指揮官になり、お城を構えました。
そして曙の女神様との結婚式を挙げました。結婚式は大々的に行われ、同時に町の名前が発表されました。
アダルベルトと曙の女神様はこの町に、フェルララという名前を付けました。
今もアダルベルトと曙の女神様は、フェルララの町を守り続けています。
お終い。




