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短編

異世界転生するのはやめておけ

作者: 小鳥遊 悠治
掲載日:2021/02/28

 ある日突然、俺の人生は終わった。気がつくと仮面を被ったやつらがいる場所にいた。そこは人の魂を管理する場所だった。俺はそこにいたやつの一人に異世界転生をしたいと言った。そいつはクラゲがうじゃうじゃいる海で泳ごうとしているバカに言うかのように「異世界転生するのはやめておけ」と言った。その時の俺は異世界転生に夢を見ていたから、そいつの意見に納得できなかった。俺がしつこくそいつに異世界転生したいと言っていると、そいつはこれからやってくる六人の男女を異世界転生させて、そいつらに魔王を倒させるところまでサポートできたら異世界転生させてやると言った。俺はそいつに「見てろよ! 絶対に完遂かんすいしてやるからな!!」と言った。そいつは俺の意識を六つに分けると、それぞれの世界に俺の意識を飛ばした。

 それから六人の男女がどうなったのかというと……。

 魔王を倒すところまでは良かった。だが、そのあとは自分の欲望に身を任せてしまった。全員がそうなるわけではないらしいが、途中で魔物に襲われて死亡したり、あと一歩というところで魔王に倒されたり冤罪で処刑されたりするなんてことは珍しくないらしい。俺はそいつらが死ぬまでそいつらを監視していた。全員ろくな死に方をしていなかった。あんなことになるのなら異世界転生なんてしない方がいい。というか、環境に適応できなかったら死ぬっていうのが一番怖い……。

 そんなわけで俺は今、人の魂を管理する場所で働いている。もし、お前らがそこに来たらその時俺はこう言うだろう。「異世界転生するのはやめておけ」と。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすかったです。 こういうのをまた読みたいなあと思いました。
2021/11/04 13:21 退会済み
管理
[良い点] なんていうか、坦々とした語り口とか、魂を6つに分けられるくだりとか、とても良かったです!
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