第二十一騒動 世の中はムカつく奴らが多い
遂に1000HIT突破しました!読んでくれた皆さん、ありがとうございます!!!
「盗賊共を捕らえる。」
「はい?」
朝起きて朝飯食ってる最中いきなりピンクの花柄のかわいらしいパジャマ(サキの物)を着たシェリーが言い出した。いや、マジで突拍子もなく。だって俺さっきまで目玉焼きには醤油をかけるかソースをかけるかトオルと議論してて盛り上がってたんだぞ?何その議論と何の接点もない発表は?
「い、いきなり何言ってんのよ?」
サキが箸を咥えたまま言った。行儀悪いぞテメェ。
「つーか盗賊って・・・マジで?」
マサシが目玉焼きの白身部分を口からはみ出しながら言った。
「あの村が暗いのは皆知っているだろう?」
シェリーが言うと同時に皆頷いた。昨日食後に皆で食後の茶を啜ってる途中で村の現状を皆に話した。でも物知り君ことカイル曰くあの村、昔はもっとデカかったらしくて、村人も活気盛んで暗い雰囲気なんて一切無かったとか。いやぁ聞いた時は半ばどころか、全く信じられなんだな。だってさぁ、あれだぞ?三分もかからないうちに村一周できて、村人全員猫背で、尋ねても他当れとかくっらい口調で言う奴ばっかだぞ(つーても一人だけしか聞いとらん)?暗いの代名詞って言えるかもしんねぇよあれ。それがメチャクチャ明るかっただぁ?世の中いろんな意味でまちがっとるぞ。
「実はあの村が暗い理由がある。」
「ほぉ?」
それそれ。理由が知りたい理由が。
「村がああなる五年前・・・突然、ここからそう遠くない岩山に地方を騒がせている盗賊が現れた。奴らはそこを根城にし、村を襲って食料と女を強奪していった。その時の村には屈強な男がそれなりにいたようだが、奴らの数に圧倒されてしまって戦える者は全滅。今では男は年端もいかない者だったり老齢だったり、さらには病弱な者ばかり。満足に抵抗など出来るわけがない。結果、今でも村では盗賊の脅威に毎日さらされ、おまけに食料と女の提供を言い渡されて・・・あれだ。」
「うっわ、納得・・・。」
そら暗くもなるわいや・・・。
「この事はすでに帝国の耳にも入っているはずなのだ。だが奴らは盗賊を追い払うどころか、対策さえも練ろうとしない。多くの人間が苦しんでいる中、奴らは悠々と安全な場所で暮らしているのだ・・・。」
聞けば聞く程殴りてぇなぁ帝国♪
「私は・・・ランアット家の長女として・・・人として、奴らの所業を許すわけにはいかない。」
「人として・・・。」
シェリーの言葉に、フィリアが呟いた。あんま明るい顔じゃないな。見てるこっちが何だか暗い。
つーか、やっぱ帝国+盗賊ムカつくわ〜(関西弁)・・・。
「オーケーわかった。俺も手伝おう。」
そこまで言われたらやるしかないよなぁ。
「う・・・わかったわよ。何か恐いけど。」
本音を言うサキ。
「盗賊かぁ・・・こいつぁ俺の名誉挽回するチャンスだ・・・ぐふふふふ。」
何か黒いオーラ出してるバカ、バカ、バカなマサシ。もううざいからバカ三つね。
「目玉焼きにはソースだろう!?」
トオルもう喋んな。
「討伐って言ったら私の出番よね!」
メルもいきり立つ。
「殺しを犯した上に人々を苦しめるなんて・・・人として許せません。」
リリスが最もな事を言う。おぉかっちょいい。
「一度痛い目に合わせてやりたいですね。」
うっわ、ジュード何か穏やかな感じをぶち壊す発言したよオイ。
「盗賊・・・やるしかないのか。」
自信無さそうなカイル。
「じゃ満場一致で討伐決定な。あ、今更や〜めたとか抜かす奴は手ぇ挙げろ。盗賊より真っ先に臨死体験させてやる。」
『全力でいかせてもらいます!!!!!』
今日も皆揃ってハモっておりま〜す♪あ、因みに臨死体験のやり方、教えてやろうか?まずは・・・。
「いや説明しなくていいから。読者さんマジでマネするかもしんないから。」
「・・・。」
ズドムッ!!!
「ぐふっ。」
あ、皆さん今の声はマサシじゃありませんぜ?我が一家の紅一点、学校ではアイドルとして大人気、そして一番のツッコミ隊長サキのものです。こいつの首筋に手刀かましてやりました。この度はサキさんが俺の心にツッコミをいれて申し訳ありません。次からはツッコまないように厳重注意いたします。てゆーか思考を読むんじゃねえって何回言ったらわかるんだコラ?
「さ、着替え着替え♪」
とりあえず死んでるサキはほっといてさっさと着替えよそうしよそうしよ♪
そして全員着替えて(サキはさっき起きたばっかなので今着替えている)・・・。
「じゃまずどうする?いきなり乗り込む?それともまずは村に行く?」
カイルが聞いてきた。
「う〜む・・・。」
まぁ別に大して考えることじゃないけどな。いきなり敵陣に突っ込んだらさすがにヤバイ。向こうも向こうで結構な人数いるはずだし。やっぱここは村で装備整えとかないと。
「よし、突っ込もう。」
「待てや。」
人が頭ん中で村行こうと思っていた所をこのメル(蟻)め。
「何が『待て』よ。こんなの急行突破すりゃ終わりでしょ?」
「アホか。んなことしたら死にに行くようなもんだ。てゆーかいちいち順序踏んでくのメンドいからできたら俺も突っ込みたい。」
「アンタもかい!」
いきなり現れたサキのツッコミ。着替えんの早ぇなテメェ。
「でもやっぱり村で準備してからの方がいいのでは?」
あっはっは、やっぱそうだわなぁリリス。俺さっき思ってる事と今思ってる事がまったく逆になっちまってるよ、うん。やっぱまどろっこしいの嫌いだし。『急がば回れ』っていうことわざあるけど俺基本的に急いでる時障害になりそうなモンとかぶっ飛ばしてくしなぁ。あぁめんどくっせ。またあのくっらい村行くんか。気ぃ滅入るわぁ(これも関西弁)・・・。
「じゃそうしよっか?」
「何勝手に主導権握ってんだテメェ?」
「ごめんなさい!」
全員に呼びかけるサキを不機嫌な声で威圧するとすぐに土下座。土下座するくらいならやらなきゃいいんだよアホか。
「ま、とりあえず村行くぞ〜。行く気しねぇけど・・・。」
「ソ、ソウジロウさん何だかちょっと暗い・・・。」
「・・・。」
フィリアよ、お前もあの村に行けばわかるぞ?この暗い原因が。
「じゃ、気を取り直してしゅっぱ〜・・・。」
ドゴンッ
『・・・・・・・・。』
いきなり外から爆発音が聞こえた。
「え?何?」
サキが何が起こったのかわからないという(実際わかんない)顔をしている間に、俺はベランダの窓の外を見た。ちょっと遠い所が赤く光っていて何か黒い煙出ててんでもって悲鳴が聞こえて・・・・・。
「って襲われてんじゃん村。」
うわっちゃ〜、のんびりしている間に攻められたか。ヤベェ。
「・・・トオル。」
「?」
「坂本号、緊急発進&全速前進!!」
「ラジャー!!」
再び坂本号はばかでかい足音を響かせながら燃え盛る村へと駆け出した。
作 何とこの小説、1000HITしました!皆さんありがとうございます!
ソ へぇ、この小説が1000HIT・・・最初は100もいかなかったのにな。
作 言うな。俺も努力してんだよいろいろ。
ソ ま、努力は認めてやるさ。でもよぉ。
作 ?
ソ 小説評価がまだ1つだけってのはどうよ?
作 ・・・・・・・。
ソ ・・・・・・・。
作 ・・・・・・・グスン。
ソ 泣くなや。