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第十八騒動 まさかまさかのどえむさん

「「「「「「「「で?」」」」」」」」






あぁ・・・何て言うんかな・・・うん、まずは状況説明。今俺は我が家へと帰ってきています。精神的に落ち着きたいという事で撤退してきましたあのダークな村から。で、帰ってくるなり全員が俺に向かって疑いの眼差し+ハモっております。理由はだな、そりゃ前話読んでる人はわかるわな?






自称:俺の婚約者、シェリー・マスフェルトさん(♀)が、我が家にお邪魔しております・・・。






本来ならね、村の宿屋に泊まる予定だったらしいのよ。でもね、何かさ、俺と一緒の所に行くとか言い出しちゃってさ。断ろうとしたんだけどね?殴っても蹴っても付いてくんのよ。お前はあれか?草原で寝っ転がった時に付いてくる小っちゃい葉っぱか?あれ取れないんだぞなかなか?特にセーター類のモジャモジャなんてくっ付きやすいってありゃしない(静電気で)。

「いや、すごいな。こんな所にこのような家が建っているなんて思っても無かったぞ?」

黙っててください。今ややこしいんです。

「ソウジロウ?」

「ん?」

サキが呼んだんで返事をする。心なしか怒気を含んでいるように聞こえる。恐くないんだけどさ、俺の意思で連れて来たんじゃないのに怒るなんてんな理不尽な事あってたまるかい。

「そちらの女性は、一体どなたなの?」

静かな、しかし殺気を放った声。男性陣は一斉に後ずさる。それは恐いというよりむしろ・・・





すっげームカつく(゜皿 ゜*)





「こいつは「私はソウジロウの婚約者、シェリー・マスフェルトだ。よろしく頼む。」・・・。」



てめぇ何遮って勝手な事言ってやがる。







「「はぁぁ!!??」」

「「えぇぇ!!??」」



・・・上のセリフがサキとメル、下のセリフがリリスとフィリア。別々にハモんな。



「ちょっとタンマ。」

とりあえずまたやかましくなりそうになったので・・・。





「おるぁ!!」 

ズドム!!

「ぐほっ!!」





混乱の元凶シェリーに向かって一発拳入れる。これを見た女性陣は一斉に黙り込む。

「とりあえず、話し合いをしような?」


全員一斉に頷きだす。


「あとサキ。」

「?」

「お前後で拳骨な。」

「えぇぇぇ!?何で!?」

「ムカつくから。」

その後何か言ってきたけどスルー。逆らったお前が悪い。

「ぐぅ・・・。」

あ、シェリー起きた。

「ふ、ふふふ・・・いいパンチだった。この痛みがやがて私の快感となるだろうな・・・。」









今ヤバい事言わなかった?え?“私の”?“この痛み”?“快感”?












こいつMだったんか・・・(゜□ ゜;)












「と、とにかく!何でこんな見ず知らずな女と婚約してんのよアンタ!」

ガンッ

「あぐっ。」

刀(鞘付)でメルの頭をど突く俺。

「そいつぁ俺が聞きたいわボケ。」

「だ、だからって殴ること・・・!」

「(ギロリ)。」

「す、すみませんでした・・・。」

俺が放つ殺気込みの睨み光線を食らったメルは顔面蒼白になりつつ謝罪した。

「まぁこいつの言う事も最もだ。つーかマジで聞きたい。何でいきなり初対面の俺に対してんな事ほざきおったんだオイ?詳しく述べよ。」

半ば怒気を含めた口調で話す俺。なのにシェリーさん、アンタ顔赤らめんなや。何だその正反対な反応は。後ろでは全員遥か後方に避難している。オイ。

「あぁ、そうだな。いきなりそのような事を言われると混乱するのも無理はないか。」

お?意外と物分りいいんじゃねぇの?

「まぁまずは・・・私の境遇から話そうか。」

うっわ・・・長くなりそうな予感が・・・。

「君達はランアットという名を知っているか?」

ランアット?ん〜・・・・・・あ。

「腕を横から大きく振りかぶって相手の喉辺り目掛けて・・・。」

「それラリアット。」

サキのツッコミ。

「ん?ランアットって・・・・・・・・・・・・あ。」

物知り博士二世、カイルが手をポンと打った。因みに一世は俺だ。だが未だにその出番はない。登場人物紹介の所に書き忘れたからな。あぁ憂鬱。

「もしかして、世界で最も栄えている貴族と言われているあのランアット家ですか?」

「そうだ。君はなかなか利口だな。」

「え、いや、その・・・。」

あ〜照れてる照れてる。こいつよく見たら結構女顔だから男だって気付いてない奴らからしたら興奮するだろうな。うっわ、俺何か危ない例えしちまったよ。あぁ自分が恐ろしい。

「でもどうしてランアット家が出てくるんですか?」

リリスが質問した。

「あぁ・・・それはだな。」

シェリーは一泊置いた。

「実を言うとな、シェリー・マスフェルトというのは偽名でな。本当はシャルア・ダイアン・ランアットというのが本名だ。」

「ふ〜ん・・・。」















ん?今名前の中に違和感が・・・。
























シャルア・ダイアン・ランアット





ダイアン・ランアット





ランアット・・・・・・


















「「「「「ええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!???????」」」」」























メル達の絶叫が我が家の中で響いた。


作.話は続くぜ!!

ソ.あぁ面倒くせぇ・・・。


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