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サラチア王国物語集

ウィンディの独り言日記

作者: みんとるな

○/△△

今日はヴィアとジェーナとお買い物をしに出かけた。

ジェーナが買いたいものがあったらしく、それについて行った形だった。私は夜会巻きで毛先を隠して眼鏡をかけて行った。多分誰にもバレてない。

しばらく楽しんだ後、ヴィアが欲しい本がある、と本屋に行った。私自身はそんなに欲しいものはなかったし、いい本があれば買いたいなと思ってついて行った。それぞれ好きなところへいって、本棚を眺めていた。

私はあるシリーズの小説を揃えているんだけど、それが本屋に並べてあるのを見るだけで幸せだから、ふらりと歩きながら探していた。本棚をちらちら見ていると、突然凄くとてもよく見た事のある人を見つけた。


あのワンピ…あの白髪…ルビーの目…なんか護衛おらんけど…


思わず急ブレーキをかけて何故か逃げてしまった。


なんで仲良いのに逃げたって?ちゃうねん!なんもちゃうくないけど!多分今日の日記はこの言い訳の為に書いてる!!

いや、あのですね、昨日の夜…今日の朝までの夢でね、ルーチェと会う約束をして、外での待ち合わせなのに城の図書室で遊ぶっていう夢特有の謎な夢を見たんです。


ルーチェと会う…図書室…え、こわ!?


私こんな本気の正夢初めてなんですよ。まぁふと思ったことが現実になるのは結構あるけどさ。

いやでも夢て…夢てぇ…怖いですやん?


んで一旦心落ち着けてから話しかけようとさっきルーチェがいた所に戻りますやん………


居らんねん。


めっちゃ探すやん………


居らんねん。


まじで幻覚見たかと思ったね。ほんとに。

そんなに本気の正夢見たかったんか、私。って。


ヴィアとジェーナと合流し、私は挙動不審。心配されたけどなんも言えんかった。それでまぁなんやかんやあって、ルーチェを見つけて、よかったぁ…幻覚ちゃうかった…って心から安堵しました。んで話しかけて、サラッと挨拶し、後でヴィアに散々弄られましたとさ。


なんかごめんよ、ルーチェ。


―――


○/△□

今日の日記は独り言。

ヴィアとジェーナには宝石のペンダントをあげてて、彼女らが人間の時はそれを着けてるのね。んで今日クロスと宝石の話になってんやん。

「ヴィアとジェーナが着けてるのはパライバトルマリンっていうやつやねん」

「え、バトル?」

「パライバ、トルマリンやで」

流石クロス。


―――


○/□△

バスルームでのこと。

湯船浸かってたら、窓からヴィアが手紙を持ってきてくれたんやけど…

「あぁ、ありがと…あらら」

飛んで手紙ごとお風呂にダイブ。手紙は風魔法で乾かした。

「ダイブしても大丈夫で良かったな」

ヴィアはそんままお風呂で泳いとったから指先で足こしょこしょして遊んだった。それでふちにあがって、体振って水飛ばしてた。

「わざわざ振らんでも。ボサボサなるで?」

また風魔法使おうとしたけど止めた。

ボサボサになってまんまるなヴィア、可愛くておもろかった。


―――

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[一言] 後日談 クロス「さすがにそんなこと言わんわ!」 紗「それではこれは何でしょうか?」手にはパライバトルマリン クロス「えっと…バトルなんちゃら…」
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