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第二十六騒動 作戦の練り直し?



撤退してきて只今我が家内部。帰ってきていきなり目に入ったのはトオルが白目剥いて倒れている姿。見た瞬間、俺を除く連中がビックリして叫び声あげるもんだからとりあえず無理矢理黙らせてトオルにショック療法(腹にエルボードロップ)して目覚めさせた。そしてその後サキとメルが揃ってトオルをボッコボコにした。理由はおそらくあの消火器だろう。殴ったり蹴ったりしながら「何じゃあの消火器はアホボケカス」とか喚いていたからまずまちがいないな。まぁそんなことはポイして、とりあえずまだ気絶しているフィリアをサキの寝室のベッドの上に寝させて、一家全員+メル達(フィリア除く)をリビングに集合させてこれからのことについて話し合うことにした。

「はい、つーわけで各それぞれが調べてきたものまたは情報または言いたいことなどがありましたらヂャンヂャカ言っちゃってください。」

とりあえずまずは情報が欲しい。

「じゃ私が・・・。」

サキが手を上げる。

「どうぞ。」

「フライパンが壊れました。」

「わかった。お前死ね。」

「俺、言っていいか?」

マサシが手を上げる。

「どうぞ。」

「風呂入ってきていいか?(体が白い)」

「どぶ水にでも入ってろ。」

「俺も言ってもいいか?」

トオルが手を上げる。

「どうぞ。」

「消火器の使い心地はどうたっだかな諸君?」

「くたばれ。」


我が一家は全員役に立ちませんでした♪


「ったく、この緊急時にふざけとる場合じゃないだろうが。」

「そ、そーゆーソウジロウこそ・・・。」

「こそ・・・あんだコラ?」

「い、いえ何でもありません。」

サキが縮こまった。そりゃ周りから見てみれば俺はおふざけしてるかもしんないが、俺は俺で頑張ってんだぞ?誰か誉めてちょうだい。

「で?他に何か言いたいことは?」

全員に目配せする。

「ソウジロウ。」

するとシェリーが手を上げた。

「何だ?」

「実は少し疑問に思ったことがあるのだが。」

おぉ、こりゃ期待できそうだ。

「よし、言ってみろ。」

「ソウジロウの好きな物は「ぶっ殺すぞテメェ」。」

んな時にふざけんじゃねぇっつってんだろがコラ。

「す、すまない。今度はちゃんと言う。」

当たり前だ。

「コホン・・・私が言いたいのは、あの村を襲った奴についてだ。」

「盗賊団がやったんだろ?」

「確かに、あの村にいたのは盗賊どもだった。それは間違いない。私が言いたいのは、村を襲った首謀者についてだ。」

「そりゃ盗賊団のリーダーじゃねぇの?」

「おそらく違う。私達が先ほど戦い、ソウジロウが倒したデスウルフ。あいつをここまで連れてくるのは、盗賊団の頭だけじゃ無理なはずだ。あいつとは何度か顔を合わせたことがあるが、そこまでの力など無い。」

「っとなると・・・。」

「盗賊団に指示を出せるほどの力を持った誰か・・・だろうな。」

「誰だろうな?」

「それがわかれば苦労はしないが・・・。」

いやな沈黙。盗賊団を裏で操ってる奴がいるってのは、なかなか厄介だ。

「・・・まぁ。」

俺は沈黙を破った。

「どっちにしろぶっ飛ばすっていうのに変わりはないしな。」

『・・・。』

つーわけで結論。



「殴りこむぞオメェら。」



ま、はなっから作戦なんて考えちゃいねぇさ。ようは連中をボッコボコにすりゃ終わりだし。つーか回りくどい作戦なんざメンドいしダリィし。

「ソウジロウ?少し質問。」

サキが手を上げる。

「?どした?」

「あのさ・・・さっきから気になってたんだけど・・・。」

そして和室を指差す。


「あの人達・・・どうすんの?」


そう。和室には村から逃げてきたさっき助けた母子とオッサン等が茫然自失と座っている。今んとこどこにも行くとこないし、ここにいさせても問題ナッシングっつーことで。因みに村で仕留めた盗賊の方々はさりげなく(?)ロープでグルグル巻きにして家の近くに放置しておいてある。暴れたりしたら電流がビリビリ〜っと流れる仕組みとなっている。俺提案、トオル作。

「ん〜、まぁどすんのかっつーのは、まったく考えてません。つーかどうすりゃいいのかもわかりません。」

一部が呆気に取られた顔した。だぁって村壊れてんのにあんなとこでどう生活すんの無理っしょ?

「でもさ、あいつらさえ倒せば村の人間も全員帰ってくんだろ?」

お?マサシが意外な発言しよったわ。

「だから突撃あるのみ、だろ?」

「そういうこった。珍しくまともな発言をしたお前には褒美として今度のお仕置きの力量を三分の一にしてやる。」

「何その嬉しくもなんともないご褒美!?」

俺の褒美が嬉しくないとは失敬な。三分の一だぞ?三分の一。俺にしてはもんのすごいありがたい褒美だと思ったんだがな。

「ま、とりあえず準備しとけよ。今日の夕方出発すっから。」

「今日!?」

「文句あっか。」

『無いっス!!!』

「じゃさっさと準備してこーーーい!!!」

俺が怒鳴ると全員慌てて準備にとりかかる。最初っからそうしろい。にしても、盗賊団を影で操る奴かぁ・・・シェリー曰く、頭はそんな大したことないようだし、叩いたら埃は少しは出るかな。あの炎もいきなり消えたし、単なる炎じゃないと思うんだが・・・何かいろいろ起こりそうな気がする・・・。






ま、とりあえず突撃だな。


第二十五話です。ここまで読んでくれてる読者様、ありがとうございます!次は盗賊団アジトに殴りこみです。

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