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わたしの知らない記憶  作者: 後藤ロイナ
3/4

憧れの先輩〜希心の記憶〜

誰でも憧れの人はいる。

有名人や知り合い、そして先輩。

4月の仮入部期間が終わり、1年生が入部してきた。

「今年のバレー部新入部員自己紹介を始めます。」

バレー部、部長の喜多山が言った。


喜多山 晴香(きたやま はるか)

中3 3年D組

バレー部部長


「じゃあ、A組の子から。」

黒板には箇条書きで、

・組

・バレー歴

・好きなもの

・好きな人

・意気込みを一言。っと書いてある

「A組 鈴山 百絵です。バレー歴は1年ほどです。好きなものは桃です。好きな人はお兄ちゃんです。」

好きな人を言った瞬間に周りがざわついた。なぜなら、私にお兄ちゃんがいる事を言ったことがなかったからだ。

「意気込みは、お姉ちゃんに負けないことです。」

私が思っていた通りだった。

隣にいた希心が話しかけてきた。

「先輩、なんか懐かしいですね。」

「もう、希心が入って1年か。早いね。」


村尾 希心 (むらお のぞみ)

中2 2年C組

私が1番仲のいい後輩だ。


あの時はこんなに仲のいい後輩ができると思わなかった。


(うっ希心の記憶か…)

「A組 村尾 希心です。バレー歴は3年です。好きなものは文房具です。好きな人はいないです。意気込みはバレー部で頑張ります。」

バレー歴を言った時、ざわついていた。

なんでだろう。

(あの時はびっくりしたな…)

その後、部活をしている時に鈴山先輩が話しかけてきた。

「すごいね。バレー歴3年って。」

「え。どうしてですか?」

私の入っているバレークラブは、3年は普通か少ない方だった。

「どうして、って大体みんな中学から始めた人が多いからさ。」

「そうなんですか!」

びっくりした。そこで初めて気づいた。自己紹介の時にざわついた理由が。

「鈴山ーこれ、持って行ってー」

「はいー」

「じゃあね。」

その時、鈴山先輩が私の憧れの先輩になった。

(そんなに前から…)


〜次の日の部活〜

「また、荷物運びか。」

後ろから声をかけてくれたのは、鈴山先輩だった。

「はい。」

「そうだ!メール交換しようよ!いいかな?」

「は、はい!」

とっても嬉しかった。

その後も部活がある日はいつも、いろいろな話をしていた。


〜夏休み〜

「もうそろそろ、合宿だね。」

「そうですね。」

「大変だよ。特に1年は。」

「そうなんですか?」

合宿は大変だって聞いていた。

「合宿終わった次の次の日、空いてる?」

「はい。」

「じゃあ、どこか遊びに行こうよ。」

「はい!」

まさか、先輩と遊びに行くなんて考えていなかった。とっても嬉しかった。

「どこがいいかな?」

「そうですね。」

「あ、あと部活じゃない時は敬語じゃなくていいよ。」

「そんな。」

私的には、敬語の方が気が楽だった。

「まあ、その前に合宿だね。」

「あ、そうですね。」

憧れの先輩と遊びに行くなんて。


(あ、もうちょっと見たかったな…)

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